日文89

1,363
以下为收费内容(by http://www.prretyfoot.com)……『――そして、たゆまぬ努力の結果、精神と肉体を鍛えきった俺は、とうとう格闘チャンピオンの座へと登り詰めたのだ』……ですって! このザマでよくそんなこと書けるわねぇ」

 ま、どーせゴーストライターでも使ったんでしょうけど。と、女は汚いものをつまむように指先だけで開いていた本を投げ捨てた。

 本には『格闘チャンピオン、栄光への軌跡』というタイトルが印字されており、その下には俺の名前が著者欄に記されている。

 俺は殺意すら込めて、余裕綽々と言わんばかりな態度を取る目の前の女を睨みつけた。
 だが当の本人は端正な顔を崩さず、涼しい表情のまま見返して――いや、見下ろしてくる。
 嘲りを湛えたアーモンド状の双眸に、リングマットに上に膝をつき、片手で腹部を庇うように抑えた格闘チャンピオン――つまり、つい数秒前に不覚にも打撃を食らってしまった俺の姿が映っていた。

「私ってさ、アイドルレスラーなの。この意味が分かる? 仕事の片手間にプロレスラーやってるようなアマチュアレベルってわけ。そんな相手に手も足も出ない男が、チャンピオンとか嘘でしょ」
「だ、黙れっ! 一度攻撃が通ったからっていい気になるな!」
「ははぁ~ん? そこまで言うなら今度はそっちから仕掛けてきなさいよ。ほぉら♥ お好きにど~ぞ♥」

 アイドルレスラーは吠える俺をせせら笑うと、リングの端――コーナーポストまで優雅な足取りで歩いていく。左右に揺れる美尻に目が行ったのもつかの間、くるりと振り返ると、まるでグラビア撮影でも始めるかのようにポーズを取ってみせた。
 しなやかな両腕を上げ、後頭部へ手を回し、艶めかしい脚をゆるやかにクロスさせる。
 リングに光を投げかける照明に照らされながら、滑らかな動きに一瞬遅れるようにして、陶磁器のように白い美肌が輝き、豊かな胸が上下に揺れ、肉付きの良い太ももが柔らかくたわんだ。

 たゆんっ♥ むちっ♥

「くっ……♥ な、舐めやがって……♥」

 片眉を上げて明らかな嘲笑を浮かべた顔が俺を見据える。不意に頬が熱くなった。
 俺はリングマットから立ち上がると、中腰の状態でアイドルレスラーと相対した。
 すると相手は「ふふん」と鼻を鳴らして笑った。

「あらあら♥ チャンピオンくんには刺激的すぎたかしら? ビキニ衣装の相手と戦うのは初めてだろうし、無理もないか♥」
「な、何の話だ!」
「だってぇ、チャンピオンくんってば、さっきからへっぴり腰のままじゃない♪ 王者としての威厳を見せてくれるかと思ったのに、まるで勃起を隠すみたいに前屈みになって……。だっさ~い♥」
「う、うるせぇ! これがプロの戦い方なんだよ!」
「必死に言い訳してて面白~い♥ 絶対に図星でしょこれ♥ あははっ♥ 格闘チャンピオンは水着のアイドルレスラーにチンコ硬くしてるの誤魔化すのに必死なんだね♥ 私の写真集でシコってるそこら辺の男と全然変わらないじゃん♥」

 たしかにアイドルレスラーの衣装は水着、しかも過激なビキニそのものだ。
 トップスは三角形の布地を紐で結んだだけの頼りないもので、乳房を包み込んではいるもののかなり際どく、激しく動けばカップに収められている先端とそのフチが白日の下に晒されても不思議ではない。
 ボトム――パンツも過激なローレグ紐下着のようなデザインで、両サイドに揺れる紐の結び目が悩ましい。更に紐で布地を固定しているせいか、肌から浮いている部分があり、もし上から覗き込めばゆるやかに盛り上がった下腹はおろか、ふっくらとした大陰唇まで見えてしまいそうである。

「――言わせておけば調子に乗りやがって! 覚悟しろよ!」

 頭にカチンと来た俺は余裕の構えを崩さないアイドルレスラーへ襲いかかった。
 挑発行為そのものはこれまでの試合でもさんざん経験してきたが、男としての威厳もさるものながら、チャンピオンという立場すら貶める発言には腹が立った。
 たとえこれがチャンピオンの称号を取ってから突然組まれたエキシビションマッチであろうと、侮られたのならば本気で立ち向かわねばならない。
 意識の先にあるのは相手のくびれた腹だ。先程の意趣返しも含めて、奢った小娘にボディブローを叩き込み、格の違いというものをわからせてやるつもりだった。
 だがアイドルレスラーは不意にポーズを解くと、後頭部で組んでいた両手を胸まで持っていって……。

 ゆさっ♥ ゆさっ♥

「おっ……!?」

 柔らかくもっちりとした巨乳を下からすくい上げるようにして揺らした。
 肌色の軌跡を残して上下に揺れるに魅惑の果実乳に目が吸い込まれた瞬間、股間から腹の奥まで突き上げる稲妻のような痛みが襲ってきた。

「ほごぉっ!? ぐっ……ぐおおぉぉ……っ!」

 たまらず上体を折りながら、両腿を内側に巻き込むようにして、足の付根を両手で抑えた。
 俺はガクガクと膝を震わせ、苦悶の呻きをあげる。

「くっ……! て、てめぇ反則――むぐぅっ♥」

 むにゅうっ♥

「ぷっ♥ オッパイが気になって私が片膝をあげたの分からなかったんだ♥ おかげで自分から金的喰らいにいって自滅って……。こういうのがプロの戦い方なのか~♥ 知らなかったな~♥」
「むぐっ♥ こ、こんなの卑怯で……ぐむぅっ♥」

 むにゅむにゅっ♥

 どうにか抗議しようとする俺の顔が柔らかくて少し汗ばんだ二つの球体の間に挟まれた。
 アイドルレスラーは胸の谷間に俺の顔を抱き寄せて、子供をあやすかのように頭まで撫でてくる。
 顔が谷間の奥に埋まると、じっとりと汗ばんだ乳肌が形を変えて顔面全体に吸い付いてきた。
 呼吸すると甘ったるい匂いが鼻腔をくすぐり、思考が桃色に霞がかる。

「可哀想に~♥ 痛かったでちゅね~、ボクちゃん♥ 良い子良い子♥ ってしてあげまちゅからぁ♥ 泣くのは我慢でちゅよ~♥」

 ぱふぱふっ♥ ぱふぱふぱふっ♥

「ふむぅっ♥ むぐぐぅっ♥」

 赤ん坊をあやすような言葉遣いで明らかな挑発をしてくるアイドルレスラーに、俺は顔が真っ赤になるような羞恥を覚えた。
 しかし金的攻撃の痛みで言うことを聞かない半身では振りほどくことが出来ない。
 ましてや、つんのめるような体勢でバランスを崩しかけたまま、頭をホールドされていては満足に動けるわけもない。

「さっきはごめんなちゃ~い♥ お膝が『偶然』当たってボクちゃんの大事なお股にあたっちゃいまちたもんねぇ~♥ ほ~ら♥ 痛いの痛いの、飛んでいけ~♥」

 すり……♥ すり……♥

「むふうっ♥ ふぐうぅ~っ♥」

 俺が対処できないのを良いことに、アイドルレスラーはさらなる挑発をおこなってきた。
 片脚を浮かして膝頭を丸めると、数秒前に俺の睾丸を撃ち抜いた硬い部分を使って股間を擦ってきたのだ。
 まるでいたわるようにゆっくりと円を描き、ボクサーブリーフの中で突き出た部分を撫で回すような動きに、痛みによるものとは違うじんわりとした熱が股間に宿る。

「……ふふ♥ ほんと、男ってバカね♥」

 いつの間にか注意が股間に行っていた俺の耳には、意味ありげな台詞が聞こえてきても反応できなかった。
 世界が回る。
 肌色の闇と温かい香りに染まった視界が、一瞬にして無機質な天井と冷たい外気に変わった。
 思考が追いつかないまま背中に衝撃が走る。
 足払いをされて仰向けに倒された、と認識すると同時に、俺の胸板にアイドルレスラーの美脚が突き刺さり、そのまま体重をかけられて床に押し付けられた。
 標本にされた昆虫のように、俺は床に伸びたまま動けなくなってしまう。

「あははっ♥ ちょっとオッパイ押し付けられただけでメロメロになって、簡単に足払いをかけられるのが格闘チャンピオンの実力なんだ~♥」

 天井の照明を後光のように背負ったアイドルレスラーが笑い、ギリギリと音が立つほどの力で俺の胸部を踏みにじる。
 競走馬を思わせる伸びやかな足の根元に、歪な一本筋を浮き上がらせたパンツ越しの股間が息づいているのが見えた。

「ぐうっ! き、汚いぞ! こんなの反則だろ!」
「はぁ? 凶器を隠し持ってたアンタが言えたことじゃないでしょ」
「……な、何!?」
「ほら、そこ♥」

 試合者としての正当な権利で噛み付いた俺を、心外と言わんばかりの顔でいなしたアイドルレスラーは、顎を足元の方へしゃくって見せた。
 鎖骨に顎を埋めるようにして首を動かすと、視線の先に内側から膨らんだボクサーブリーフの股間部があった。
 テントのように上向きに張ったそれは、ビクビクと細かく脈動を繰り返している。
 とっさに足を内股にして内腿の間に隠そうとするも、

「はいストップ。隠そうとするってことはやっぱり凶器なのかしら?」

 体重をさらにかけて胸にアイドルレスラーの足裏が食い込んだことで、静止を余儀なくされる。

「ぐああっ……!」
「ず~っと気になってたのよね、コ・レ♥ なんだか試合前からモッコリしてて、戦ってる内にどんどん膨らんできてて……。まさか格闘チャンピオンが凶器を隠し持ってるわけないから、って気にしないふりしてたけど、半分シロウトの私に圧倒されて、ホラばっかり書きとめた本を出版してるようじゃ、ちょっと疑ってかかった方がいいかな? って思ったの♪」
「あ、圧倒されてもいないし……、本の内容に嘘なんて……むぐうっ!?」
「はいうるさ~い。少し黙ってなさい」

 大きく豊かな黒い物体が顎から鼻にかけてのしかかってきた。
 口は塞がれ、鼻梁が物体の谷間にすっぽりと収まると、生々しくも香り高い熱感が脳を揺さぶってくる。

「ふふん♪ アイドルに顔面騎乗してもらえる機会なんてめったにないんだから、せいぜい楽しんでおくことね♪」

 アイドルレスラーのむっちりとした尻に覆われたことで視界がなくなり、かえって他の感覚が鋭敏になる。
 気を抜けば心地よいとさえ思ってしまう重量感に頭を抑えつけられた俺は、布地の内側から張り詰めた熱っぽい股間に、弾力のある複数個の集合体が近づいてくる気配を感じた。
 やがてそれは器用にボクサーブリーフ越しの突起に絡みつき、膝で刺激された時よりも更に背筋を揺さぶるような感覚を送り込んできた。

 さわさわ……♥

「私って足が器用なの。だから両脚だけであんたのブリーフを脱がそうとするのも余裕ってわけ♥」
「ふむうっ!? ぐむっ! ぐごもっ!」

 やめろという制止の叫びは、マスクのようにぴったりと張り付いた臀部によって、出口を失った口腔の中で虚しく消えるするばかり。
 かえって息苦しくなり、新鮮な空気を吸い込もうとした鼻からは微量の酸素と濃厚な女臭が流れ込んできて、肺腑と脳髄に粘っこい痺れが走るのもにも構わず、味わうような深呼吸を強いられてしまう。
 反則ではないか、この格闘戦はおかしくないか、という思考は、脳の片隅に追いやられてやがて霧散してしまった。

「さて、格闘チャンピオンさんのブリーフの中にはいったい何があるのでしょうか~?」

 ビー玉のように小さいものが雪崩のように襲いかかり、ブリーフの裾と下腹の間に挟み込まれると、その奥で屹立していた男性器にどっと冷感がまとわりついた。

 ぼろんっ……♥

 アイドルレスラーが趾を器用に使って俺のブリーフをずり下げたのだ、と気付いた時、観客席のある四方から蔑むような悲鳴があがるのがくぐもって聞こえた。
 ペニスを晒されたのだ。

「あら♥ なにか恐ろしい凶器をブリーフの中に隠し持ってると思ったら、はしたなく勃起したガチガチのオチンポだったのね♥ 格闘チャンピオンともあろう人がまさか試合の最中に、はしたなくオチンポ真っ赤になるまで膨らませるとは思わなかったから、勘違いしちゃったわ♥」
「ぐうっ……! うぐぅっ……!」

 俺は酸欠とは違う要因で顔が赤くなるのを感じた。
 男性器が立ち上がったままヒクついてるのがわかる。
 屹立した肉塊をアイドルレスラーはつま先で何度もつついたようだ。
 張った亀頭、分厚いエラ、膨らんだ竿……。吟味するようにペニスを形作る箇所を冷たく薄い足の爪でなぞる度に、電撃じみた快感が走る。
 もう片方の脚であろうものを使って、俺の顔の上に乗った美貌の持ち主はブリーフをさらに下へずらしていく。
 睾丸を揉み込むように外気が撫で、肛門に涼感が走った。

「ごめんなさいね♥ よく考えたら凶器を隠し持ってでも勝とうとする敢闘精神の持ち主なら、女の尻に敷かれて観客の前でフルチン晒される前になんとかするものね♥ まさかアイドル相手に完封されるわけないもの。勃起なんてするはず無い♥ そ・れ・に、『肉体と精神を鍛えきった』のならなおさらよね♥」

 俺の書いた自著の一節をこれ見よがしに引用してみせるアイドルレスラー。
 遠回しに卑怯者以下と言われも、顔にグリグリ♥と押し付けられる豊尻によって何も喋ることが出来ない俺に向かって、勝手に話を進めていく。

「確かに肉体の方は鍛えてるように見えるわね。逞しい胸板、丸太のような腕、割れた腹筋に、張り詰めた太腿……どこを見ても強そうで、最初にあった時は結構ドキドキしたんだけど」

 ま、その後勃起してるブリーフを見て幻滅したんだけどね、と付け足してから、アイドルレスラーは更に尻を強く押し付けて続けた。

「でもどれも見せかけだったみたいね。シェイプアップのためにしか筋トレしてないアイドルに負けちゃうようなニセモノ筋肉に身を包んで、今まで俺は強いってイキってたんだ? ダッサ~イ♥」

 俺はなんとかもがいて尻の位置をずらした。
 片目だけ開けた視界に捉えたのは会場の四方に配置されたスクリーンのうちのひとつ。
 煌々と光る巨大ディスプレイに、アイドルレスラーに顔を跨がられまま足で勃起を弄られている俺の姿が大写しになっていた。
 ブリーフは膝のあたりまでずり下がり、もはや下着としての意味をなさず、内股のまま下肢の動きを制限する布製の拘束具となっている。

「……あれれ~♥ バカにされてるのにどんどんチンポ膨らんで、先っぽからドロドロした透明なおつゆが垂れてきてますよ~? う~ん、これはいったい何かな~?」

 アイドルレスラーが足先で亀頭の先をつついた。
 カメラがズームアップし、真っ赤になった亀頭とアイドルの彫像のような指先を映す。やがて指先が離れると銀色の糸のようなものがあいだにかかっているのが見えた。
 ややあって糸が切れ、俺に腹の上に小さな水滴が落ちる感触が生まれた。

「あははっ♥ チャンピオンさん、これって我慢汁ってやつじゃないですか♥ チャンピオンさんのオチンポは、試合中だっていうのに射精の準備始めちゃってるんですね♥ しかも足で弄られてるだけで♥ そういう人って、世間ではこういうんですよ♥」

 鈴のようにアイドルレスラーは笑った。

「ヘ・ン・タ・イ♥」

 ビクッ♥

 「はうっ♥」と情けない声を無意識にあげてしまう俺。
 透明なカウパーをトロトロと漏らし続ける鈴口を、アイドルレスラーは嬉々として指で踏み潰すように刺激し続ける。

「ぷっ♥ 私に『ヘンタイ』て言われたらチンポ『ビクッ♥』て跳ねましたよ♥ お口でモゴモゴ何をいってるのかわからないから、本人よりも素直そうなオチンポさんの方に聞いてみよっと♥」

 勝手に合点した美貌の持ち主は巧みな足趾の動きで、快感の蓋を開けていく。

「ねぇオチンポさん♥ オチンポさんは私にボコボコにされて、興奮して勃起しちゃったんですかぁ♥」

 ビクッ♥

「じゃあ、オチンポさんは私に負けてもいいんですか♥」

 ビクビクッ♥

「オチンポさんはぁ……私の足で精液をドピュドピュ♥って射精させられたいですかぁ♥」

 ビクビクビクッ♥

「……ふふ♥ 見栄を張って嘘ばかりつく本人よりもよっぽど正直なオチンポね♥ それならお望み通り、私の足で負けさせてあげる♥」

 シュッ…♥ シュッ…♥ シュッ…♥

 赤熱したペニスをアイドルレスラーが両足で挟み込んだ。
 身体の神経がすべてそこに集まったかのように敏感になった肉茎が、芸術的なアーチを描く二つの土踏まずに圧迫され、まるで女性器に挿入したかのような心地よい錯覚が俺を襲ってくる。

「むぐぅっ♥」

 更に、本物の女性器が放つ濃厚な牝臭が布地一枚を隔てて、鼻から直接脳髄に送り込まれ続けていた。振りほどこうにも麻痺したかのように脱力した身体では身じろぎひとつできない。

「どんどんおおきくなってる♥ 顔面騎乗足コキされて興奮してるんだね♥」

 スクリーンには俺が為すすべもなく足コキをされて、顔を真赤にしながらもがいてる姿が映っているはずだ。
 だが実際の俺には何も見えていない。
 俺の痴態を映した大型ディスプレイの方向へたしかに目が向いているはずなのに、めくるめく快感と濃厚なフェロモンにやられて視界から入る情報を意味のある光景と認識できない。

 シュッシュッシュッ…♥

 足の動きはますます激しさを増している。
 ペニスの先から滾々と湧き続ける快楽の証を竿全体にまぶすような動きを混ぜ込みながら、アイドルレスラーは足交尾を継続した。
 両側からきつく締められた足裏のリングが、亀頭の先に玉のように溜まった我慢汁をすくい取り、ローション代わりにして張ったカリ首に咥え込む。そのまま竿の根本まで一気にずり落ちて、せり上がった金玉までも刺激してから、今度は逆再生するかのようにこれまでの動きを繰り返す。

 シュコシュコシュコシュコ…♥

 俺の腰の奥に甘い疼きがどんどん堆積していく。

「うわ♥ もう我慢汁でチンポ全体がドロドロ♥ 私の足に汚い液がまとわりついて超キモい♥」
「ふぅふぅふぅ……♥」

 罵倒に反応する余裕すらなくなった俺は、ただ足コキを受け入れ続けた。
 繰り返される疑似抽挿によって、全身が性感だけになる。
 やがて限界が訪れた。
 それはこれまで聞いたことのないような優しい声色と共にやってきた。

「うっとりしながらお尻の匂い嗅いでるチャンピオンさん♥ さっさと負けちゃいなさい♥ これはエキシビションなんだから、負けてもいいの♥ 今だけはチャンピオンなんて地位は捨てて、一匹のクソ雑魚チンポ持ちの変態マゾになっちゃいなさい♥ ほらっ♥ 敗北射精で臭いザーメン出しちゃえっ♥」
「ふむぅっ♥ うぐぅ~っ♥」

 くぐもった聴覚で何故か鮮明に捉えられた命令がトリガーとなり、俺は下半身の力を緩め、せき止めていたものを解放した。

 ドピュッ♥ ドピュドピュッ♥ ビュルッ♥ ビュルル~~……ッ♥♥♥

「うわぁ……♥ ちょっと出しすぎ♥ マットの上に白いザーメンで水たまりができてるじゃん♥」
「むふ~……♥ むふ~……♥」

 黄色がかった白い液体が宙へ何度も噴き上がる様子を映すスクリーンの方向へ俺の目は向けられていたが、視覚はとうの昔に快楽物質によって失われていた。
 腰の奥から広がった甘い痺れが頭の先から足の先まで万遍なく広がっていく。
 全身の細胞ひとつひとつが湯に入れられたように熱を持って、不可逆の変化を遂げてしまったのが感じられた。
 倦怠感に身を任せて、俺はチャンピオンであることを忘却し、未だに腹の底から硬くそそり立つ肉塊を間を断続的に走り続ける快感を堪能し続けた
……。



「ふぅ。これでこいつは格闘家としては終わりね。チャンピオンなんて言っても所詮はオチンポを股の間からぶら下げたオスでしかないの。あんまり調子に乗らないでね、敵対スポンサーの飼い犬くん♪ いくらエキシビションと言っても、審判も観客も全員女なら、グルだの八百長だのって可能性に気付きそうなものだけど……。ま、筋肉バカにはわからないか。……やだ、まだ私のお尻の匂い嗅いでるし♥ どうせ明日の今頃にはこいつの不祥事が捏造されてばら撒かれてるだろうし、今のうちに私の家に持ち帰って、専用の椅子にしちゃおうかしら♥ なかなか座り心地がいいし、長く使ってあげられそう♥」


格斗家

アイドルレスラーの色仕掛け攻撃に負けた格闘チャンピオンが足コキ敗北射精でマゾ落ちする話



爆乳女罪犯

ムラさん、今夜も見回りですか?」
石井は村野に尋ねた。
「ああ、そうだ。家に帰っても子供も大きくて、嫁からは「頼むから留守にしてくれ」と厄介者扱いでね。俺にはすることが無くてな、これはもう俺の生きがいだね」
村野は笑顔で応えた。
退勤の時間になると、村野は夜の街を夜廻りに出る。
捜査一課で数々の難事件を解決した名刑事でありながら、夜の街での犯罪を未然に抑えるという難しい問題に取り組んでいる。
「奥さまや娘さんも、留守にしてほしいなんて思ってやいませんよ…まあ、ムラさんらしいと諦めてはいるでしょうが」
石井は笑った。
口ではそう言うもののの、石井はそんな仕事一筋で地道なことも厭わない先輩の姿勢を誇らしく思っていた。
「ありがとうな、石井。じゃ、行ってくるよ!」
村野は笑顔で夜の街に向かった。

「おい、歩き煙草は禁止だぞ!」
村野は繁華街を煙草を吸いながら歩く、男数名に声をかけた。
「あ!?なんだとオッサン!何か文句あるのかよ!」
腕に覚えがあると見える、よれたスーツの短髪サラリーマン風の男が村野ににじり寄った。
「煙草を消して、携帯灰皿にでも入れろ」
村野は静かに説き伏せる。
「ざけんなジジイ!!」
短髪の男は村野に掴みかかった。
「あがっ!い、いてて!!」
男の腕はあっさりひねり上げられ、声は苦痛に染まった。
「勤務時間外なんでな…煙草を消してくれれば話は終わるのだが?」
村野は慌てる男の仲間たちに声をかけた。
「わ、わかりました!け、消します!!」
男たちは慌てて各々の煙草の日を消して灰皿に入れ、退散した。
「全く…まあ、普段扱ってる殺人事件に比べれば、平和な話なのかもしれんが…」
村野は肩をすくめた。

その瞬間、パツッと音がして、火花が地面に飛び散った。
村野が驚いてそれを見ると…火のついた煙草だった。
「ポイ捨てか!?」
村野が煙草を投げた主を睨みつけた。
その主を見た瞬間、村野は目を丸くする。
(お、女だと!?)
てっきり男だと思い込んでいた村野は、煙草を投げつけてきた女に驚いた。
その女は爛々とした挑発的な目で、村野を見つめていた。
ブリーチで脱色しただけのような派手な金髪のボブカットに、アイシャドウや口紅は、まるで黒のような、濃くて深い赤。
家出してきた、不良娘のような出で立ちだ。
そして、それより何より…Vネックのニットは大きく盛り上がり、豊かな胸が目を引いた。
(な、何を考えてるんだ俺は!)
村野は一瞬でも女の胸に見蕩れていた自分を恥じた。
「おい、オッサン!♡どぉこ見てんだよ?新手の痴漢かテメェ?♡」
ボブカットの女はニヤニヤと笑いながら、煙草に火をつけると、軽く吸い込み、また村野目掛けて投げつけてきた。
パチっと音がして、村野のスラックスに煙草が跳ねる。
これはもはや煙草のポイ捨てではなかった。
村野に対する、完全な挑戦だった。
「貴様!女だと思って許すと思ってるのか!!」
村野はあまりの舐めた行為の数々に、女を怒鳴りつけた。
女はニヤッと悪意ある笑みを浮かべて、中指を立てると、裏通りの方に走って消えていった。

村野が女を追って裏通りに入ると、女はニタニタと笑いながら村野を見つめていた。
「ふざけるなよ、お前!逃げられると思うな!!」
村野は女に手を伸ばした。

その瞬間、女は村野の右手を素早く取ると、グッと引き寄せようとする。
(この女!見た目によらず格闘技経験者だな!)
村野は一瞬で悟った。
しかし、大の男に関節技を決めるには力も弱く、技も不完全に思える。
(逆にねじ伏せてやる!)
村野がそう思った瞬間…

ズブリと村野の右手が、触れたことも無い、滑らかな深淵に沈んだ。
「え?」
村野が驚いて自分の右手を見つめる。
その手は、ニット越しの女の左乳房に、深々と沈みこんでいた。
(な、何考えてるんだ!?この女!?)
「あーあ、触れちゃった…♡♡」
女はニヤッと悪意のある笑みを浮かべ続け、呟いた。
村野が当惑する間もなく…身体に変化が訪れる…。
「あ…え…?」
村野の右手が…右腕が…恐ろしいほど柔らかく滑らかな感触から手を離せないのだ。
女の胸が意志を持って、その滑らかさと柔らかさを…右手に絡みつけ、揉みこみ、村野を誘惑しようと言わんばかりに粘り着いてるかのようだった。
「どう、アタシのオッパイ関節術は?♡♡腕が完全に決まったろ♡♡」
「おお…あがっ…!!」
村野は情けない悲鳴をあげる。
「ああ、言っとくけどこの間接術は腕だけじゃないから…♡チンポと…♡脳にも決まるから♡♡」
女は二ターっと意味深に唇を釣り上げた。
村野の右手からの疼きは、背中を伝わり、下半身を直撃する。
村野の両脚が、惨めな内股になっていく。顔が快感に蕩け、表情が緩んでいく。
(こ、これ!!だ、ダメだ!!)
村野の脳内がガンガンと警報を鳴らす。
しかし、右手はむにゅ、ぐにゅと、もはや女の手の支えを必要とせず、村野自ら女の胸を揉みこんでいき、村野の手と、ペニスと、脳を、凶悪なニット越しの柔らかさの暴力で絞殺しようとする。
「おい、オッサン♡なーに、恐る恐る触ってんだぁ?♡童貞かよ♡」
女は村野を恥ずかしめながら、その手を取った。
「しっかり揉めや♡このオッパイ童貞野郎♡」
恐る恐る触れていた村野の手を、自らの乳房に思いっきり沈みこめた。
「ふあ!!はぎいいい!!」
捜査一課の英雄、村野の声が爆ぜた。
感じる乳房の芯のような弾き返す弾力、それに矛盾するかのように沈み込む柔らかさ、確かに伝わる温もりというには熱い感触。 

ビュ!ビュクッ!ビュクッ!

村野は怒号をあげ、背筋を反らしながら、涎を撒き散らし、触れられてもいないペニスから強烈な射精を続ける。
「オラァ♡服従確定のノーハンド射精だ♡吐き出せぇええ♡♡」
女の高らかな勝利の声がこだまする。
深い裏通りからのその声に気付く者はいない。
警官狩りの女の凶行は始まったばかりだった。

「ああ…ああ…ああ…」
村野は荒い息をつきながら、へなへなと尻もちをついた。
ペニスには一切触れずに、胸を揉ませるだけで、まるで初めての精通かのような味わったことの無い激しい快感を伴う射精。
「アッハッハ!気持ちよさそうな顔しやがって!どうだ?アタシのオッパイ?脳が飛んじゃうくらい気持ちいいだろう♡」
(あ、頭が…ま、まともに、は、働かな…)
村野は目の前で、腹を抱えて下品に笑いながら見下ろす女に恐怖を覚えた。
(こ、殺される…このままではこの女に…殺される…)
村野は立ち上がって逃げようとしたが、
「おっと、そうはさせないよぉ♡」
女はニヤッと笑い、ブラジャーを付けていない自分のニット越しの巨大な胸をギュッと寄せあげ、大きく揺らした。
「おおっ!おごぉ!!」
村野は情けない声をあげて崩れ落ち、股間を抑える。
「言ったろぉ?お前にはオッパイが、脳にまでキマッたって♡」
女はニタニタ笑いながら、胸をブルンブルンと音がしそうなくらいに揺らし、村野を発情させた。
「こうして、オッパイ揺らすだけでもさっきの柔らかぁい感触思い出すだろぉ?チンポがムズムズしちゃうだろぉ?♡♡」
誘惑というには生温い、強制的に勃起させ、興奮させ、村野の思考を奪うかのような乳房揺らしの挑発に、村野は声にならぬ声を上げ、染みを作ったスラックスを抑えつけるしかなかった。
「もう苦しい?ムズムズ止まらない?助けて欲しい?♡」
女は甘い声と揺れる爆乳で、村野を挑発し続ける。
(や、やめろ!やめてくれ!!)
村野は顔を歪ませ、涙を貯めながら翻弄される。
「我慢しないでぇ♡オッパイ欲しくて勃起止まらないチンポぉ♡アタシに、見・せ・て♡♡」
女はそう言うとその凶悪な胸をギュッと更に強く寄せ上げ、
「チュッ♡」と虚空に向かって、わざとらしく唇を弾けさせた。
(ああ…も、もうダメだ…)
村野は心が折れ、スラックスのチャックを下ろし、自らのペニスを露出させる。
「ぎゃはは♡警視庁の気骨あるはずの刑事の心が、オッパイで、折れちゃったよ♡腹痛てぇ♡」
女は村野を嘲り笑いながら、胸を更にシェイクさせ、挑発する。
「ああっ!も、もうダメだ!!」
村野は自分の手で扱きあげようと、右手でペニスを掴もうとした。
「おい、誰がシコっていいって言った!?」
女は表情を冷たく一変させ、村野に命令した。
「チンポには絶っ対触るなよ!!」
村野の背筋に女の命令がビクビクと伝わる。
握りしめようとした右手は魔法のように硬直し、身体は仰け反った。
もはや村野の身体は、女の思うがままだった。
「全く♡オッパイちょっと揺らしたくらいで勝手にシコろうとしやがって♡おい、オッサン!今からアタシの言葉をよーく聞けよ♡」
女は胸を緩やかに揺らして村野を挑発しながら、言葉を続ける。
「オッサン、家庭あるだろ?お前ん家のババアのカミさんと何回もセックスしただろ?♡でもな、そんなのな、快楽のうちに入らないんだよ♡」
女は捲し立てた。
「貧相な身体相手に、ヘコヘコ中に出したところで、快楽なんてたかが知れてるだろ?♡刑事の仕事の方が充実感あったんだろぉ?♡それはオッサンが、本当の快楽を知らないからなんだよ♡」
女に言われ、村野は妻の夏海の顔を思い浮かべる。
夏海は贔屓目なしにも美人だし、貧相と言われるような身体でもない、誰もが羨む夫婦だと言われた。
だが、この女の前では…快楽の毒で浸したような妖艶さと、言葉責め、そして何より魔性の乳房の前では…なんの言葉もつげなかった。
「もし、本当の快楽って物を教えて欲しかったら…『僕は家庭も仕事も捨てたオッパイ奴隷です』って宣言してからチンポ扱け♡そうすればアタシのオッパイ見ながら、嫁とのセックス軽く超える最高のセンズリさせてやる♡」
「や、やめ、やめろ…」
必死で抵抗しようとするが、命令されて硬直している右手も、乳房の挑発を続けられているペニスも、もう完全に限界だった。
(お、俺は…今まで…つまらないセックスを…?)
「もしセンズリしねぇなら、オッサンをここで放置して命は助けてやるよ♡もちろん、オッパイのオカズはオアズケだ♡」
村野の顔が歪む。快楽を心の底で欲しているのがわかる。
(つまらないセックス…つまらない…仕事…)
村野の全てが崩れていく。
「なぁ、オッサン?」
女はニヤッと笑って胸をたぷんと上に持ち上げた。
(つまらない…人生…)
村野は身もだえた。
「いつまで律儀にぃ、『オッパイ童貞』、守ってんのぉ?♡」
バサっと乳房を豪快に下ろし、その胸の淫らな動きで、村野を追い詰めた。

「ぼ、僕はぁ!!か、家庭も仕事も捨てた!!お、オッパイ奴隷ですぅう!!」

村野はそう叫ぶと、涙と涎を撒き散らしながら、ペニスを一心不乱に扱き始めた。
不思議と宣言をした瞬間、呪われたように封じられていた右手は解け、ペニスを扱くためだけに動き始めた。
「アッハッハッハ!最高!!このオッサン、最高!!超サイテー過ぎて、もう最高だわ!!」
女はゲラゲラと腹を抱えて笑った。
だが、村野はむしろ充足感があった。
仕事終わりに夜の見廻りをしていたのも、自分が家庭にもどこにも、行き場がなく彷徨っていたことの現れだとすら思えた。
村野は今解放されていた。
「ああ、忘れてた♡おっぱい♡思いっきりオカズにしてねぇ♡」
女はヒィヒィと笑いながら、胸をまたギュッと寄せあげ、村野を挑発して更に興奮させた。
「おおおっ!!オッパイ!!オッパイ!!!」
村野は気が触れたように更にペニスを握りしめ、激しく扱きあげる。
「ほら、このオッパィ♡オッサンのチンポ挟んであげぁたい♡♡パ・イ・ズ・リ♡」
「おおっ!!うおおお!!」
「パイズリ」という言葉に村野は更に荒い吐息になり反応する。
「アタシの必殺パイズリで♡オッサンのチンポをゴシゴシ扱いて、あ・げ・て♡ビューって中出しさせてあげたぁい♡」
女は左右交互に柔らかな胸を上下させ、まるで村野のペニスを痛ぶっているかのように見せつける。
「妄想パイズリ♡ソーゾーして♡」
「も、もうそう!パ、パイズリ!はふぅ!!」
妄想の村野のペニスは、女のニット越しの胸の中だった。
自らの手は女の柔らかで滑らかな乳房の感触を想定し、更に興奮を高めていく。
「オッサンもう限界?もうダメ?チンポいい?♡♡嫁とのセックスの何千倍もいいでしょう♡♡」
女はニヤニヤ笑いながら、胸をぐにゅぐにゅ形を変えて、虚空を扱きあげる。
村野は悲鳴をあげながら、首を縦に振った。心底、女に服従した事に喜びを感じていた。
「アタシのオッパイの中、ソーゾーしてぇ♡♡」
女はニヤッと笑い胸をパチンっと強く締め上げた。
「ソーゾーパイズリでぇ♡♡中出ししてぇ♡♡」
まるでニットの中の何かを挟み潰すかのように、細かく左右非対称にコネ回す、女の魔性の乳房。
そしてそれは、蹂躙されているのは、村野の脳内では、村野のペニスだった。
「あぎいいいいい!!!」
村野の身体が、ペニスが爆発するかのように射精する。
灯りのない夜の街の裏通りの空に届かんばかりに射精するが、村野の頭の中では確かに女の胸の中に撒き散らしていた。
想像の女の胸の中は、ひたすらに熱く、もっちりと包み込み、一滴も逃さないとばかりに精液は胸から飛び出ない。
「凄っ♡ひっでぇ顔♡捜査一課の英雄が、知らない女のパイズリを妄想して、ビュービュードピュってるじゃん♡」
女は高笑いするが、村野はもはやそれすら興奮に変えていた。
「ひがぁ!!凄い!!オッパイ!!オッパイいぃぃぃぃ!!」
止まらない右手、止まらない射精。村野の妄想の女の乳房は脈動するペニスを柔らかく包み込み続け、一滴も逃さないとばかりに胸の中で受け止め続けた。

「おい、オッサン♡何寝てんだよ!最後の仕上げだ!壁際に立ちな♡」
強烈の一言に尽きる妄想パイズリで自慰を強制され、荒い息を吐きながら仰向けに倒れた村野に女は無慈悲に言い放った。
「ゆ、許して…ください…も、もう…頭が…おかしく…なりそうなんです…」
村野は半身だけ起き上がり、女に泣いて許しを乞う。
あれだけ射精し続け、身体は疲労と快感の衝撃で悲鳴を上げているのに、性欲は全く収まらず、ペニスは異様な程に肥大し、快感を待ちわびて、先走りを垂らし続ける。
脳も、身体も言うことを聞かない。全てが壊れていくのがわかる。女の胸で全て、壊されていくのだ。
「あれれ?いいのかぁ?せっかく、オッサンが律儀に守ってきた『オッパイ童貞』、アタシが捨てさせてやろうと思ったのになぁ?」
「あぁ…お、オッパイ童貞…?」
その言葉を聞き村野のペニスが、期待でまた一段と激しく勃起する。
「最後にぃ♡夢にまでみた♡パ・イ・ズ・リ♡してやろうか?って言ってんだよ♡」
女はニヤリと笑い、ニットをたくしあげ、その巨大な乳房を露出させた。
その乳房は美しいというより、肉厚で巨大、乳輪もそれに比例して大きめ、男の劣情を煽り惑わすために出来たような物だった。
「あぁ…あああああ…」
それを見てしまった村野は、ペニスを更に固く勃起させ、立ち上がり、呻き声をあげながら壁際に後退した。
(こ、これ以上は…き、危険なのに…あ、頭が…言うことを聞かない……)
村野は女の巨乳を凝視しながら、言われるがまま、震える足取りで壁にもたれかけるように立った。
「素直になったじゃねえかオッサン♡じゃあ、パイズリして欲しかったら、腕を頭の後ろに組みな♡」
村野は屈辱に震えながら、言われた通り腕を頭の後ろに組んだ。
下半身を露出させながら腕を後ろに組む姿勢は、さながら警官に無抵抗をアピールし、屈服する容疑者のようだった。
「んー、どうしよっかな♡このまま、妄想パイズリでノーハンド射精や横乳使った脇コキなんてのも面白そうじゃねえか?」
女は乳房を見せびらかせながら、意地悪そうに、上目遣いで村野を見上げる。
「お、オネガイシマス!おっぱいで!ぱ、パイズリ!パイズリ、シテクダサイ!!」
石井は情けなく懇願をする。
捜査一課の象徴的な刑事が、一回り以上は歳下の女犯罪者相手に乳房で屈服させられる。
もはや、刑事としての問題ではなく、男として完全に敗北した姿だった。
「くくく、良い子になったじゃねえかオッサン♡じゃあ、人生最後に『おっぱい童貞』捨てさせてやるよ♡」
女はそういうと両乳房を外側に思いっきり開くと言った。

「人格処刑のギロチンパイズリ♡味わえ♡♡」

勢いを付けてペニスを潰すかのように閉じた。

パチンと、肉の擦れ合う音が人通りのない路地に響いた。

「あぐああああああぁぁああ…」
村野の蕩けきった声がこだました。
磨きあげられた胸は、潤滑剤など付けなくても滑らかで、手や性器では味わえない柔らかさと弾力を伝えてくる。
「どうだオッサン?『処刑』の感想は?気持ちいい?柔らかい?そんな次元じゃないのがわかるだろぉ?」
さらに女はニヤリと笑うと、力を込めて胸をキツく閉じた。
ぎゅっと閉じられた胸から、じわじわと人肌の温もりを感じる。
女凶悪犯罪者の胸なのに、安らぎすら感じてしまい村野は夢見心地だった。
「す、凄い!!柔らかくて、あったかくて…も、もう死んでもいいです!!」
情けない感想を言う村野。
「はは、こいつは動かすまでも無さそうだな…♡」
そう言いながらも、ギュッギュッと女は更に腕に力を込めて、乳房で包んだ村野のペニスを窒息させるかのように押し潰す。
「これじゃそんなには持たねえな…ま、アタシがいいって言うまで我慢しろよ♡」
「は、はい!!あ、あったかい!あったかいよォ!!」
女の胸の温もりが芯の部分からジンジンとペニスに伝わる。
村野は両手を頭に組む情けない姿勢のまま、涎を垂らしながら天を仰いだ。
「オッサン良かったな?最後に男としての悦びをしれてよぉ♡」
女は可笑しそうに笑う。
「はいぃ…幸せぇ…幸せですぅ…」
涙を流しながら首を縦に振る村野。
女は不敵に笑いながら、胸を縦にも横にも動かさずただ力を込めて村野のペニスを押し潰していく。
見るのも痛いぐらいに潰される村野のペニスだが、その極限まで柔らかく弾き返す乳房は、柔らかさと弾力の矛盾した快感を伝え、村野を追い詰めていく。
「も、もうダメです!が、我慢したいけど…イキタクナイけど!イッちゃう!!」
ずっとこの柔らかな快感を受け続けたい村野だったが、女の容赦ない乳房での圧迫で完全に限界に達した。
「いいよぉ?オッサン?あったかいオッパイに全部吐き出しな?」
女は目を釣りあげて笑うと、残酷に宣言した。

「人としての最後の射精♡吐き出せ!!♡」

そう言って女は思いっきり力を入れて村野のペニスを、その胸で挟みつぶした。

「ぐ、ぐえええええぇぇぇぇ!!」
村野は目を思いっきり見開き射精する。
村野が味わったことの無い、恍惚感がペニスから脳に伝わり、全てをぐちゃぐちゃに潰していく。
「ははっ!熱い!オッパイが熱いわオッサン!!」
女は村野のペニスを挟み潰しながらも言い放つ。
「男の人格が壊れる時の射精は、最高に熱いんだよなぁ!!!」
女の目は興奮でランランと光っていた。
時折、女の巨大な乳房をかき分けて精液が首に漏れるも、殆どはその乳房の中に不思議と納められてしまう。
「と、止まらないぃ!トマラナイ!!た、助け…タスケテ…!!」
村野は脳が破壊される異常な快感に恐怖して、泣いて許しを乞うも、その乳房は射精を止めることを許さない。
「アッハッハッハッハッ!今さら命乞い!?いいねえ!捜査一課の英雄の人としての最後が、おっぱいにいじめられて命乞い!!最高!!」
女は爆笑しながらも村野のペニスを柔らかく締め上げ続けた。
村野が尻から崩れ落ちるまで、女の遊戯は続けられた。

「あー、おかしかった♡久しぶりの警官狩り、最高に楽しかったわ♡そうだ、明日から1日3人くらい警視庁の奴壊してやるか♡警官だろうが、どうせ男なんて、アタシのオッパイ見た瞬間自分でシコって自滅だからな♡」
女は精液まみれの胸をハンカチで拭きながら、香水を付け直し、そう言い放つ。
「あふ…ひ…おっ…ぱぃ…あ…」
村野は目を見開き、涎を垂らしながら、痙攣していた。
息はあるが、もう目に光はない。
刑事としての、いや人としての村野は終わっていた。

去り際、完全に壊れた村野を、女は蔑んだ目で見下ろす。
「まずは手始めに♡警視庁の英雄、一丁あがり♡」
そう言って村野の頭を、ハグするかのように、軽く乳房で包み込んだ、
「ふぐ…!お…!」
壊れた村野から、くぐもった声が漏れ、弱々しく精液を放出した。
女が胸から解放すると、村野は意味のわからぬ言葉を呟き、どさりと仰向けに倒れた。

女は服を治しながら鼻歌を歌い、裏路地から去っていく。

警視庁の英雄と呼ばれた、村野の最後だった。

花村瞬 年齢25歳。特殊犯罪対策3課の刑事。基本的に彼一人で現場仕事を回している。普段は軽薄とも言える態度だが、女犯罪者と対面すると熱い男の一面を見せる。

石井隆一 年齢43歳。刑事。少し頑固な一面があるが、優秀で頼れる男。宝石強盗の事件で花村に救われる。

坂田直 年齢28歳。石井の部下。的確な判断力な加え、非常時には勇気も持ち合わせる。

小野竜樹 年齢29歳。石井の部下。大柄で武道の達人。強面だが、意外にも人情家で涙脆く、女性に弱い。坂田とは同期。



村野 刑事。石井達と同じ課に所属している英雄と呼ばれた上司。難事件を幾つも解決し、厳しくも優しいその姿勢で誰からも慕われていた。警官狩りの女に狙われ、快楽で精神崩壊に追い込まれる。


コヨーテ 街の不良女風の外見。警官を執拗に狙い、胸を使った暴行で脳を破壊し、廃人にさせる女凶悪犯罪者。総合格闘技の達人でもある。
得意技は『男殺しの誘惑格闘術』、『妄想に支配される巨乳揺らし挑発』、『人格崩壊確定巨乳摩擦』

「ムラさん…」
石井は村野が運び込まれたという病院の待合室で呆然と立ち尽くしていた。
頼れる上司だった村野が、見るも無惨な姿で発見され、緊急病棟に運びこまれたという一報を聞いたのは今朝未明のこと。
一命は取り留めたものの、呆けた顔でうわ言を繰り返し、回復の見込みはたっていないという。
優秀で、厳しくも優しかった姿はどこにもない。
現在、村野が違法薬物を使った可能性も含め捜査しているという話だ。
「馬鹿な!ムラさんが違法薬物なんて使うわけがない!!」
感情的な小野はやるせない気持ちをどこにぶつければ良いのかわからず激高した。
「ムラさん…しかし、どうして…」
いつもは冷静な坂田も、慕っていた先輩の事件に動揺を隠せなかった。


「おはようございます…」
花村が顔を出した。
「花村…どうしてお前がここに…」
石井は花村を呆然と見つめている。
「これは…俺たち特殊犯罪対策3課の仕事です…」
花村は何時になく神妙な顔で石井達に告げて、その場を去っていった。


「花村、待ってくれ!」
石井は慌てて花村を追いかけた。
「教えてくれ…特殊犯罪対策3課とはなんだ?それに…」
石井はそこまで言うと少しばつが悪そうに加えた。
「あの、宝石強盗の女の件、あれは普通の犯罪者じゃなかった…情けないが俺も奴の手玉に取られかけた…」
黙っている花村に、石井は尚も続けた。
「俺もあの事件に関わった、それに今回はムラさんが犠牲になってしまった…もう俺にとっても他人事じゃねえ」
石井が花村に向き合った。
「花村、教えてくれ…ムラさんの仇を取りたい…この通りだ…」
石井は花村に頭を下げる。
花村はしばらく沈黙した後、口を開いた。


「特殊犯罪対策3課は…ヘル・ハンドのような女凶悪犯罪者、『女』特有の武器を使った犯罪者の取り締まりに特化したメンバーで構成されています…」
花村は淡々と続けた。
「と言っても、俺たちが取り締まる女凶悪犯罪者は恐ろしい相手ばかり…何人も殉職や再起不能を繰り返し、今は現場仕事は俺一人ですが」
花村は更に続けた。
「村野さんの事件は普通の犯罪ではない。女凶悪犯罪者の傷害…いや、殺人未遂事件です」
花村は答える。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
石井は花村を制した。
「女特有の武器とはなんだ?あの前の女強盗のヘル・ハンド、あいつは普通じゃなかった。手の動きだけで俺たちを手玉に取った…あれは常人では絶対できない。科学で説明できない何かなのか?」
花村は話した。
「俺たちが対象とする女犯罪者については女の武器…美貌や性技が異常に優れているだけだというのが、現在の俺達の見解です」
「あ、あれがただの色仕掛けやテクニックだっていうのか!?そ、そんなことはありえない!」
石井はヘル・ハンドのことを思い出し言い放った。
仕事熱心で率先して規律も守る坂田、小野が手の動きだけで理性を奪われ、最後には致死寸前まで搾られ、自分ももう少しで女の色気に飲み込まれそうだった。
訓練された男3人をあっさり手玉に取る、これが人間業だというのだろうか?
「…人間が100m走を十秒切る、250キロ以上の重量を上げる、どれも人間業じゃない。でもどれも現代では達成されている。超人的な才能を持つ人間はいます」
花村は淡々と語った。
「奴らは…男を狂わせる技の最高峰…我々の想定を超えた、男を籠絡することに特化した才能の持ち主です…どいつもこいつも極悪人ですがね…」
石井はまだ信じられなかった。
男を狂わせる神技を持つ女に…村野は壊されたというのか?
「ただ、実際はまだ推測で本当に不明な点が多いです。徒党を組んでいるのか、単独行動なのか、でも、これだけは言える…奴らの『女』としての力は男を簡単に破滅させる力を持っている」
そして花村は苦々しい顔をして続けた。
「更に、上は奴らの超人的な力を調べるために、女凶悪犯罪者を無傷で捕獲しろと言ってる…」
「な、何だと!?」
石井は目を丸くした。
あのヘル・ハンドとの対峙で全員死亡するかもしれない事態になったというのに…。
「今回の犯人は警官だけ執拗に狙って全員精神病院送りにしています…ヘル・ハンドとは違い手口は不明…」
花村は続けた。
「被害者は人格が破壊されたような廃人になる…『警官狩りのコヨーテ』と呼ばれてます」
「コヨーテ……」
石井は息を飲んだ。
「奴は一度犯行を犯すと、同じ土地でしばらく他の警官を執拗に狙う癖があります。俺は今夜おとり捜査で夜の街を巡回するつもりです」
花村は石井に告げた。
「今度の敵は何人も優れた仲間を廃人にしています。ヘル・ハンドよりもはるかに手強い相手で、本来なら俺の敵う相手ではないでしょう…でも、俺は逃げる訳にはいかない。絶対に確保してみせる」
花村の目が、怒りで燃えているのがわかる。
「必ずね…」
「花村待ってくれ!お前一人では難しい相手なんだろう!?俺も犯人逮捕に協力させてくれ!ムラさんの仇、俺にも討たせてくれ!」
石井は花村の前で頭を下げた。
「この通りだ…」

「石井さん…」
花村が戸惑っていると、
「花村、俺たちも協力させてくれ」
そこに坂田と小野が現れた。
「ムラさんの仇なんだ!頼む、花村!俺たちも協力させてくれ!」
悲痛な声でまくし立てる小野、静かだが闘志を燃やしている表情の坂田。
花村は3人の顔を、1人ずつ見渡した。
石井も坂田も小野も、復讐に燃える雄々しい男の顔だった。

4人の捜査が始まった。

夜の繁華街を小野が巡回する。
(ムラさん、絶対に仇はとってやる!!)
小野は息巻いて夜の街を歩く。
花村と石井、坂田とそれぞれ別々に街を巡回し、怪しい女を見つければ全員にメッセージを送り集合。
四人で確保する狙いだった。


どれくらい繁華街を歩いたろうか、
裏路地に続く道から派手な女が小野に向かって手招きしていた。
顔には悪意のある笑みを浮かべている。
暗くて姿全体はよく見えないが、顔は派手な金色のボブヘアとは対照的に、アイシャドウや口紅は黒く煽情的。
更に女は挑発的に目を見開き小野に向かってベーっと真っ赤な舌を出し、中指を立てて見せる。
そして路地の奥に消えていった。
(こいつが…こいつがムラさんをおかしくした女犯罪者か!!)
小野はその挑発的な態度で全てを悟った。
(すまねえな皆!俺はこいつを無傷で確保なんてできねえ!)
一瞬、メッセージのことが浮かんだ小野だったが、仲間の前では命令通り女を無傷で捕らえなければならない。
武道有段者の小野はこぶしを握り締める。
(女だろうが関係ない!俺一人で痛い目に合わせてやるぜ!!)
小野は猛り狂いながら、女のいる裏路地に向かった。



花村が巡回しているとメッセージが届いた。
「小野です。犯人を確保しました。至急来てください」
小野の犯人確保の報告だった。
「小野さん、一人でやったのか!?」
花村は驚いた。
なんと無茶なと思ったが、できそうならすぐに行動する向こう見ずな小野らしい判断だったのかもしれない。
メッセージが再び届き、地図アプリに現在地が表示された。

A「おかしい…コヨーテはこんな簡単に捕まる犯人だろうか?」
花村は慎重に行動しようと考えた。3ページへ


B「小野さん…ありがとう…」
小野に感謝し、報告された場所に花村は急いで向かった。4ページへ

3333
「おかしい…コヨーテはこんな簡単に捕まる犯人だろうか?」
花村は慎重に行動しようと考えた。

そもそも、小野が個別のメッセージで送ってきた意味はあるのだろうか?
4人で集まって逮捕するのだから、石井や坂田もいるグループメッセージで連絡すべきだ。
「何かおかしい…」

花村は念の為、石井と坂田にグループ通話で確認することにした。
「メッセージ来てたぜ。今向かってるところだ」
坂田は走っているのか、少し息が荒かった。
「俺には来ていないが?」
石井は不思議そうに答えた。
「やはり…」
花村はあることを確信していた。

「石井さん、坂田さん、とりあえず3人で合流しましょう」

「コヨーテの罠だと?」
石井は驚いた様子で花村に言う。
石井、坂田は花村の指示で目標の場所から少し離れた場所に合流していた。
「グループメッセージを使わず俺と坂田さんにだけ連絡、何より確実に応答できる音声通話も使わなかった。これは敵の罠ですよ」
石井は顔を強ばらせて訪ねた
「小野はどうなったと…?携帯を奪われ操作されているというのか?」
花村は冷静に答えた。
「いや…これは小野さんの文章でしょう。恐らく今は正気を失って、自ら俺たちをおびき出そうとしているに違いないです」
「あいつ…女犯罪者に手篭めにされたってことかよ!ムラさんの件があるのに!!」
坂田は目を釣り上がらせた。
「小野さんに敵意を向けてはいけません」
花村は静かに言った。
「しかしな、いくら敵が超人的な色仕掛けを使うとはいえ、この状況で裏切ることは…」
石井も険しい顔をする。
花村はそれでも引き下がらなかった。
「敵は、女凶悪犯罪者達は死や精神崩壊に追い込むだけじゃない。敵を裏切らせて操作する、それこそ奴らの真骨頂です。俺たちが仲間割れでもすれば女犯罪者に有利になるだけだ」
尚も複雑な表情を向ける2人に、花村は続けた。
「…俺もまだ新人だった頃、女凶悪犯罪者の…おぞましい手口で、仲間の情報を吐いてしまったことがありました」
石井と坂田は驚いた顔で花村を見る。
「助けに来た仲間達の1人は同期の同僚、彼は軽薄な俺と違って、責任感が強くて優しい人でした。でも、俺の吐いた情報で仲間たちは女凶悪犯罪者に裏をかかれ、皆を庇った彼は俺の目の前で狂わされ、殺されました」
石井と坂田は黙って花村の話を聞いていた。
「仲間たちに奇跡的に救出された俺は自責の念で悩み苦しみ、辞表を提出しました。でも、その時尊敬する先輩に言われました『お前がここで辞めれば、女凶悪犯罪者達は手を叩いて喜び、男という存在を舐め腐り、凶悪犯罪は更に増えるのではないか?』と」
花村の声は震えていた。
「わかったよ、花村。女凶悪犯罪者と本気で対峙するなら、今こそ俺たちは…「男」は団結すべきだ」
石井は決心してそう答える。その目にもう迷いはなかった。
「今こそ初心に帰って女凶悪犯罪者を逮捕することに徹する、これでいいな?」
「石井さん、ありがとう…ありがとう…」
強ばっていた花村の目から、大粒の涙が零れた。
石井はふぅ、と溜息をつき、それから少し表情を緩めて、花村にハンカチを差し出した。
「大切なのは犯人確保だけじゃないんじゃないですか?」
黙っていた坂田が静かに切り出した。
「俺達にはもっと大事なことがありますよ」

「1名様ご案内だねえ♡」
裏路地に現れた坂田に、物陰から女がゆっくり現れ、坂田の退路を塞いだ。
派手に染めた金髪と色白の肌に黒と疑うほどの濃い赤色の派手なメイク。
そして、細身な身体に不釣り合いなほど窮屈なバスト。
それは紛れもなく、村野を破壊した女凶悪犯罪者、コヨーテだった。
「わ、罠だったのか!?」
坂田は震えながら後ずさりする。
「そうよ、お前は仲間に裏切られておびき寄せられたのさ♡」
「お、小野は…何処に…?」
坂田は真っ青な顔でコヨーテに尋ねる。
「路地の奥でお預け喰らって待ってるわよ♡仲間2人売ったら、アタシのこの…」
コヨーテは自慢げに胸を寄せあげる。
「おっぱいご褒美あげると聞いて、ヨダレ垂らしながら待ってるんだよなぁ♡」
坂田は路地の側面にジリジリ下がり、壁際にまで追い詰められた。
「そんなに怖がるなよ♡お前もこのおっぱいで気持ちよーく脳みそ破壊してやるから♡」
コヨーテはニヤニヤと下品に笑う。
「何て、何て恐ろしい女だ…」
坂田は壁にもたれかかって、観念したようにしゃがみこんだ。

「でも、馬鹿だな」
不意に坂田が、上目遣いでニヤリと笑った。

コヨーテがそれを聞いて目を見開いた瞬間、突然現れた花村が猛ダッシュで、小野のいる裏路地の奥まで走り抜ける。
「な!?」
コヨーテが驚いてそれを追おうとしたが、屈んでいた坂田は、コヨーテの両脚に飛びついて転ばせた。
「小野さん、ごめん!!」
花村は裏路地で虚ろな顔をしている小野を見つけ、その頭を左手で掴むと、こめかみに右手の親指を思いっきり突き入れた。
「うがっ!?あ?あれ?」
小野は激痛で一瞬大きな声を上げたが、虚ろな目から正気を取り戻した。
「花村なら女犯罪者の洗脳状態なら治すことが出来るんだとよ。最も、軽い洗脳状態だったらの話らしいが」
後からゆっくり石井が現れ、コヨーテの退路を塞ぐ。
「お前が捕らえた小野を利用しようと考え、洗脳が得意でもないのに浅はかな策を練ったおかげで、お前の手口も知れて有利な体勢に持ち込め、小野も救出出来た」
石井はコヨーテに告げた。
「形勢逆転という訳だ」
これは犯人の確保より、小野の速やかな救出を重視した坂田の作戦だった。
「み、皆…ごめん…ごめんなさい…」
小野は取り返しのつかないことをしようとしたことを悟り、震え出す。
「小野さんドンマイです、結果オーライといきましょう!」
花村は小野の背中をとんとんと優しく叩いた。
「勝手に単独行動したことは後でみっちり説教だ、小野!」
頑固上司の石井は険しい顔で小野を指さした。
「お前!貸しイチだからな!!貸しイチ!!」
コヨーテを転ばせた坂田はニヤッと笑うと小野にそう叫びながら、コヨーテに手錠をかけようと、その手を伸ばした。
「テメェら…男の癖に…男の癖に!!」
コヨーテは激昴のあまり歯ぎしりし、顔を紅潮させた。

「男の癖に…生意気だ!!」

その瞬間、コヨーテは坂田の腕を回し受けで弾き飛ばし、逆に坂田の腕をひねりあげた。
「な!?が、がああああ!!」
女のあまりに素早い動作と、突然の激痛に坂田は声を漏らす。
「坂田!!」
「全員動くんじゃねえ!!動いたらコイツの脳みそ、アタシの胸でぶっ壊すぞ!!」
石井が飛び出そうとするも、コヨーテはそう告げた。
(こいつ!格闘技も出来たのか!)
花村はコヨーテを、胸での誘惑だけの犯罪者と考えたことを後悔した。
流石の石井も、坂田を人質に取られて動けない。
「ああ、全員に手錠かけてえなあ♡安心しろよ、アタシは安全に逃げたいだけだからよぉ♡」
コヨーテは急に甘い声色になり、小野に命令した。
「おい、お前♡コイツら2人に手錠かけろよ♡そしたら、アタシのおっぱいで脳みそ壊れない程度にお礼してやるよ♡」
コヨーテは小野に誘惑の言葉を吐きかける。
「あ、お、おっぱい…」
小野はその瞬間、蕩けた目になる。
「お、小野さん!?し、しっかりして!」
「アッハッハ、アタシのおっぱい忘れられなくて、声だけでコイツ、おっぱい奴隷に戻っちまったなぁ♡」
叫びながら止める花村を怪力で振り払い、小野はコヨーテにフラフラと近づいて行く。
「そうそう、コイツの手錠拾って♡後ろのオッサンから手錠かけてぇ♡大丈夫♡手錠かけたらちょっとお前に恩返しして去るだけだから♡誰も損しねぇよ♡」
そんなはずはない…花村も石井も、捕えられた坂田も悟っていた。
3人が手錠をかけて動けなくなれば、この女は確実に4人全員の人格を胸で蹂躙し、壊れた人形にしてしまうことだろう。
それほどに女の目が、コヨーテの目からは爛々と残忍な炎が燃え上がり、その甘い声色とは裏腹に、全員への処刑を雄弁に宣告していた。 
「お、おっぱい…欲しい…おっぱい…」
小野はフラフラと、坂田の手錠を拾おうとかがみこんだ。

「…なんてな!!ざっけんじゃねええええ!!」
小野は突然そう叫ぶと、コヨーテに思いっきり体当たりを喰らわせた。
「な!なにぃ!?」
格闘技の達人のコヨーテといえど、学生時代には相撲部の主将だった小野のぶちかましを不意打ちで食らってはひとたまりもない。
捻じあげていた坂田から手を離して、吹き飛ばされた。
「お、小野…え、演技だったのか…」
坂田は小野が再び仲間を裏切ったと思ってしまった自分を恥じた。
「確かに、最初は良いようにやられちまったがな!お前を目の前で捕えられて、そんな真似出来るかよ!!」
解き放たれ、猛り狂った小野はジリジリとコヨーテに詰め寄る。
「…逃がさん」
コヨーテは慌てて小野から逃げようとするも、石井が行く手を阻んだ。
「クソッ!!もう逃げられねえなら…!!」
コヨーテは逃げるのをやめ、石井に自ら飛びかかった。
「石井さん!!」
花村は慌てて叫ぶ。
揉み合いになるコヨーテと石井だったが、やがて石井の低い呻き声がこだまする。
「ははは…アッハッハ!!」
コヨーテは石井の左手を取り、深く自分のTシャツ越しの乳房に埋め込ませていた。
花村も、坂田も、小野も息を呑む。
「こんだけ深くアタシのおっぱい触っちまったら、しばらくおっぱい以外何も考えられねえよ!このオッサンの頭の心配してろ!じゃあな!」
コヨーテが石井を突き飛ばし、再び逃げようとした瞬間だった。
石井の右拳が、コヨーテの腹に思いっきり突き刺さる。
鈍い音が響き、思いもよらぬ一撃にコヨーテは目を見開く。
「え?な、何で?アタシの…胸…触らせたの…に…」
コヨーテは崩れ落ちながら、心底不思議そうに石井を見上げた。
「あんまり、男を、舐めるなよ」
魔の誘惑の感触を根性だけで振り払った石井は、脂汗を拭い、荒い息を吐きながらコヨーテを睨みつける。
「この…あ、あたしが…」
コヨーテは崩れ落ちながら坂田、小野、そして石井の表情を見渡した。
「おと…こ…なんかに…」
コヨーテは3人の行動が、そして石井の言葉が心底理解できないのか、そう言うと、目を剥きドサリと倒れた。

「…ムラさん」
石井は倒れたコヨーテに手錠をかけながら、独り言を呟いた。
坂田は座り込んで俯き、小野は嗚咽を漏らしていた。
「花村、犯人を無傷で確保出来なくてすまなかった」
石井は花村にそう告げた。
花村は黙って首を横に振った。
始末書では済まないかもしれないが、むしろ石井がこの身勝手かつ 残忍な女に一撃を入れてくれたことに、感謝すらしていた。
「お前、この先こんな恐ろしい奴らとたった1人で戦う気か?」
坂田が座り込んだまま、花村に尋ねた。
「1人の方が気楽なんですよ。死ぬ時は、壊れる時は俺だけの自己責任、もう誰も死なせずに済みますから」
花村は笑顔で答えた。
「お前が死んだり、壊れたりしたら…俺は気楽にも、平然とも、出来ねえよ…」
小野は声を詰まらせながら花村に語る。
花村の顔から、作り笑いが消えた。
「…俺たち3人を特殊犯罪対策課に推薦してくれ」
石井は俯きながら言う。
座り込んでいた坂田は立ち上がり、小野は涙を拭い花村を見つめた。
「嫌とは言わせねえ」
石井は今度は花村の目を見据えて言った。

花村の目に再び大粒の涙が溢れた。

GOOD END

 44
「小野さん…ありがとう…」
小野に感謝し、報告された場所に花村は急いで向かった。


「小野さん?どこにいるんですか?」
花村がナビに従い、目的地の裏路地の奥に到着した瞬間だった。
「はーい、警官1名様ご案内♡」
女が余裕たっぷりに物陰から出てきた。
下品なほどに染めた金髪と、身体にピッタリ張り付いたTシャツ、デニムのショートパンツの露出度の高い格好に、何より大きく盛り上がった乳房が目を引いた。
「こ、コヨーテ…?」
花村は呆然と女を見つめていた。
「花村!確保した犯人はどこだ!?」
坂田がそこに後から駆けつけて来た。
「な、こ、こいつは!?犯人か!?」
坂田もてっきり小野が犯人を確保していたと思っていたのか、驚いた顔で女を見つめる。
「はは、残念だったな♡お前らはアタシにおびき出されたのさ♡最も、流石に3人以上相手はめんどくせぇから、まずはお前ら2人からだ♡」
自慢げに語る女…コヨーテはネズミを追い詰めた獣のような顔をしていた。
「ふ、ふざけるな!2対1だ!確保してやる!!」
坂田が女の後ろに素早く周り、コヨーテは花村と坂田に前後を塞がれる形になる。
(相手はまだどんな手を使ってくるかわからない…慎重に行くべきだ…)
花村はジリジリと女との間合いを詰めながら対峙する。

その時だった。
不意に女はニヤッと笑うと、Tシャツ越しの自分の巨大な胸を手でギュッと寄せる。
ブラジャーはしていないようだった。
「ほぉら♡エアパイズリだぞぉ♡」
そう言って、胸を左右交互に上下に艶めかしくこね回した。
「あ、ああ!?」
それを見てしまった花村の脳内が、一瞬で桃色に染まった。
股間にむず痒い疼きが走り始め身体が熱くなる。
「し、しまった!!」
花村は慌てて目を閉じたが、1度見てしまった胸の映像は粘着質なほどに頭から離れない。
「はは!今更遅せぇよバーカ♡」
コヨーテは巨乳を揺らしながら嘲笑った。
花村の何も触れられていない股間に胸への妄想が止まらず、柔らかな感触が走り始める。
コヨーテの確保より、目を開けて胸を凝視したい衝動に囚われる。脳が、乳房に蝕まれていく。
「く、クソっ…!」
花村は堪らず両膝をついて、股間を押さえ込んでしまった。
「き、貴様!!やめろ!!」
慌てて坂田が胸を動かす女の手を封じようと、後ろから羽交い締めにした。
「あーあ、アンタもお馬鹿さんだねぇ♡」
コヨーテは呆れたように、羽交い締めにされるがまま坂田を嘲笑う。
「あ、ああ!?」
羽交い締めにしているはずの坂田が情けない声を漏らした。
坂田の二の腕に、女の豊かすぎる横乳が当たっていた。
その柔らかな毒は、坂田の二の腕を伝い、脳と股間に容赦なく浸りこんでいく。
「ああ!?そ、そんな!?ああ!」
坂田のペニスがビキビキと異様な程に隆起しはじめ、腕から力が抜けていく。拘束されているのは、もはや羽交い締めにしているはずの坂田の方だった。
「おい、変態♡お尻にチンポ当たってるんですけど♡」
コヨーテはそう言うと尻をグッと上げて、坂田のペニスを圧迫する。
「ああ!や、やめろぉ!」
坂田は必死になって女の尻から逃げようとするも、身体は言うことを聞かず、完全に勃起したペニスに、女の弾力のある尻が容赦なく押し付けられた。
「アタシのケツをこのおっぱいだと思って…♡」
コヨーテはそう言うと、弱々しく自身を拘束していた坂田の両腕を取った。
「パイズリでも想像して、イケ♡」
そして、坂田の手の平を思いっきり自分の胸に沈みこませた。
「ぐああああおああ!!」
手から伝わる柔らかな感触、極悪人とは思えぬ温かな体温、服の上からでもわかるキメの細かい滑らかな感触。
それらが一斉に、両手から坂田の体内に快楽を注入し、身体中を這い回る。
「ぐあっっ!!ああああっ!!」
坂田が端正な顔を歪ませ、射精した。
快感の核になった両手は、コヨーテの胸に強制的に押し当てられ、止まらぬ自身の興奮したペニスをコヨーテの尻に無意識に押し当ててしまう。
「あーあ、ケツ肉に思いっきり射精しやがって♡アタシの尻ズリは普通だけど、オッパイと合わせ技になると強烈な擬似パイズリなんだよな♡」
そう言って坂田のペニスに弾力あるデニム越しの尻をグリグリと押し当て、射精を更に促そうとする。
「ひぃ!と、止めて!止めてくれぇ!!」
坂田は胸と尻の柔らかな暴力に悶絶し、更に悶えて射精し続けた。
「や、やめろ!!坂田さんを離せ!!」
花村はよろよろと立ち上がった。
脳と股間への粘着質に絡みつく胸への妄想は止まらなかったが、坂田を助けたい一心で、女に立ち向かっていった。
「おお、仲間思いでいいねぇ♡でも、そんなフラフラじゃあ女にも勝てねえよ♡」
コヨーテは崩れ落ちた坂田を振り払うと、突進してきた花村の懐にするりと入り込んだ。
(こ、この女!強い!胸での誘惑だけじゃない!!)
花村が気がついた時には遅かった。
「ほぉら妄想十倍増しにしてやるよ♡」
そう言うとコヨーテは花村の頭を掴み、思いっきり胸の谷間に押し当てた。
(ふお…!ふおおおお…!!)
その瞬間、花村は女犯罪者の逮捕のことも、坂田のことも考えられなくなった。
花村の頭が柔らかな乳房に囚われた瞬間、股間にへばりつく乳房での愛撫への妄想の感触がより鮮明に、より濃厚になる。
自身の顔を挟み込む柔らかな魔性の乳房の感触は、シャツの布越しにしてもどこまでもキメ細やかで柔らかい。
女の趣味なのだろうか、微かに許された呼吸からブランド物であろう香水の濃厚な匂いがする。香水などしない花村からすれば、普段はむせ返りそうなくらい嫌な香りなのに、女の胸で嗅ぐその匂いは異様に興奮を煽った。
「どうだ、リアルでぱふぱふされてるのに、脳内ではアタシにチンポをパイズリされてるだろ♡妄想と現実の区別がつかなくなるだろぉ♡」
暴力的にまで顔を強く締めあげられてるのに、まるで優しく包み込むような柔らかな乳房の感触。そして、香水が鼻から肺をいっぱいに満たす。
コヨーテの言う通り、股間への胸の感触がさっきよりリアルに感じる。それどころか、胸の感触だけ想像していた頭の中で、女の全身の映像が浮かび上がってくる。
妄想のコヨーテは、快楽に喘ぐ花村をニヤニヤと嘲笑いながら、その胸で更にペニスを強く押し潰し、その滑らかな肌質を確かに伝えた。
「ふぐぅ!!むぐうううう!!」
花村の興奮が頂点に達し、女の胸で泡を吹きながら射精した。花村の脳内では、上半身裸のコヨーテが意地悪く笑いながらも、その大きな乳房で、射精で脈動し暴れる花村のペニスを柔らかく圧迫して固定し、更に射精を追い立ててくる。
「ほぉら、いくらでもおっぱいオムツの中に漏らしな♡ま、とはいえ所詮は妄想♡本当はザーメン全部お前のパンツの中だけどなぁ♡」
コヨーテは花村の顔を胸に一層強く押さえ込みながら、勝ち誇った。
顔を包み込むコヨーテの乳房の柔らかな感触と濃い香水の香りに酔いしれながら、花村は妄想のコヨーテの谷間に吐き出し続けた。
邪悪な聖母のように悪意ある笑みを浮かべ、射精を嬉しそうに乳房で受け止め続ける妄想世界のコヨーテ。
憎むべき相手で妄想を浮かべ、強制的に甘えさせられるドス黒い陶酔感を味わいながら、花村の意識は遠のいていった。

「花村!花村!しっかりしろ…!」
声に気が付き意識が戻る。花村が辺りを見渡すと、そこには坂田が居た。
「坂田さん…」
花村はようやく気絶する前の悪夢が蘇る。
「あの女にやられちまったみたいだ…俺もここはどこかわからねえ…身ぐるみも剥がされちまった」
殺風景なコンクリートに囲まれた部屋を見渡す。花村も坂田も全裸にされ、身体を縄で縛られたまま椅子に座らされていた。
どこかの建物の一室なのだろうが、人の気配がしない。
「ここは誰も来ねぇよ♡叫んでも助けを呼ぶのは無理♡」
奥の部屋の扉が開き、コヨーテと全裸の大柄な男が入ってきた。
奴隷の証のような首輪を鎖で繋がれ、コヨーテに引っ張られてきたその男は、小野だった。
「小野!?ど、どうなってるんだ!?」
坂田は声を荒らげた。
「坂田…花村…ごめん…お、俺、俺…」
小野は顔を紅潮させ、涙を浮かべながら2人に謝罪する。
「こいつ、アタシ見つけるなり仇だ何だとか叫んで組み伏せようとしてきたのよ♡でも、もみ合いになった時にちょっとアタシのおっぱいを手に押し当ててあげたら、すぐにトロットロになってねぇ♡膝ガクガクさせながらノーハンド射精してたわ♡」
コヨーテは愉快そうに語りだす。
小野のすすり泣く声が聞こえる。
「それで、こいつに『あと2人警官おびき出したら、おっぱいで天国見せてあげるわよぉ♡』って囁いてあげたのさ♡こいつったらチンポ勃起させて先汁ダラダラ流しながら、スマホ取り出して、アンタ達2人に連絡しておびき出したてくれたわけよぉ♡」
コヨーテの嘲笑が部屋中に響いた。
「小野!裏切ったのか!?お前の性欲のために仲間を!!」
コヨーテの話を聞いた坂田の顔色が変わった。
「恥を知れ、このクソ野郎!!」
普段は冷静な坂田が怒声をあげた。
「ごめんなさい…許して…こ、このおっぱいには…か、勝てない…」
小野は大柄な身体を縮こませて、泣き崩れる。
怒る坂田を横目に、花村は小野を責める気持ちにはなれず項垂れていた。
本来、特殊犯罪3課の女犯罪者は男の理性を狂わせ、相手の洗脳や裏切りなどいくらでも仕掛けてくる女たちである。
小野が如何に尊敬する上司の復讐に燃えていようと、武道の達人であろうと、所詮は男。
女凶悪犯罪者のコヨーテの前では、その意思をへし折ることなど、他愛もないことだったのだ。
(すまない、小野さん…坂田さん…やはり巻き込むべきじゃなかった…)
花村1人の力ではどの道コヨーテには到底太刀打ち出来なかっただろう。
それでも、花村は対女犯罪者の訓練すら受けていない2人を、危険な事態に巻き込んでしまったことを心底後悔していた。
「ははっ、お利口さんだったな♡お前にはちゃーんと、ご褒美おっぱいあげないとなぁ♡」
コヨーテはそう言うと、正座で床に座った。
「ほら、ご褒美の時間だ♡仰向けでアタシの膝に寝転がりな♡」
ニタリと笑って、小野に告げた。
しばらくすすり泣いていた小野だったが、コヨーテの言葉を聞くと物欲しそうな目をしながら、ガクガクと頷いた。
「小野さん!!その女の言うことを聞いちゃダメだ!!」
花村は大声で小野を止めるが、もう小野には響いていない。
小野は震えながら、コヨーテの膝の上の頭を乗せ仰向けに寝転がった。
「どうだ?アタシのひざまくらは?いい眺めだろう?」
小野の視界をコヨーテの豊かすぎる乳房が埋め尽くす。コヨーテの濃い香水が鼻腔にまとわりつく。
「す、すご…おっぱい…すご…」
小野は鼻息を荒くして、これから起こることを期待している。
小野の巨大なペニスにビキビキと血流が集まる。
「さぁ2人とも見てろよ♡これからアタシの『警官狩り』の手口を教えてやるよ♡」
花村と坂田にそう言うとコヨーテはTシャツを素早く脱ぎ捨て、上半身を露出させた。
細身のコヨーテに不釣り合いなくらいの肉厚な乳房は、美乳というより、まさに男の劣情を煽り狂わせるためだけに作られた悪魔的な巨乳。
それを見た坂田は女の乳房に見蕩れて目を離せず、間近で見た小野に至っては過呼吸なくらい鼻息を更に荒くさせた。
「だ、ダメだ!小野さん、逃げろ!逃げるんだ!!」
危険を察知した花村は必死になって小野に叫ぶ。
しかし、コヨーテは毒入りのような甘い声で小野に告げた。

「裏切り刑事への人格処刑プレス♡喰らえ♡」

そして、コヨーテは反動をつけてから上半身全体的を一気に前に倒し、小野の顔をその巨大な乳房で思いっきり押し潰した。
「ふおおおおおお!!!」
小野は身体をビクつかせ、仰け反らせ、顔で乳房を味わいつくす。
生乳房のきめ細かい肌と、実に柔らかい感触が容赦なく小野の顔を押しつぶす。香水の匂いが否応なく、小野の体内に侵入し脳に染み込んでいく。
「ぶぶう!ぶぶっ!ぶぶっ!」
興奮の絶頂に達した小野は、右手で自身のペニスを握りしめ、思いっきり扱き始めた。
「そうそうそう!思いっきりシコれシコれ!壊れるまでシコるの止めるなよおお!!」
コヨーテは一層身体を屈め、小野を巨乳で圧迫する。
小野のペニスから噴水のように精液が吹く。
何度も、何度も、何度も…まるで無尽蔵かのように小野の勃起は止まらず、手は休むことなく動き続け、射精し続ける。
「オラオラオラァ!壊れろ!壊れろ!壊れろぉ!!!」
コヨーテは小野の扱く姿を見て興奮してきたのか、乱暴な口調で小野の顔を乳房で乱暴に左右に叩く。
「ふおぐ!ふおっ!ふおおお!!」
小野はそれにさらに興奮し、くぐもった嬌声を漏らす。
コヨーテの嘲笑が部屋中に響く。精液はまるで間欠泉のように吐き出続ける。
花村と坂田は身体を動かすことすら出来ず、呆然とそれを見つめていた。

「あ…へ…ふへ…あ…」
無限とも思えた小野の射精が収まり、コヨーテが満足そうに身体を起こすと、そこには変わり果てた小野の姿があった。
身体中はさっきまでの自慰行為で飛ばした精液まみれ。涎と涙まみれの情けなく緩んだ顔。そして、何より目の奥にもう光がなかった。
息はしているが、快楽に溺れ人間としての尊厳も意志もなくした、抜け殻のような姿だった。
「そんな…お、小野…小野…」
さっきまで小野の裏切りを責めていた坂田も、その姿に狼狽していた。
「あ……お、あ…」
坂田の声にも全く反応せず、意味のないうわ言を繰り返す。
「無駄よ♡こいつはアタシのおっぱいに溺れて、完全に壊れたから♡二度と戻らねえよ♡」
コヨーテは高らかに笑った。
「アタシのおっぱいは許容を超えた快楽で男の脳を粉砕するのさ♡」
下品に大声で笑うコヨーテ。
「う、嘘だろ…小野…小野…」
ガックリと項垂れる坂田。
「小野さん…」
花村は小野の姿を呆然と見つめていた。
「際限なく搾って殺すことも出来るけど、つまらないし面倒くさいわ♡アタシはぶっ壊れるくらいの快感一発で叩き込んで、アへって壊れる男を見るのがたまらなく好きなんだよなぁ♡」
花村が直接対峙した女犯罪者はヘル・ハンドのような男を誘惑し無抵抗にさせ、搾り殺す犯罪者が殆どだった。
だがこの女は更に残忍に、快楽で男が壊れる様を楽しむタイプだったのだ。
「さぁて♡あとはお前ら2人をどうぶっ壊すかだな♡」
コヨーテは悪意丸出しの顔で、ニヤリと笑った。
「お前らがアタシに今屈服するなら、このオッパイで脳みそ気持ちよーくぶっ壊してやるよ♡脳が壊れる快感、味わってみないか?」
コヨーテはベロリと舌を出し、胸を揺さぶって挑発した。
「もし、お前らがアタシを逮捕したいっていうなら縄を解いて、この場でアタシと対決させてやるよ♡もちろんその時はオッパイ抜きはオアズケだ♡」
坂田がそれを聞いて叫んだ。
「ふざけんな!縄を解け!叩きのめして…」
「ちなみに!お前らが屈服した場合の今日のアタシの人格破壊メニューは…」
コヨーテは坂田の言葉を遮り、ニヤリと笑って言った。
「パ・イ・ズ・リ…だ♡♡」
ギュッと寄せられるコヨーテの巨大な生乳。
「な、な…」
「う、うぐっ…」
さっきまで威勢の良かった坂田が言葉を詰まらせ、花村もゴクリと唾を飲んだ。
2人とも、一瞬あの乳房に弄ばれる自分を想像してしまう。心の底で柔らかな感触を求めてしまう。
ペニスに血流がジワリジワリと集まる。快感の期待に身体が震える。
「どうする?アタシはどっちでも良いんだぜ♡」
村野と小野を廃人にした、憎むべき相手の誘惑に花村は…


A「く、屈服します…」
花村は項垂れて敗北を認めた。5ページへ


B「縄を解け!確保してやる」
花村は意志を振り絞り、コヨーテに抵抗することにした。6ページへ

55
「く、屈服します…」
花村は項垂れて敗北を認めた。

「アッハッハッハッハッ!チンポがオッパイ欲しくて屈服かい!尊敬する上司と大事な仲間壊した復讐する相手に、オッパイ扱きのおねだり!アッハッハッハッハッ!!」
無様な花村の姿に、コヨーテは腹を抱え下品に腹を抱えて笑った。
「花村…お前…お前……!!」
坂田は鬼の形相で、歯ぎしりしながら花村を睨みつける。
花村はぐったりと項垂れていた。

相手は格上の女凶悪犯罪者

縄を解かれた所で確保も逃亡も絶望的

いや乳房で拷問を受けて、時間稼ぎして待っている間に助けがくるかもしれない

数々の醜い言い訳が頭を埋め尽くす。しかし、所詮は花村も女の乳房
を渇望していただけに過ぎなかった。
もう既に花村も女の乳房に溺れていたのかもしれない。
「ギャハハ!仲間割れすんなよ♡お前らのチンポと脳みそ、このオッパイで快楽叩き込んでやってよぉ♡アタシの乳以外、仲良く2人とも何にも考えられない馬鹿頭にしてやるよ♡」
コヨーテの笑い声が部屋中に響く。
花村と坂田の、乳房による処刑が始まった。

「来るな!クソ女!来るな!!」
坂田は大声で女を威嚇する。
「アッハッハ♡裸で縛られてぇ♡チンポ勃起させてぇ♡なーんの説得力もないねえ♡」
コヨーテはそう言うと、坂田の元に屈みこみ、その乳房を坂田のペニスに這わせた。
「は!?はうああああ!!」
坂田はその感触に悶絶する。
「どうだい?撫でてやってるだけなのに、スベっスベで気持ちいいだろぉ?アタシのおっぱいは、ローションなんていらねえんだよ♡」
坂田は磨きあげられた肌のきめの細やかな感触に、翻弄される。
(う、嘘だろ!?撫でられてるだけなのに!!ひんやりして、滑らかで!き、気持ちよすぎる!!)
坂田は歯を食いしばり、必死になって喘ぐのを我慢するが、ペニスは興奮を隠せずどんどん膨張していく。
「スッゲエ勃起させちゃって♡挟んでほしくてたまらねえみたいだなぁ♡」
コヨーテはそう挑発するも、あくまで胸で優しく坂田の先端を撫で回すのみ。
「ぐっ!うぐっ!ぐうう!」
坂田はそれでも必死になって耐えようとするが、それは限界に近く、声が漏れ始めていた。
「ククク、耐えてる耐えてる!並の警官はこれだけで音を上げるのに大したもんだよ!」
コヨーテは爛々と目を輝かせる。
「だがな…これならどうだ?」
コヨーテはそう言うと坂田のペニスから一瞬胸を離すと、乳首をペニスにあてがった。 
「うぐあっ!!」
坂田はたまらず喘ぎ声を漏らす。
「ははは、耐えられないだろう♡滑らかな感触からのぉ、コリッコリの芯のある感触♡オッパイは柔らかいだけじゃねぇ♡スベスベ肌にコリコリ乳首、色んな感触を楽しめるのが醍醐味だよなぁ?」
ニタニタと笑いながら乳首でペニスを刺激し、蹂躙し続け、坂田から嬌声を上げさせた。
「や、やめろ!ああっ!あうぁ!」
坂田のペニスはもはや限界まで膨れあがり、先走りを垂らし続ける。
「ククク、まだアタシにとっては前戯だぜ?これからチンポを、パイズリしてやるんだからなぁ♡」
コヨーテはそう言うと、乳首での責めを中断し、その巨大な胸を横に大きく拡げて坂田に見せつけた。
「ああ…や、やめろ…やめてくれ…」
坂田の心臓がバクバクと高鳴る。
「アタシの胸の中、どんなだと思ってる♡柔らかいかなぁ?スベスベかなぁ?お前、今想像してるだろぉ♡でもな、所詮本物のパイズリを知らない、『おっぱい童貞』のお前では想像出来ねえんだよ♡」
坂田は声にならず、口をパクパクと動かす。
興奮でペニスは異様なほど血流を集め、普段では有り得ないくらい坂田のペニスは肥大化していた。
「その期待と想像…軽く超えさせてやるよ♡」
コヨーテの拡げられた胸がジワジワと閉じられ、坂田のペニスに迫る。
「や、やめろ…」
確実にかつて味わったことの無い感触を味わうであろう期待。
同時に、確実に今から自分の人格を壊されるであろう恐怖。
「や、やめて、やめてくれ…」
坂田は震えながらも、コヨーテに抵抗の言葉を絞り出す。
コヨーテは陰湿な蛇のような表情で、坂田に静かに言い放った。
「サヨウナラ…『おっぱい童貞』君♡」

パチン

肌の擦れ合う音が部屋に響いた。

「あぐあああああああ…」
コヨーテの乳房が坂田のペニスを挟み込んだ瞬間、坂田は仰け反り、端正な顔はどろりと蕩けた。
「どうだ?『おっぱい童貞』卒業の感想は?」
コヨーテは蕩けきった坂田を見て、勝ち誇ってさらに胸をギュッと寄せた。
伝わる底なしの柔らかさ、それに矛盾するかのように跳ね返す弾力。
それらも確かに坂田の想像を遥かに超えていた。
しかし、それ以上に坂田を狂わせる感覚があった。
「あ…あったか…アッタカイィ…」
坂田は蕩けきった顔で、女の乳房の温もりに溺れていた。
コヨーテの乳房の中心、まるで芯の部分から、ジンジンと穏やかに坂田のペニスの中心に熱を伝える。
それは体温というには熱く、何かで意図的に熱したというには穏やかすぎる。
極悪犯罪者であるコヨーテの乳房が、まるで坂田のペニスを優しく抱きしめ、温もりを与えてるかのような倒錯感だった。
「奇遇だな♡お前のぶっ壊れた上司も、アタシのオッパイを『アッタカイよぉ』って褒めてくれたよ♡」
「む、ムラさん…も…?」
快楽に溺れる坂田の脳裏に、かすかに村野の姿が思い出される。
「気持ちよさそうな顔して、「アッタカイ、アッタカイ」って連呼するから、そのまま暖めてやったらビュービュー射精して、最後にゃ幸せそうに壊れちまったよ♡」
コヨーテは坂田に思い出話のように、村野を破壊した話を語った。
「ムラさん…」
坂田には村野が壊れたのも、当然に思えた。
この芯から伝わる温かさは、まるで仲間を狩り続けた憎むべき悪人とは思えない。むしろ聖母ではないかと錯覚させる、優しく精を搾り取る温もり。同時に、確実に男の脳を破壊し堕落させる魔の感触。
「ああ…ああ…ア…あ…」
こんなもの、如何に村野が高潔な人間であろうと耐えられる訳が無い。男に産まれた時点で、この乳房に 挟まれれば敗北確定だったのだ。
坂田は壊れていく理性の中でそんなことを考えていた。
「お前も温かさで壊れたいかぁ♡でも、オッパイで暖めて壊すのは前回やったからなぁ♡それじゃ芸がないんだよな♡」
コヨーテがニヤリと笑って舌なめずりした。
「お前はアタシのパイズリのぉ♡これで壊れてもらうわ♡」
そう言うとコヨーテは、ひたすらに坂田のペニスを圧迫していた乳房を、ゆっくりと動かし始めた。
柔らかい乳房でさらに坂田のペニスを締め上げ、きつく閉じた乳房を交互に縦に擦り合わせる。
「はうっ!アグっ!アガァ!!」
坂田は優しいじんわりとした温もりからの、突然の激しい摩擦に仰け反って絶叫した。
「ククク♡今日は機嫌が良いからなぁ♡アタシの得意技の左右交互パイズリでぶっ壊してやるよ♡」
コヨーテは坂田にそう宣告した。
「はぁあ!!オオッ!!ヒアア!!」
ペニスに擦り合わされるその乳房の肌質は、異常な程に滑らかで瑞々しく、潤滑剤など全く必要としなかった。
もっちりと柔らかく隙間なくへばりつく肌は、ペニスに名残惜しそうに擦れ合い、さっきまでの温もりも残り香のように伝える。濃い女物の香水の香りが胸が擦れ会う度に弾けた。
「あぐあ!!アアッ!!あああっ!!」
坂田は目を見開いて、涎を垂らして叫び、のたうち回る。
脳も身体も壊れていくのがわかる。
しかし、頭で考える恐怖に反し、ペニスはその滑らかな感触に歓喜して硬さを増し、先走りを出し続け、睾丸はグルグル回りだす。
「ホラホラホラ!おっぱい童貞野郎!おっぱい奴隷に落ちるなよ!!復讐を果たしてみろぉ!!刑事のプライド見せてみろぉ!!」
さっきまで反抗的だった坂田の醜態に、コヨーテはさらに追い打ちをかけていく。
「ダメです!ダメっ!イクッ!イッちゃう!イッチャいます!!」
限界を超えた坂田は、敵のコヨーテに敬語になり降参する。
「イクのぉ!?上司の!仲間の!復讐はどうしたぁ!?敵のぉ!?柔らかモチモチスベスベオッパイにぃ!?負けちゃぁ!?ダメだろぉ!?」
コヨーテはゲラゲラ笑いながら、坂田の罪悪感と責任感を煽り挑発する。
しかしその間も、悪魔的な肌質と弾力の胸で交互に擦り合わせ、坂田を追い込むことは忘れなかった。
「も、モウイイデス!!オッパイ!射精シタイ!出シタイデス!!」
脳が焼ききれんばかりの拷問を受け、坂田は泣き叫び、服従の言葉を吐いた。
そこには理知的でクールに徹していても、素顔は責任感が人一倍強く仲間思いだった、坂田の姿はどこにもない。
女の乳房に誇りがへし折られた、性欲まみれの獣の姿だった。
「アッハッハッハッハッ!!仲間だ復讐だ、正義だと口では言っても、一皮剥けばやっぱ男はこんなもんだな!!」
坂田の完全敗北に、コヨーテは満足そうに目を輝かせる。
「よし、いいぜ♡『おっぱい童貞』君♡お前のザーメン、全っ部アタシがおっぱいで受け止めてやるよ♡全部、おっぱいにかけな♡」
コヨーテはそう言うと口を釣り上がらせて笑い、さらにその魔性の乳房を激しく交互に擦り合わせる。
「ハイ!イキマス!!イキマス!!スゴィッ!!コヨーテ様ノオッパイ!!凄スギル!!」
タガの外れた坂田は、緩んだ顔に両脚を伸ばし、乳房の柔らかさと擦り合わされる肌質をそのペニスで存分に味わう。
「イケ♡イケ♡復讐相手のおっぱいに負けた裏切り者♡♡変態♡♡」
コヨーテは強い口調で坂田を罵りながら、さらに乳房での圧力を加え、交互に激しく擦り合わせながら、坂田を追い込むべく、ペニスに乳房の深い感触を容赦なく味合わせた。
「ゴミ!!偽善者!!射精しろぉおおおお!!!」
激しい侮蔑の言葉を叫ぶと共に、コヨーテは乳房を乱暴なほど激しく擦り合わせ、更に両乳房が歪むかと思うほど力任せに押し込み、坂田のペニスを行き場がない程に潰した。
「ギアアアアア!!」
獣のような声が響き、坂田の射精が始まった。
激しい射精で暴れ回るペニスを、コヨーテの巨大な乳房は絶対に逃がしはせぬと絡みつき、包み込み、柔らかくも力強く固定した。
「凄ィ!凄イイイ!!オッパイ!!コヨーテ様ァ!!」
射精中も柔らかい人格処刑からは逃れられず、その快楽は坂田の脳に直撃し、破壊を始める。
坂田は白目を剥き、髪を振り乱して、コヨーテの乳房に服従の証を吐き出し続けた。
「アッハッハッハ!!おっぱいアッツ!!やっぱり善人面してる奴の方が、精液が熱いわ!!」
異常な程に大声で笑い、自身にかかる精液を、目を輝かせ、嬉しそうに受けとめるコヨーテ。
その間も激しく乳房を擦り合わせ、坂田にその滑らかな肌で蹂躙するのは忘れない。
「スゴスギル!オッパイ!オッパイィ!」
完全に堕ちた坂田は泣き叫び狂喜する。激しい射精中も、コヨーテの巨大な乳房からは殆ど精液は漏れない。
「オッパイ!!コヨーテ様!!コヨーテ様ァ!!」
本格的に思考が破壊され始めた坂田は、今や覚えている単語である自身を完全破壊した乳房と、崇拝する女犯罪者の名を連呼した。
コヨーテはそれを粘着質な笑みを浮かべて聞きながら、あくまで乳房で強く柔らかくペニスを包み込み続け、坂田のペニスを圧迫し続けた。

「あ、は…こ…あ…」
ようやく射精の収まった坂田は、緩み切った顔で痙攣していた。
その姿に、もうどこにも人としての欠片は残っていなかった。
「さ、坂田さん…坂田さん…」
取り返しのつかない事態になったことに、花村はむせび泣いた。
「おいおいおい♡元はと言えば、お前がアタシのオッパイでズリズリされたいですって言っちゃったから、コイツがぶっ壊れたんじゃねえか♡」
コヨーテは精液まみれの上半身を丁寧に濡れたタオルで拭いながら、指をさして花村を嘲笑する。
「お前もパイズリしてすぐ壊してやるから安心しろよ♡」
花村にはもう反抗する意思も、気力もなかった。
自分も小野や坂田のように、壊されて楽になりたい、罪悪感から解放されたいとすら思っていた。
「あ、そうだ!いい事思いついたわ!お前らってもう1人仲間がいるんだろ!?」
コヨーテは名案を思いついたように、花村に囁いた。
その目は新たな残虐さの炎が宿っていた。

「で、できない…」
花村は震えて歯を食いしばりながら、コヨーテに答えた。
「お前、あいつを裏切っといて今更、正義のヒーロー気取りかぁ?」
コヨーテはニヤニヤ笑いながら、完全に壊れてうわ言を呟く坂田を指さした。
そして、花村の背中に自身の胸を優しく押し付ける。
背中に押し付けられたその胸の感触は、確かに我を忘れそうなくらい柔らかく心地よいが、花村からすれば坂田が温かいと形容したのに反して異様に冷たく感じた。
「あ、そ、そういう訳では、な、ないですが…さ、流石に、あ、そこまでは…」
花村は背中を伝う乳房の甘美な感触に震えながら、コヨーテに許しを乞うた。
「ああ、そう♡じゃあパイズリはオアズケにするぅ?ぶっ壊れた仲間と一緒にギンギンチンポ抱えてぇ♡餓死するまでに来るか来ないかわからない仲間が助けに来るまでぇ♡アタシのオッパイ思い出してシコシコしながら待ってんのぉ♡」
コヨーテは恐ろしい現実を突きつける。
「そ、そんな…は、話が違います…」
花村は震えながら、哀れみを誘う目でコヨーテを見つめる。
「アタシはどっちでもいいよぉ♡でもぉ♡♡」
そう言って、コヨーテはダメ押しのように花村の背中に強く自分の巨大な乳房を押し付けた。
「アタシの言う通りするならぁ♡きっと気持ち良いと思うよぉ♡」
花村の耳元で、コヨーテは甘く囁いた。
「とりあえず…お前の下の名前…教えてみ?♡」

「ここか…よく見つけた物だな…」
石井は捜索していた繁華街に大きく外れた、雑居ビルの前に居た。
花村からグループメッセージで「コヨーテの隠れ家を見つけたました!」と連絡が来たのは先程のことだ。
すぐさま、坂田も小野もすぐ向かうとメッセージを送ったのを見て、石井も返信をして慌てて向かった。
その途中、小野から「集合前に逃走しようとした犯人を、ビルの五階にて確保しました」と連絡が来た。
花村も坂田からもそれぞれ到着しそれを確認したとメッセージが届いた。
急転直下だったが、犯人は逮捕できた訳である。
(思ってたより呆気ない幕切れだったな…)
石井は心の中に何か言い知れぬ違和感を感じていた。
そこに何も根拠はなかったが、長年の刑事の勘だったのかもしれない。
しかし、村野を破壊した犯人と蹴りを付けるべく、決心して現場に乗り込んだ。

石井が階段を登って辿り着いたそのビルの五階。
分厚いドアを開けて見たその一室は、異様な場所だった。
光が刺さず、防音だけ異様に気を使った、だだっ広い一部屋のみ。
弱々しい明かりを頼りに見渡すと、怪しげな器具があちらこちらに散乱している。
(まるで…中世の拷問や処刑の場所だ…)
石井は改めて言い知れぬ違和感が強くなる。
よく見ると、部屋の奥にぼんやりと光が照らされ、花村が立っていた。
「花村、コヨーテは何処だ?」
石井は花村に呼びかけた。
「石井さん…」
花村は振り返って言った。
「許して…ください…」
その瞬間、暗かった部屋に明かりが付く。
一瞬の眩しさから解放された石井が見た花村は、全裸に青ざめた顔で震えていた。
「花村!?」
石井が花村の異様な姿に気を取られた瞬間、影が飛び出す。
その影は石井の膝元に足払いを食らわせ、バランスを崩した石井の頭を掴むと思いっきり引っ張りこんだ。
「ぬぐぅ!ぐうう!」
石井の顔が柔らかで甘い感触に埋め尽くされる。
(こ、これは…!?)
それが女の乳房と気が付き、振り払おうとした瞬間、その女はステップバックして間合いを取った。
「こ、コヨーテ…!?う、うぐぅ!!」
毒々しい赤のTバックのみ身につけ、巨大な胸を露出した女がコヨーテと気がついた瞬間、石井に押し付けられた胸の感触が、石井の身体中を、脳内を駆け回り始める。
目を閉じてコヨーテの胸を見ないように試みるが、頭の中で嘲笑を浮かべたコヨーテが、石井にその胸を見せつけ、揺らし、挑発する妄想を浮かべてしまう。
脂汗が吹き出る。気を抜けば自分で妄想のコヨーテを前に自慰を始めてしまいそうなほど、胸の柔らかさの感触と妄想が収まらない。
膝が震えだし、遂に股間を抑えてうずくまった石井の前にコヨーテが勝ち誇った姿で笑っていた。
「残念だったなぁ♡この子が3人分のスマホ使って、お前をおびき寄せてくれたのさ♡」
3人分…?
石井が座り込んで股間を抑えながら沸騰する頭を整理しようとする。
「ああ、わかる?こいつらのことな♡」
コヨーテが悪意ある笑みを浮かべて指さしたその先には、惚けた顔で焦点の合わない目をして痙攣する、坂田と小野の姿があった。
(坂田…小野…)
部下の無残な姿に、石井は目の前が真っ暗になった。
「この子がアタシの敵をおびき寄せるために、3人のスマホで自作自演でアンタをおびき寄せてくれだんだよぉ♡いい子だねぇ♡」
石井は全てを悟り、花村を睨みつける。
まさか、女凶悪犯罪者相手のプロである花村が女の色仕掛けで裏切るとは、石井も想像がつかなかった。
「ご、ごめんね…石井さん…ま、ママの言うことは…絶対だから…」
花村は青ざめた顔で石井に弁解した。
(ママだと!?な、何を言ってるんだ…花村…!)
石井は花村の言葉にまたも混乱する。
「そうよぉ♡瞬ちゃんは仲良しのおじさん相手でも、ママの敵は許せなかったんでちゅよねぇ♡おー、よちよち♡」
コヨーテは花村を『瞬ちゃん』と馴れ馴れしく呼ぶと、花村の頭をねちっこく撫で回す。背中には自身の胸を押し当てることも忘れない。
花村は屈辱と快感で、小刻みに震えながらペニスを硬く勃起させた。
「じゃあ、瞬ちゃんはママの敵を呼んでくれたご褒美にぃ♡たっぷりと、ママのオッパイで挟んであげないとねぇ♡
」
コヨーテが花村の耳元で甘ったるく囁いた。
「は、はい!う、嬉しいです!ママ!!」
花村は敬語混じりの歪な子供役を演じ、背を震わせた。

コヨーテが石井をおびき寄せるために提案した花村へのご褒美…背徳の近親相関ロールプレイが始まろうとしていた。

「おチンポ、おっきくなったわねえ瞬ちゃん♡昔、お風呂場で見た時の、子供チンポと違うわねぇ♡」
マットが敷かれそこに寝かせられた花村は、正座になったコヨーテの膝の上に腰を乗せられる体勢になる。
「は、恥ずかしい…恥ずかしいです…」
花村はおぞましい母親役になる女凶悪犯罪者に無防備な体勢を向け、それでいて快感への期待で言うことに逆らえない自分に、恥ずかしさのあまり顔を両手で覆っていた。
「ママのこの大きなおっぱい♡早く瞬ちゃんのオチンポをズリズリ挟んじゃってぇ♡オナニーしかしたことない、瞬ちゃんをヒイヒイ言わせたいわぁ♡」
花村は屈辱と期待にまた震えた。
自分の息子にこんな卑猥な言葉を向ける母親など居ないだろう。
コヨーテは母親になりきるも、所々に悪意を入れた言葉を入れ、自分がただの敵の女犯罪者であることを花村に忘れさせない。
花村を倒錯プレイで興奮させると同時に、恥辱にまみれさせようとしているのだ。
「さぁお待ちかね♡瞬ちゃんの大人になったチンポぉ♡ママの殺人オッパイでモグモグしてあげるわねぇ♡」
コヨーテは舌なめずりを繰り返し、胸を寄せあげ、花村の直立するペニスの真上に構えた。
無防備なペニスに、コヨーテの巨大な胸が迫る。
「ああ…ママ…ママ…」
花村は覆っていた手をどけ、その瞬間に目を見開いていた。
ズブリ…と先走りまみれの花村のペニスが深々とコヨーテの両乳房に収まった。
「ああん♡瞬ちゃんのチンポ、オッパイに挟まっちゃったぁ♡♡」
コヨーテはわざとらしい声をあげる。
「ふあああああ!」
花村はその柔らかさの衝撃に絶叫する。
「あ、瞬ちゃん♡ママのオッパイは悪ぅい人殺しオッパイだからぁ♡瞬ちゃんがビュービューしちゃうと、脳みそが気持ちよすぎてぶっ壊れちゃうのぉ♡♡」
コヨーテは急に花村にそんな忠告をする。
「ひっ!そ、そんな!?」
花村とてそんなことは知ってはいたが、母親役として改めてコヨーテの胸の恐ろしさを教えこまれ、身体が強ばった。
「だからァ♡瞬ちゃあん♡お射精しないように、頑張ってねぇ♡」
コヨーテはそう言うとまた花村のペニスを乳房で擦り上げ始めた。
「ああ!?ママ!あがぁっ!」
混乱して叫ぶ花村に、コヨーテの胸は容赦なく花村のペニスの型を取るように、柔らかく挟み込み、それでいて弾力をもって跳ね返し、少しの隙間も与えないのではという程な絡みつく。
「どう瞬ちゃん?オチンポで味わうママのオッパイ?感想教えて?」
コヨーテはニヤニヤ笑いながら、花村を挑発する。
「き、気持ちいい…な、なんか…や、柔らかくて…も、もっちりしてます…」
花村は情けない感想を漏らす。
「瞬ちゃん♡いい事教えてあげる♡お友達君はママのオッパイを温かいとか、滑らかなんて言ってたけどぉ♡」
コヨーテは壊れた抜け殻になった坂田を気味の悪い笑顔で指さす。
「本当はね♡オッパイの感触はママの気分次第なのぉ♡」
そう言うとコヨーテは、手の動きを変えた。
「こうやってギューって締め上げたら、アッツアツのオッパイの感触が伝わってぇ♡」
確かに坂田が言っていた、暖かい感覚が花村にジワジワ伝わる。
「あ、アッタカイ!!」
花村はジンジンと伝わる快感の変化に喘いだ。
「それで今度はこうやってスリスリするとぉ♡」
コヨーテは更に左右交互に乳房を動かし、花村を嫐る。
「す、スベスベ!スベスベですぅ!!」
今度は滑らかな感触にのたうち回った。
「そう♡お前らが味わうオッパイの感触を決めるのは男側じゃねぇ♡何時だってアタシの思い通りなんだよ♡」
コヨーテは興奮したのか母親役を一瞬やめて、素の声で話した。
「お前らはアタシのオッパイの思うがまま…チンポ付いてる限り、男はオッパイには勝てねえよ♡♡」
コヨーテはそう宣告した。
「男は…勝てない…」
花村の目にスっと涙が伝った。
「あらごめんね、瞬ちゃん♡ママ興奮しただけで怒ってないからねぇ♡」
コヨーテはそう言うと、高笑いしながらまた胸を弾力のある感触に操り、花村をよがらせる。
「ママのオッパイ、感触変幻自在で気持ちよすぎるけど瞬ちゃん射精しちゃダメよぉ♡即ぶっ壊れちゃいまちゅからねぇ♡♡」
コヨーテはそう言うとひきつり笑いを浮かべて花村をいたぶり続ける。
「ママ!や、やめて!!ママ!!」
身体を捩り、倒錯と快感の暴力に狂う花村。
しばらく、母親というにはおぞまし過ぎるコヨーテの乳房での妖しい遊戯は続けられた。

「ま、ママ…もう射精したい…お願い…射精したい…」
人格破壊への恐怖に必死に射精を耐えていた花村だったが、遂に限界に達し泣きながら射精をコヨーテに懇願した。
「あら、良いのぉ?ママのオッパイ良過ぎちゃった?瞬ちゃん、脳みそぶっ壊れてもいいのぉ?」
コヨーテは悪意ある笑みで花村を見つめる。
元々、花村が耐えきっていただけではなく、コヨーテが快感を調整して、花村の音を上げるのを待っていたのだ。
花村がおねだりするその間も、緩やかに花村のペニスをこね回し、柔らかな感触を忘れさせない。
「良いの!気持ちいいの!射精したい!ママの!ママのオッパイに射精したいよお!!」
花村は泣きながら絶叫する。
「しょうがないなぁ♡甘えんぼ瞬ちゃん♡♡じゃあママのもっちもちパイズリでぇ♡♡」
コヨーテの目と口元が釣り上がる。
「脳みそクソバカにぶっ壊れちゃいましょうねぇ♡♡」
そういうと乳房をギュッと寄せあげ、花村にトドメのパイズリを始める。
「ママ!凄ィ!モッチモチ!モチモチダヨォ…」
幼稚な感想を叫ぶ花村に、もはや理性はない。
「モッチモチなのぉ♡気持ちよすぎなのぉ♡ネッチャネチャも足してあげるからぁ♡たっぷりオッパイに出してねえ♡♡」
コヨーテはその醜態にニタニタ笑いながら、大量の唾液をボタボタと胸に垂らすと、その乳房で花村のペニスを蹂躙した。
「瞬ちゃん♡♡いいのよ♡♡お友達をぶっ壊しまくった、悪ぅいママのオッパイマンコにぃ♡息子ザーメン出ししてぇ♡♡♡」
卑猥な言葉で追い詰め、粘着質な音をたてながら、花村のペニスを乳房で揉みくちゃに潰す。
「ほら♡イケ♡出せ♡犯罪人ママのネチャモチおっぱいに♡偽善者裏切りザーメン中出ししろ♡♡」
「アガァ!!ママァ!!ママァ!!ママァアアア!!!」
花村の人格を引き換えとした射精が始まる。
寸止めを繰り返し、溜めに溜めた射精は花村の脳を直撃し、破壊し、更には大量の精液でコヨーテの胸を屈服の証を放出した。 
「うぇい!熱うぅい!熱いわ!雑魚いマザコン警官とはいえ、人格壊れる時の精液サイコー!!」
コヨーテはまた大爆笑して、素に戻って花村を罵倒しながら際限なく絞り出す。
倒錯パイズリプレイに溺れた花村は、それでもコヨーテをママと呼び続け、白目を剥いて射精し続けた。

「あれ、オッサン耐えられたのか?アタシのぱふぱふと、今のパイズリプレイ見てたのにシコって自滅しなかったのか…」
コヨーテは心底驚いた顔をして石井を見つめた。
石井は股間を抑え、荒い息で顔を真っ赤に染め、もはや身体は1歩も動かせない。
しかし、自らの誇りをかけて、堕ちるのだけは何とか凌いでいた。
目を閉じれば妄想のコヨーテのパイズリや身体見せ付け挑発が始まり、目を開ければコヨーテの花村への毒々しい倒錯プレイを見ることになる。
並の精神力の人間なら、いや女凶悪犯罪者を想定して相当訓練された者でも自慰は止められず、壊れていて無理もないはずである。
「…おいおいおい…今回の一番の当たりは…このオッサンかぁ?」
コヨーテは目を輝かせた。
「オッサン♡アタシはさぁ、雑魚より強い奴壊すの好きなんだよ♡超気に入ったわ♡この隠れ家は風呂もあってさぁ♡今からひとっ風呂入るから一緒に入ろうぜ♡♡」
(すまないムラさん…この女は…この女には…)
石井は震え上がる。
「アタシのシャワー見ながら強制オナニー、おっぱいに埋もれてぱふぱふ手コキ、勿論パイズリフルコース…朝までたっぷり♡時間かけておっぱい漬けにして…」
(…俺たち…俺たちは…)
コヨーテは興奮のあまり、石井の耳元に熱い吐息を吹きかけ、その手を取って仲間たちを仕留めた自身の胸を無理やり揉ませた。
「壊してやるよ♡」
(『男』は…勝てない…)
石井が犯罪者に心から恐怖を抱いたのも、犯罪者への屈服を考えてしまったのも、人生で初めてのことであった。

BAD END

666
「縄を解け!確保してやる」
花村は意志を振り絞り、コヨーテに抵抗することにした。

「花村…そうだな…俺たちは屈しちゃダメだな」
坂田は花村の強い言葉に奮い立った。
「コイツを確保して、村野さんと小野さんの仇を取りましょう」
花村の目は燃えていた。
「おいおい、前のオッサンはともかくこのデカブツはお前らを勝手に裏切って…」
「ふざけんな!!お前が狂わせたんだろうが!!お前が鬼畜だからじゃねえか!!」
コヨーテが小野を侮辱しようとするのを花村は怒声をあげて遮った。
「花村…」
花村の言う通りだ、と坂田は思った。
強面だが、人が良くて、自分が損をしてでも人を笑顔にさせる、誰かが涙すれば自分も涙する、誤解もされるが義理人情に厚く1番優しい男。
小野はそんな人間だったはずだ。
そんな小野を、恐ろしい誘惑で引きずり込んで我を忘れさせ、狂わせ壊したのはこの女なのだ。
一瞬でも、裏切った小野を心底憎いと思ってしまった自分を恥じる。
この女を許さない、坂田は唇をギュッと噛んだ。

下品に笑っていたコヨーテが、花村の剣幕に真顔になった。
「…なるほど、じゃあ約束通りお前らを解放してやる」
そう呟くと、坂田に近づきロープを無言で解いた。
「くっ…」
解放された坂田は、急いで女から間合いをとり、花村の元に向かいそのロープを解いた。
「大の男が、女相手に2対1だろ?確保してみろよ?」
上半身を露出したコヨーテは、余裕の笑みを浮かべ、逃げる姿勢もファイティングポーズも取らない。
(そうは言っても、あの女の格闘術は確かだし、近づいて胸に触れでもしたら終わりだ…)
花村も坂田も警戒せざるをえず、膠着状態が続いた。

「そうかぁ、来ないなら仕方ない♡女の特権使わせてもらうわ♡♡」
そういうとコヨーテは自身の胸をぎゅっと寄せた。
「妄想止まらんエアパイズリ、ナマ乳バージョン♡」
そう言うと寄せあげた胸をぶるぶると扇情的に揺らした。
(し、しまった!あれは危険だ!!)
花村は慌てて目を閉じた。
しかし、坂田はそれを直視してしまう。
「な、あ!?ああっ…」
坂田は声を漏らし、その胸の動きに見とれてしまう。
「ほぉら何を想像してんだぁ?挟まれてる?挟まれてるのかぁ?」
女はそう言いながら、ブルンブルンと音が出んばかりに揺らす。
「お前の顔かぁ?オッパイに顔埋めて、キモイ顔で柔らかさ味わいながら、香水の匂いクンクンしてんのかぁ♡」
「あ!?ああっ!!」
坂田はニヤニヤと笑いながら挑発するコヨーテの胸に、飛び込んで顔を埋めたい妄想に囚われる。
敵の女とはいえ、憎い仇の女とはいえ、あの巨大な魔の乳房に包まれたら、陶酔感で溺れてしまうことは疑いようがない。
「ち、違う!!」
坂田は必死になって反抗した。
「あれ、違うのぉ?じゃあもしかして挟まれてるのは…その勃起したチンポぉ?」
コヨーテはわざとらしく挑発する顔で、今度はパイズリを連想させるように坂田に胸の動きを見せつける。
「ああっ!!ああっ!!や、やめろ!!」
坂田は今度はあの胸にペニスを挟まれ、いたぶられる想像をしてしまう。
もし、挟まれれば至高の柔らかさでペニスを締め上げ、更にあのスピードで擦られたら、あっという間に果ててしまうだろう。
(もし…もし…花村があの時、屈したいと言ってくれれば…)
不敵に笑いながら女に乳房揺らしの挑発をされ、坂田の脳裏に有り得なかった現実が連想される。
(俺の…妄想は…叶った…?)
坂田はもうコヨーテの罠に引きずり込まれようとしていた。
「坂田さん!!!」
目を閉じた花村から怒声が響く。
気持ちが切れかかった坂田はハッと正気になった。
「奴を見るな!!言葉にも耳を貸しちゃダメだ!!」
花村は大声で怒鳴って命令した。
花村も目を閉じたまま攻撃したい所だが、格闘技の達人のコヨーテに目を閉じての攻撃が通用するとは思えない。
せめて、坂田を正気で居させるために指示を出すしかなかった。
(そ、そうだ!!とりあえずこうすれば妄想は振り払える!!)
一時的に正気になった坂田は、目をぎゅっと閉じ耳を思いっきり塞いだ。
自分も攻撃出来ないが、視覚にも聴覚にもコヨーテの誘惑を入れさせない。
やがて振り払ってから、攻撃に転じようとした。

「あーあ、それは大失敗♡これで1人堕ちたな♡」
コヨーテは坂田の防御の姿勢にクククと笑った。
「じゃあ、アタシはこのクソガキだけしとめれば良いって訳か♡」
目を閉じて、気配だけでコヨーテを感知しようとする花村を見た。
「そりゃいいや♡コイツ、絶対おっぱい奴隷にしてやろうと思ってたからなあ♡」
そう言って花村を指さした。

目を閉じて、しばらくの間耳を塞げば遠隔からの誘惑で付け入る隙はない。
そう確信していた坂田だったが、直ぐに異変に気がついた。
(ふふふ、逃げられると思ったかぁ?)
コヨーテの声が響く。
「え…」
幻聴か?
いや、耳を塞いでも音が漏れ聞こえているのか?
坂田は更に強く耳を塞ぎ、目を閉じた。
(おいおいこれでも幻覚かぁ♡)
目を閉じて真っ暗な世界に…上半身裸のコヨーテの姿が現れる。
「な、何故!!」
坂田は驚いた。
(ははは、アタシはコヨーテ本人じゃねえよ♡あのオッパイ揺らしで脳内に染み付いちまった、お前の強すぎる妄想だよ♡)
坂田は震えだした。
「そ、そんなことがある訳…」
(あるんだよなぁ、それが♡目を塞ぎ、耳まで塞いじまったらあとは残された感覚は極わずか♡必然、妄想の念は強くなっちまう♡)
妄想の中のコヨーテは坂田に語りかけた。
(お前は小賢しく立ち回ろうとして、自滅したんだよ♡)
「う、嘘だ!!妄想が脳内で具現化するなんて!!これは敵の罠だ!!」
坂田はさらに目を強く閉じる。
(無駄だよ♡脳内なんだから目を閉じてもアタシの映像は消えねえよ♡)
そう言うとコヨーテはまた乳房を揺らして、坂田を誘惑し始める。
(ほら、妄想のアタシでオナニーしちゃおうや♡もう限界なのわかってるよぉ♡えっろいポーズいくらでもしてやるよ♡)
コヨーテは頭の後ろに両手を組み、身体の曲線と巨大な乳房を強調する。
「そ、そんなこと出来るわけない!!」
坂田は必死になって叫んだ。
妄想のなすがままに自慰をするなど、それこそ自滅そのものではないか。
(時間だ!時間が経てばこの妄想も振り払えるんだ!!)
坂田は一心不乱に、扇情的なポーズを取る妄想のコヨーテの誘惑を拒み続ける。
だが、脳内に現れるコヨーテに目線は外すことも出来ず、股間は痛いほどに張り詰めていく。
(おいおいアタシは敵じゃねえって!コヨーテ本人じゃねえ!お前の妄想なんだから、むしろお前の味方だよ!)
妄想のコヨーテは心外そうな顔をする。
(そ、そんな馬鹿な…)
坂田は憔悴しきった顔で妄想のコヨーテを見つめた。
(ちょっとくらいシコったからって自滅にはならねえよ!そりゃアイツに直接パイズリされちまってら終わりだが、所詮は妄想だぜ妄想?現実とは違う!むしろスッキリしてアイツと優位に戦えるはずだよ!)
「そ、そうなのか?」
坂田は半信半疑で妄想のコヨーテに聞いた。
(そうだよ!むしろ軽く出しといた方が誘惑に強くなれるよ!賢者モードだよ!わかった!お前、耳塞いだ状態を保ちたいんだろ?シコったら、耳から手を離さないといけないもんな?)
妄想のコヨーテは名案を思いついたかに言った。
(良い方法があるぜ♡)
妄想のコヨーテは坂田に囁いた。
(ここの床、丁度いいくらい柔らかいマットが敷いてるよな?わかるよな?)
坂田は足を軽く踏みしめる。確かに床には柔らかなヨガマットのような感触を感じる。
(床オナ♡しちまおうぜ♡)
「な…な…」
坂田は驚いた顔で顔を赤らめる。
(大丈夫だって♡耳を塞いだまま、目を閉じても床オナなら出来るじゃねえか♡妄想振り払うため♡お前のためだよ♡)
妄想のコヨーテはねちっこく坂田に提案する。
「し、しかし…」
坂田は尚も躊躇った。
敵の前で床に擦り付けて自慰をして、妄想を振り払う解消など考えられない。
(このままで良いのかよ!花村1人じゃ、コヨーテには勝てねえよ!お前がこのままだと花村が死んじまう!)
妄想のコヨーテは坂田に熱っぽく語り出した。
「そうだ…花村を…助けなきゃ…」
坂田はうわ言のように呟く。
(そうだよ♡花村を助けるため♡一発で性欲解消して、早く戦線復帰だ♡)
坂田はコクリと頷いた。
情けない真似に思えたが、これも仲間を救うため、コヨーテを倒すためだ。
(よしよし♡恥ずかしいことだけど、よく決心したな♡もちろんアタシも手伝うぜ♡)
妄想のコヨーテはニヤッと笑うと、パンテイー姿のまま仰向けに寝転がる。
(アタシのエッロい身体♡好きなところに身体埋めて♡擦り付けてるの想像して♡…床オナしな♡)
妄想のコヨーテは不敵に笑う。
「あ…あ…あ…」
何かがおかしい。
坂田の最後の良心が踏み留まろうと抵抗する。
(全部花村のためだよ♡ほら早くぅ♡チンポぉ♡擦・り・つ・け・て♡)
妄想のコヨーテは甘く囁いてウインクした。
その言葉を聞いた坂田の何かが外れた。
妄想のコヨーテの巨大な魔乳に顔を埋め、格闘技で鍛えたむっちりと筋肉質な太腿にペニスを擦り合わせる。
(あはっ!凄いガッツキ方♡オッパイ見て相当溜まってたんだな、オイ♡)
妄想のコヨーテはゲラゲラと笑う。
「すげえ!すげえ!すげえよぉ!!」
坂田は柔らかな胸を顔面で思いっきり味わった。
「こ、こんなの!も、妄想のレベルじゃない!!」
その健康的な太腿は滑らかで、実際はマットとは思えないほど締め付け、坂田のペニスを追い立てる。
(ほら、妄想なんだから恥ずかしがるなよ♡もっと下品に♡キモくていいから♡どうせなら谷間の匂い嗅ぎまくれ♡)
妄想のコヨーテの提案に坂田は胸の谷間の香りを嗅ぎまくった。
あるはずもないのに裏路地で対峙した時の、濃くて甘い香水の匂いを感じる。
「いい匂い!凄い!幸せ!!」
坂田は陶酔感を感じながら、下品に腰を振って、妄想のコヨーテの太腿に擦り付ける。
「ご、ごめんなさい!出ちゃう!出る!」
坂田は声をあげながらよがった。
「何遠慮してんだよ♡アタシは妄想♡所詮は床なんだから遠慮すんなって♡」
そう笑うと妄想のコヨーテは坂田の顔を抱きしめ、その胸で思いっきり挟み潰す。
太腿は射精に追い込もうときつく閉じられた。
(ほらイケ♡これは妄想♡敵には屈してない♡仇のため♡仲間のため♡イケ♡♡)
妄想内でゴシゴシと、太腿を小刻みに動かし、その艶やかな肌に挟まれたペニスは揉みくちゃにされた。
「うおおお!!おおっ!!おおおっ!!」
坂田は妄想世界のコヨーテの胸に溺れながら、太腿の隙間に吐き出し続ける。自ら情けなく腰を突き入れ、腿の感触を存分に味わった。

(うわっスゴ♡ドロッドロ♡こんだけ大量の精子出したら正気に戻ったんじゃね♡♡)
嬉しそうに妄想のコヨーテは太腿についた精液を見せつける。
「はぁ…はあ…はあ…」
坂田は震える。
「ど、どうしよう…収まらない…収まらない…」
坂田は慌てた。
妄想のコヨーテは消えず、性欲は更にグツグツと無尽蔵に煮立っていく。
早くしないと花村に加勢出来ない…焦りが坂田に生まれていた。
(大丈夫♡若いのに1回だけじゃそりゃ満足できねえって♡2回戦行こう行こう♡早く解消しちまおうぜ♡)
妄想のコヨーテはそう言った。
(今度はさ、キスしようよ♡チューしながらアタシのオマンコの部分にチンポ擦り付けようぜ♡♡)
妄想のコヨーテの提案に、坂田の顔が真っ青になる。
「そ、それは…流石に…出来ない…」
(いいじゃねえか!そりゃ仇討ち相手の本人にそんなことオネダリしたら最低野郎だけど、アタシはお前の妄想!コヨーテ本人じゃない!今大事なのはさっさと性欲解消して花村を助けることだろ!)
妄想のコヨーテが熱弁する。
(ほら早く♡キスしながらチンポぉ♡当・て・て♡)
妄想のコヨーテが再び仰向けになり、舌を出して挑発した。
坂田は恐る恐る、またコヨーテに覆い被さり口付けをする。
「んっんっ!」
優しく唇を重ねた坂田だったが、下になった妄想のコヨーテは激しく坂田の唇にむしゃぶりつき、舌を入れて、坂田の口内を犯し始める。
「ま、待って!待って!んお!!」
股間がコヨーテの股間に、パンテイーに当たる。サラリとした生地と柔らかな熱い感触を、勃起したペニスに心地よく伝える。
(ここ、オマンコぉ♡♡憎い仇討ち相手のオマンコぉ♡♡)
キスで蕩けきる坂田に、妄想のコヨーテは坂田のペニスに股間をグリグリ当ててからかった。
「あ、ご、ごめんなさい…」
村野に、小野に、今戦ってるであろう花村に申し訳なくなり坂田は腰を引く。
(ククク、冗談だよ♡所詮は妄想♡相手は床だから大丈夫だって♡)
そう言うと妄想のコヨーテは坂田を抱きしめて引き寄せ、その巨大な胸を容赦なく身体に押し付け、激しく顔中を舐めまくり、唇を犯す。
股同士は容赦なく擦れ合い、罪悪感との狭間で揺れていた坂田の理性も崩壊した。
「んぐっ!んんっ!んんっ!」
妄想のコヨーテの股間に坂田は思いっきり放出する。
コヨーテは坂田の頭を乱暴に掴むと、射精の脈動中、むせ返るかと思うほど唇を重ね合わせ舌を入れて離さなかった。甘い唾液を飲み下しながら坂田はその開放感に酔いしれた。

「どうしよう、どうしよう、お、収まらない!収まらないんだ!」
坂田の性欲は2度も強烈な自慰をしたのに収まらなかった。妄想のコヨーテもニヤニヤ笑いながら依然として、居続ける。
(じゃあ、次はさぁ♡オッパイ布団になってやるから、チンポオッパイに擦り付けてみろよ♡♡)
妄想のコヨーテは更なる提案をした。
「そ、それは…流石に、そ、それは…」
坂田が狼狽していると、妄想のコヨーテは言った。
(もういいって、お前わかってんだろ?本当は仲間を助けたい訳じゃなく…)
そして悪意全開の笑顔で笑う。
「お前はとっくにコヨーテに屈して♡自分に負ける言い訳を探してるだけ♡」
その声を聞いて、坂田は頭が真っ白になった。

「おい♡起きろ♡イモムシ野郎♡」
コヨーテは坂田に、軽く蹴りを入れて起こした。
「あ、あ…」
自らの濃い妄想の世界から、現実に引き戻された坂田は一瞬何が起こったかわからなかった。
床は自分が擦り付け、2度も射精したためおびただしい精液まみれ。
あれは本当に妄想の世界だったのだと、坂田は悟った。
「は、花村は…?」
呆然とする顔でコヨーテに聞いた。
コヨーテが不敵な笑みで指さした先には、壊れてうわ言を繰り返す花村が転がっていた。
「目を閉じて誘惑を防ぐなんて格下相手にやる技を、このアタシにやってくれたからなぁ♡さっきのうるせえ説教と合わせて、おっぱい四方固めで理性潰してからの授乳手コキの刑にしてやったよ♡」
ヨダレまみれでうわ言を繰り返す花村を坂田は呆然と見つめていた。
「まあ、お前はその間に床相手にヘコヘコオナニーしまくって絶頂してて、それはそれで傑作だったぜ♡脳が壊れる前のコイツ、お前の名前呼んで助けてって繰り返してたよ♡ま、当のお前は床相手に狂ったように擦り付けてたけどなぁ♡♡」
坂田の目に涙が伝った。
「さーて、お前どうするどうやって壊して欲しい?…ん?」
コヨーテが言い終わる前に、坂田はコヨーテの裸体を見ながら自慰をしていた。
「なんだこいつ?床オナ中に壊れちまったかぁ?」
コヨーテは可笑しそうに笑うも、扱く坂田を挑発するように胸を寄せて挑発した。
「俺のせいです…俺が弱いせいで…花村は…」
咽び泣きながら、坂田はコヨーテの胸を凝視して、自分のモノを扱き続けた。
「まあ泣くなよ♡お前は品行方正なんて男には望めねえよ♡」
そう言いながらコヨーテは舌を出して、胸を小刻みに揺さぶり、自慰を続ける坂田を挑発する。
「少女時代にどうしようもない不良のアタシに総合格闘技を勧めてくれて、更生に協力してくれた警官がいてよぉ♡アタシも総合格闘技に打ち込んで全国でいい所まで行ってさぁ♡一時はアタシもそいつに本気で感謝したんだよ♡当時、そいつはお前くらいの年齢だったな♡」
その豊かな胸をアピールし、扇情的なポーズを繰り返し、坂田への挑発を続けながら、コヨーテは自分語りを続けた。
「でもさ、ある時アタシの格闘技の腕をやっかんだ同じ道場の練習生に嵌められて暴力事件の容疑者にされちまってなぁ。本気で冤罪だったんだよ、悪事からはもう足洗ってたし格闘技が面白かったからそんなことする気なかったし…それでその刑事が偶然、またアタシの担当になったんだ…当然擁護してくれると思ったよ」
コヨーテは引き締まった背中と尻を見せつけながら、坂田を挑発することを忘れない。
坂田は女の話を複雑な思いで聞いてはいたが、コヨーテの男を殺すポーズと悪意ある笑みに扱く手は止められなかった。
「そしたら、その警官がよ!アタシの成長した胸をチラチラ見ながら『胸を触らせてくれたら俺が操作を誤魔化す』って後でこっそり言いやがったんだよ!傑作だよ!傑作!信じてた奴が、たった一人の信じてた奴がアタシの身体狙いだったのさ!!」
そういうとコヨーテはニヤニヤ笑いながら、正面に向き直り、胸を小刻みに揺らして坂田を追い込む。
(ひ、酷い話なのに!て、手が、止められない!!) 
坂田はそれでも、コヨーテの挑発する胸を見て発情する自分が汚らわしく思い、また涙が溢れた。
「気がついたらキレちまってそいつの頭掴んで、アタシの胸に押し付けてた…そしたらそいつ触れてもいないのに泡拭きながら射精して壊れたんだよ♡その瞬間、自分の男を殺す才能に気がついたと同時に、格闘技も更生も興味なくなったわ♡男、特に警官ぶっ壊して生きてやろうって決めたのよ♡」
そう言ってコヨーテは、泣きながら扱きまくる、坂田の前に膝立ちになった。
「あいつも、こいつも、お前も…あの時のクソ警官そっくりだ♡」
(ご、ごめん…ごめんなさい…ごめんなさい…)
坂田は村野に、小野に、花村に、石井に謝りながらもその手は止められなかった。
「つまんねえ話しちまったな♡でも、おかげで気分がいいぜ♡」
コヨーテはそう言うと、その巨大な胸を坂田のペニスの前に差し出した。
「大サービスだ♡顔と胸にいっぱいだせ♡♡」
そう言うと目を細め、唇をすぼめ、自慢の胸をぎゅっと寄せて坂田を挑発した。
「ああっ!出ます!出ます!」
坂田はその迫力のある胸と、吐精を促す表情に限界に達した。
「イク時は『コヨーテ様』な♡♡」
コヨーテはそう念押しして、更に胸をきつく寄せあげ、谷間を強調した。
「コヨーテ様!コヨーテ様!!コヨーテさまぁ!!!」
その姿に欲情で壊れた坂田は、思いっきり自身のペニスを扱きあげ、絶叫し、泣き叫んだ。
コヨーテの胸に、顔に、髪に坂田の理性の欠片が溶けたかのような精液が、絶え間なく飛び散りまくる。
「カッカッカッ!こいつも仇討ちに来たのに、様付け服従射精だよ!アーハッハ!!」
それを浴びる度にコヨーテは坂田の、いや男の無能さ、弱さ、脆さを愉快そうに嘲けり笑った。
狂ったようにコヨーテの名を連呼しながら射精する坂田と、坂田の精液を浴び続けて笑い続けるコヨーテ。次はどんな風に警官を壊してやろうか?そう考えて、コヨーテにまた笑みが零れた。

BAD END


绝对领域

「あーもう、何なんだよこの問題! わかんねーよ!」
「つーかさぁ、あの先生教えんの下手じゃね?」
「静かにしてよー! 集中できないでしょ!?」
「あ、ノート貸して! この前の板書まだ写してなくて......」
「もう、今回は......捨てよう...寝よう......」

テスト前日の昼休み。
ある者は足掻き、ある者は諦め、それぞれ思い思いの言葉を口にする。

「くあぁ...............」

そんな中、俺は教室の隅で惰眠を貪っていた。勿論諦めたからじゃない。今回の範囲はとっくに網羅し終えているからだ。そもそも前日に詰め込むなんぞ愚の骨頂。テスト前日の昼休みはこうやってお茶でも飲みながらゆっくりするに限る......また眠くなってきた......

バチンッ!

こくりこくりと船を漕ぎ始めたところ、背中に平手打ちを食らう。ぴりりとした刺激につられ、目蓋はゆっくりと持ち上がっていく。俺の知る限り、このクラスでこんなことをするやつはーーーー

「いよっ、余裕だねぇ」

やっぱり。
叩いた手をぷらぷらさせながら笑うそいつは、俺の数少ない友人......親友と呼んでもいい仲の男子。

「人を叩いて起こす癖、直せって言ってるだろ......で、お前はどうなんだよ?」

「俺のことはいいじゃねーかよ。それにどうせまたお前が学年一位なんだろ?」

「努力の成果だって。必然必然」

「まぁお前勉強以外ほとんどポンコツだもんな」

「うっせ」

そう、こいつの言う通り俺はこの学校に入学してからことテストにおいては学年一位以外取ったことがない。そのせいか教師陣からの評判は大変良く、代わりに一部の生徒から物凄くやっかまれている。おかけで友人と呼べる友人はこいつとあともう一人しかいない。

「二人は相変わらず仲がいいんだね」

そしてそのもう一人が、この学年で俺に次ぐ成績優秀者の笹嶺(ささみね)さん。俺はこいつに茶化され、こいつは俺の反応を見て笑い、そのやり取りを目にした笹嶺さんがまた笑う。これが俺達三人のいつもの昼休み。

「で、笹嶺さんは今回どう? やれそう? 俺、そろそろコイツが首位転落するとこ見てみたいわ~」

「お前なぁ......」

俺が友人の冗談に呆れていると、笹嶺さんが困った表情で俺を見る。まるで助けを求めるように。

「ごめん、笹嶺さん。こいつの冗談は聞き流してくれていいから」

「ううん、そうじゃなくてね。実はその、今回の範囲で分からないところがあって、そこを教えて欲しくて......」

「......え? そうなの? そういうことならいつでも言ってくれればよかったのに」

俺がそう言うと笹嶺さんは安心したのか、表情を少しずつ和らげていく。分からないところを前日まで放っておくなんてちょっと彼女らしくない気もするけど、力になれるのなら俺としては嬉しい限りだ。というのも、彼女の容姿と性格は学業以上に優れており。うら若き健全男子学生の一人として、今よりもっとお近づきになりたいという下心があったりもするわけで。......たまにお近づきになるといい匂いがするし。

「ごめんなさい、助かります。放課後私の家に来て欲しいんだけれど......」

「わかった。制服のままでいい?」

「ええ。あんまり時間を取らせるわけにもいかないしね」

返事では平静を取り繕いながらも、内心では強く浮き足立つ。しかしまぁ、女の子の家にお邪魔になるというシチュエーションもさることながら、その対象があの笹嶺さんとあらば浮くのも立つのも致し方ない。主に俺の足は悪くない。

「お、そういう話なら俺はパスだな。笹嶺さんが分からない所を俺が分かるわけねーし」

そしてこういう時のこいつは理解が早くて助かるというか、本当に気が利く。尤も、このにやついてる面は癪でしかないが。さらに十中八九明日の昼メシ代は俺持ちになる訳だが。

「ふふ、ごめんね。彼のこと、ちょっと借りるね」

「いーっていーって」

親友は笹嶺さんにそう言うと、俺に目配せをして。音を出さずに、唇の動きだけで、(頑張ってこいよ)と。そう告げる。

(さんきゅ。明日色々返す)

(おう、いっちょ毎度あり)

それに対し、俺もまた唇の動きだけで応える。そんなやりとりをしている間に、五限の予鈴が鳴るのだった。








・・・・・・








「お邪魔します......」

「お構いなくー」


放課後。
校門から出て、自転車を漕ぐこと20分。さも普通な玄関を一歩跨ぐ。瞬間。

ふわり。
甘やかで柔らかな香りに身体を包まれるような感覚。笹嶺さんにお近づきになった時にほのかに感じるのと似たそれが、俺の鼻腔と理性をひっきりなしにくすぐろうとしてくる。

それがいわゆる『気になっている女の子の家補正』......つまりプラシーボに近いあれなそれのおかげなのか、それとも何か他の要因によるものなのか、俺が図りかねている時。

「どう? いい匂いとかしない? アロマ、焚いてるんだけど」

「アロマ?」

「ええ。リラックスできて、いつもより集中できるようになるの。今日は元々君を呼ぶつもりだったから、あらかじめ焚いておきました」

ああ、よかった。いくら俺が健全男子学生であったとしても、女の子の家補正に嗅覚を支配されていたとしたら中々にやべーやつだ。

......それはともかく。このアロマの香りが普段から彼女の身体に染み付いているのだと思うと少しばかり平静が揺らぐ。結構......いや。かなり好きな香りだ。

「さ、上がって上がって。私の部屋はこっち」

靴を揃え、笹嶺さんの後ろについて。香りのもとに導かれるように歩みを進める。どんどん濃くなっていく。眠くなるような、頭が冴えるような。ぼーっとするような、はっきりするような。不思議で不思議で癖になってしまいそうな香りが、そこに近づくにつれ強くなる。

ばたんっ

笹嶺さんがドアを閉める音にはっとする。歩くうちにいつの間にか彼女の部屋の中に居たらしかった。そんなことにも気づけないほどこの香りに夢中になっていた。外に漏れ出す事がなくなったそれが、部屋の中で少しずつ濃度を増す。熟れたラズベリーに周りを取り囲まれていくような感じ。

「......あれ? なんか眠そう? もしかしてちょっと疲れちゃってる? それともアロマが合わなかったりする?」

目を軽く細めた笹嶺さんが、不意に俺を覗き込む。いつもより距離が近い気がする。いつもよりいい匂いがする。いつもよりどきどきする。多分だけど、違う。アロマは合っていないんじゃない。合いすぎてるんだと思う。

「や」

「ふふ、いいよ別に。慣れてないと眠くなったりぼーっとしちゃう人もいるらしいし。だから......」

笹嶺さんは俺から離れ、カーペットの上にちょこんとあひる座りをする。それから、自分のふとももをぽん、ぽんと叩くと。

「ひざまくら。興味ない? すこーしだけならいいかな、なーんて」

しゅり。
かすかな衣擦れの音。なめらかな肌となめらかな布が静かに奏でたそれを、俺の耳は必死になって拾おうとする。笹嶺さんがほんの少しだけスカートをまくる。ほんの少しだけ肌色の面積が増える。視覚と聴覚が脳に柔らかさを訴える。脳が欲にそれを伝える。欲に突き動かされた喉が勝手に鳴る。うるさい。

「え......いい、の?」

疑問を口にしながらも、意識と視線はとうにそこから逸らせなくなっていて。膝上数センチの僅かな楽園。プリーツスカートと紺色のオーバーニーの隙間からのぞく肌色の官能。つまりは絶対領域。

「いいよお。分からないところを教えてもらうお礼、ってことで」

心が強く揺れ動く。いいのか。いいんだろうか。恐らく学園の大多数の男子の脳内で、夜な夜な邪な世界が繰り広げられているであろうそこを、俺の後頭部が独り占めしていいんだろうか。

そんなことを考えつつも、体は正直で。既に彼女に背を向けて、少しずつ腰を落として、頭をゆっくりと下げていて。けど。

唐突に背中に笹嶺さんの体温を感じる。多分後ろから抱きつかれてる。どうしたんだろう。やっぱり膝枕をするなんて嘘だったんだろうか。そりゃそうだ。俺にとって都合が良すぎるそんな話......

「ちがうちがう。あおむけじゃなくて、うぅ、つぅ、ぶぅ、せぇ......♡」

甘く可愛らしい猫なで声が耳たぶをくすぐる。わざとらしいくらいにはっきりと区切られた言葉が鼓膜を軽く揺さぶる。それだけのことで身体の芯がかあっと熱くなる。心拍の間隔がぐんと短くなる。

「な、な、な」

「君はいつも寝るとき、うつ伏せ? 仰向け? どっち?」

「うつ......ぶせ......」

「じゃあうつぶせじゃなきゃ。できるだけいつも通りの方がリラックス出来るし、その方が起きた時に頭も働くと思うし」

言われてゆっくりと身体を翻す。恥ずかしいとかみっともないとか。そういう感情より期待が勝ってしまった。しょうがない。全国の男子諸君がこの人とこの人のふとももの持つ魔力に勝てるとは思わない。なら俺がこの誘惑に負けてしまうのも必然で――――

くにゅり

「ふあ」

変な声が出る。脳に並べた言い訳と御託が水のように流されていく。そこに顔を埋めた瞬間から、論理と理性は使い物にならなくなり。耳が熱い。頬が柔らかい。鼓動が止まらない。呼吸が治まらない。そんな稚拙な感想さえ述べられなくなりそうで。

「ふともも、気持ちいいんだ。でも興奮しすぎちゃだぁめ。リラックス、リラックス」

ふっくらした五指が頭皮と髪の先の間にするりと侵入してくる。指の腹が描く半円が心地よすぎてうっとりしてしまう。火照り始めた脳が優しくほぐされていく。

「ほらほら、深呼吸だよー。私のふとももの間で、たぁっぷり深呼吸しようね。はい、すってー」

ゆっくりと息を吸い込んでみる。あのラズベリーみたいな匂いが肺いっぱいに広がる。アロマの匂いだと分かっているのに、まるで笹嶺さん自身の匂いであるかのように錯覚する。頭の中が少しずつ笹嶺さんと甘い匂いで満たされていく。

「はいてー」

またゆっくりと、今度は息を吐く。この匂いを自分の身体から逃がしたくない。行かないで欲しい。そう願ってしまう。けど身体は驚くほど笹嶺さんの声に従順だった。半ば俺の意思とは無関係に、肺から匂いが抜けきるまで、頭の中から笹嶺さんがいなくなるまで息を吐き続ける。

「またすってー」

「んああ」

言葉に操られるみたいに、勝手に口が開いて鼻腔が広がる。巡る、巡る。循環する。心地よさと甘い匂いと笹嶺さんが俺の中に戻ってくる。呼吸しながらふぬけた声を出す。けど気にする余裕もない。

「ふふ。もうあたまとろけちゃったんだ。深呼吸するのじょうずだね。すぐとろとろになれてえらいねー」

また笹嶺さんが頭を撫でてくれる。指がつむじを通りすぎる度に何かと何かの境界線が曖昧になる。どろっどろに熔けて無くなっていく。

「それじゃあこれから、私から君にいくつか質問をします。私の言葉に続いて、『はい』と答えてください」

「は、い......」

少し怖いくらい自然に声が出る。分からない。分からないけど、笹嶺さんの声に従いたくてたまらない。言われた通りにするのが凄く気持ちいい。

「私のふとももは、やわらかいですかー?」

「はい......」

「よくできましたー」

ぎゅう。
頬と頬が肉と肉に挟まれて包まれる。顔の力が柔らかさに吸い取られる。代わりに幸せが溜まっていく。ふとももに触れた全てがだらしなく弛んで、どこにも力が入らなくなる。どこにも幸せが逃がせなくなる。

「私のふとももは、きもちいいですかー?」

「っ......はい」

顔のどこにも力を入れられない筈なのに、声だけは出すことが出来た。返事をする度に頭を撫でてもらえることに気づく。頭を撫でられるともっと従いたくなる。頭を撫でられたいから笹嶺さんの言葉に従って返事をする。

「最後の質問です。私のふとももは、すきですかー?」

「は......い......っ!?」

ぞくり。
質問に答えた瞬間、背中が仰け反りそうになる。それから、ふとももの間に挟まれた頭がぐつぐつと煮え立っていく。その熱が全身にじんわりと伝わっていく。どうなってるんだ、これ。

「はい。よく言えましたー。君は私のふとももが好き。すき、すきすきっ......♡♡♡ だぁ~いすき♡♡♡♡」

「ひ......あ......あ......!?」

今日一番の甘ったるい声が、煮えたぎった頭に注ぎ込まれる。腰の奥にじぃぃぃんと響く。笹嶺さんの体温を強く感じるようになる。彼女のふとももとの熱と自分の頬の熱が混ざり合ってどっちがどっちか分からなくなる。

「これで君は私のふとももが大好きになりました。これから、ふとももが大好きになった君にいくつかの"おまじない"をかけます。もっとふとももが好きになれる素敵なおまじないです。もっと好きに、なりたいですよね?」

「やっ......まっ......!」

心のどこか。ぎりぎりの瀬戸際で生きていた自我が、消え入りそうな小さな音で警鐘を鳴らす。何かおかしくはないか。そもそもの目的はリラックスではなかったか。なら少し異常じゃないか。この匂いも、この快楽も、この状況も、目の前の彼女も。そう告げているようだった。

「だめ......♡ 自分のきもちにうそついちゃ、だぁ~め♡♡」

「ひう............!!」

笹嶺さんは俺の首元に手を添えると、それをぎゅううっと抱き寄せる。すべすべでなめらかでやらしい肉の間に顔が沈み込む。ふとももに溺れて息継ぎができなくなる。したくなくなる。溺れたままでいいと思ってしまう。甘い甘い肌色の沼から這い上がってこれなくなる。小さな自我の小さな鐘の音は、もっともっと小さくなって。そのまま聴こえなくなってしまった。

「もう一度質問します。もっと好きに、なりたいですよね?」

「はい......」

そう答えた。そうとしか答えられなかった。笹嶺さん。ふともも。匂い。甘い。好き。頭の中はそれだけで、他のことは何も考えられなかった。

「うんうん。えらいこ、えらいこ。無理して聴こうとか、おまじないにかかろうとか、考えなくていいからね。頭をらくに......らくーにして、ただ私の声を受け入れてね。それじゃあいくよー」



『君は私のふとももが大好きになりました』

『私のふとももが大好きな君は、私のふとももがちらつくと何事にも全然集中できません』

『私のふとももが大好きな君は、私のふとももから目を離すことができません。ふとももが揺れるとそれを目で追ってしまいます』

『私のふとももが大好きな君は、私のふとももが視界に入ると次第に興奮していきます。射精のことで頭がいっぱいになります。絶対に勃起してしまいます』



「うあ......」

いつもより低く静かな笹嶺さんの声が、身体にじぃんと響き渡って、ゆっくりと染み込んでいく。けど、それを言葉として受け取ることができなかった。脳に届く前に身体のどこかに吸収されてしまったようだった。

「はい、おまじないおしまい。ね、だしたい?」

不意に、いつものトーンの笹嶺さんにそう聞かれる。今度は言葉がはっきりと認識できる。出したい。何を。分からない。すごく身体が熱い気がする。強いもどかしさを感じる。

「射精......したくない? びゅー、びゅうーって」

言われて自分の欲に気づく。もどかしさの正体に気づく。いつの間にか射精したくてたまらなくなってる。全身の熱と血がそこに集まって、何かを押し出そうとする。自分の身体とカーペットの間でそれがどんどん大きくなるのが分かる。もう痛いくらいに張り詰めてる。下着の中で軽く擦れるだけで甘く疼いて声が出そうになる。それを荒い吐息で誤魔化す。誤魔化すたびに笹嶺さんの匂いが肺の内側でさらに濃度を増す。

「ふふ。息、止まんないね。だしたいんだぁ。でもだぁめ。出すのはもうちょっとだけおまじないかけてから。ね?」

また彼女の言葉に身体が従う。今すぐにでも情けなく床にそれを擦り付けて出してしまいたい。そんな欲がどれだけ大きくなっても俺の身体は動かない。彼女に許されていないからそうすることができない。

「それじゃあ君に、もう一度おまじないをかけます。またらくーにしててね。ぼーっとしたあたまで、ぼーっと聴いてようねー」



『君はこれから、私の匂いで頭をいっぱいにしながら射精してしまいます。私の匂いで頭がいっぱいになると、自然と我慢ができなくなります』

『私の匂いで頭がいっぱいのまま射精すると、普段の倍気持ちよく射精できます』

『私の匂いで頭がいっぱいのまま射精すると、普段の倍の量の精液が出てしまいます』

『私の匂いで頭がいっぱいのまま射精すると、普段の倍射精が長引きます』

『私の匂いで頭がいっぱいのまま射精すると、普段の倍の快楽が身体に焼き付いて離れなくなります。必ず病みつきになってしまいます』



「......はいおしまい。どう? 私の声、ちゃんと聴こえてる? お返事、できる?」

「............はい」

声が震えてる。喘ぎ声みたくなりそうなのを無理矢理押さえつけて返事をする。なんなんだ。なんでこんなに身体が熱いんだ。今すぐにでも冷まさないと自分の体温で火傷するんじゃないかってくらい熱い。でもそれが全然嫌じゃなくて、何かに触れている部分が全部気持ちいい。火にかけられた砂糖のように感覚が甘くとろけて、自分が固体なのか液体なのか分からなくなる。

「声、かわいいね。我慢させちゃってごめんね。もう動いていいからね。ううん、勝手に動いちゃうよ。止まらなくなっちゃうよ」

許された。許されてしまった。自分の意思で彼女に溺れることを許されてしまった。ずっと動かなかった手を腰に回す。出せる限りの力で彼女を抱き寄せる。もっと近づいて欲しかった。どこにも行かないで欲しかった。俺はずっとそこに居たかった。

「んっ......結構がっつくね。がっつかなくても私はここに居るし、ふとももはどこにも逃げないのに。がっついてもいいけど」

がっつく。言われなくともがっつく。肌色を掻き分けてどこまでも。彼女と彼女の匂いから少しでも離れたくなかった。自分から窒息しにいった。頭に酸素が行かなくてもいい。そんなものよりこっちが欲しくて。頬を撫でるむっちりすべすべのこれが好きで好きでしかたなくて。あああ。

「ほらほら、腰止まってるよ? 止めちゃだめでしょ? 出せなくなっちゃうよ?」

命令に従う。みっともなく。恥も外聞もなく。そうするときっと彼女はご褒美をくれる筈だから。やっぱり。頭を撫でてくれた。へにゃりと下半身から力が抜ける。そこの筋肉だけほぐれてゆるむ。流れを塞き止めていた栓が外される。腰の奥で渦巻いていた熱が射精管をじんわりと犯す。じん、じぃんと競り上がってくる。止めようがなかった。

「ふふ。もういっちゃう? いったらおまじない解けなくなっちゃうけど、それでもいっちゃう?」

ふとももの付け根の、一番柔らかいところ。ぷにゅりと膨らんだそこが、ぎゅうって。俺を包んで。幸せの塊で包んで。甘い匂いで閉じ込めて。逃げられなくなって、抜け出せなくって。頭を撫でられるたびに、脳みそがでろりと蕩けていって。びくんびくんと身体の下でそれが喜んで、溢れそうになって。でちゃう。いっちゃう。ごめんなさい。あああああ。

「きもちいいね。いっちゃうね。おまじない、解けなくなっちゃうね。でもガマンできないんだもんね。いっちゃうよね。ほら、いって」







どくどくどくどく。とぷん、とぷんっ......とっくん.............







............ゆっくり、ゆっくり。長い時間をかけて身体の熱が抜けていく。心地のいい放出感に浸っている間も、笹嶺さんはずっと頭を撫でていてくれた。そのせいだろうか、射精はもう止まっている筈なのに思考がはっきりしない。強い恍惚感が身体から抜けない。

「いっちゃった......みたいだね。いっちゃった後って、けだるいし、頭とろんってしちゃうし、眠いの我慢できなくなっちゃうよね」

笹嶺さんがそう言うと、目の周りを暖かい空気が包み込む。それに誘われる形で目蓋は自然と重くなっていく。柔らかなまどろみに抗えなくなっていく。

「眠いの我慢するのも身体に良くないだろうし、このまま寝ちゃおっか。寝て起きたら今日のことは思い出せなくなっちゃうけ
ど、気持ちよくなれる"おまじない"は君の心と身体が覚えててくれるから。だから、安心してまぶたを閉じてねー」

視界の肌色が少しずつ黒に変わっていく。自分が今起きているのか眠っているのか分からなくなる。笹嶺さんが俺の後頭部に手のひらをぽんと軽く置と、もとより消えかけていた意識はふっと弾けて、ふとももの間へと沈んでいった。

夹书签





(やはり誰かいるのか?)

 剣を鞘から抜き払うと、金属同士が擦れ合う音が屋敷の内壁にこだました。
 鞘鳴りが何度も反響し、やがて長い廊下の奥に吸い込まれていく。
 だがそれだけだった。
 先ほど感じた何者かの気配が、単なる杞憂に過ぎないと判断した男は、「ふん」と鼻を鳴らしてから剣をゆっくりと鞘へ戻す。

(……視線を感じた気がしたが、気の所為か)

 男は背筋を伸ばし、注意深く周囲を見渡した。
 がらんとした空間に質素な作りの内装が施された屋敷は、貧乏領主がよく住んでいるようなそれのようにも見える。
 しかし彼が掴んだ情報によれば、ここはサキュバスの――しかもその中でも特殊とされる――住まいらしいのだ。
 最初こそ半信半疑だったものの、入りにくい闇の森の奥にあるという情報を聞いてからは信憑性のある話だと踏み、こうして潜入してきているのである。

(どういうサキュバスだろうが関係ない。サキュバスであるならば)

「皆殺しだ」
 と男は呟いた。怒りに顰められた眉間の上には、勇者の証を意味する紋章がうっすらと浮かんでいる。
 幼い頃に先代勇者である父親をサキュバスに殺された(と母親に聞かされた)男は、それ以来サキュバスに対する憎悪を燃やしていた。
 そして青年に成長したある日、勇者の証が浮かび上がったことで、自分が正式に勇者となったことを知った。
 その後、魔王に対抗し世界を救う存在として活動しつつも、個人的な執念の発散としてサキュバス討伐を続けている。
 そんな彼は、今回後者のために屋敷を赴いている。それゆえ仲間や関係者には動向を伝えていない。勇者として活動していない時は常にそうしてきた。いわゆるケジメのようなものである。
 危険? それに怯える理由はない。なぜならば勇者の経験値はレベル換算すれば100。サキュバスのそれがあがってもせいぜい50程度で、実力勝負で負ける理由はない。さらに得意技とされる【魅了攻撃】はレベルが上の相手には決まらない。
 本来ならば慎重に進む必要すらないのだが、父親を殺された(と母親に聞いている)勇者からすれば油断ならない相手である。警戒を怠らずに進むのも道理であった。

 よって物音が何者かが飛びかかってきた時も、落ち着いて対処することができる――はずだった。

「……!?」

 勇者は三つの理由で目を丸くした。
 身体が意に反して棒のように硬直したことに。
 勢いよく飛びかかってくる相手が三人の子供であったことに。
 そして、それぞれの顔を見た時に不思議な懐かしさを覚えたことに。



………
……
…



 あ、おきたみたいだよ~! あはは~。おしりのしたで、モゴモゴいっててかわいい~。

 ふふん♪ あっけないものね、ユーシャ! わたしたちみたいなこどもに、つかまえられちゃうなんて。おおごえをだされると、やしきのなかにひびいてうるさいから、あらかじめくちをふさがせてもらったわ!


(ぐりっ❤ ぐりっ❤ ぐりっ❤ むぎゅむぎゅっ❤)


 ……ユーシャさん、ごめんなさい……。ほんとうはかてないはずなのに、かってしまってわたしたちもおどろいています。りゆうはわかりませんが『しょーぶはときのうん』といいますから。ゆだんしたユーシャさんがわるいんですよ……?

 そ~そ~! なわとびでカラダをしばられてるのも『トキノウン』ってやつ~! ……『トキノウン』ってな~に?

 そんなことよりユーシャをどうするか、よ!

 ……おとなのサキュバスがかえってくるまで、まったほうがいいんじゃ……。

 でもそんなことしたら、ユーシャのもってる『けーけんち』はぜんぶとられちゃうわ!

 そんなのズル~い! わたしたちがつかまえたのに~!

 だから、わたしたちがさきにユーシャの『けーけんち』をいただいちゃうのよ! 『どれいん』をつかえばできるはずなんだから!

 でも、あれのやりかたは、まだおしえてもらってないよ~?

 そんなのなんとかなるわ! わたしたちはこどもでも、サキュバスなんだから! はやくしないとおとなたちがもどってきちゃうわよ!

 ……でも、その……『どれいん』って、たしか……。

 そう! 『しゃせー』させればいいの! ユーシャのおちんちんを、おとなたちがやってるみたいに『しゃせー』させれば『けーけんち』がもらえるはずなの!

 ええ~っ!? しゃ、『しゃせー』~!? あの、おちんちんからしろいのをピュッピュッてだすやつ~!?

 ……ううーん……。『しゃせー』にはまず『ぼっき』させなきゃいけないんだよ? わたしたちみたいなこどもじゃ、ユーシャは『ぼっき』しないんじゃないかなぁ……。

 おとなみたいに、おっぱいもおしりもおおきくて、えっちっぽいぽーずができないとだめかも~。

 ううん、そんなことないわ! いま、わたしはユーシャのかおのうえにすわってるけど、もう『ぼっき』してるもの!

 ……ほ、ほんとうだ……。ずぼんのまえが、ピンってテントになってる……!

 あっ! わかっちゃった~! ユーシャって、『ろりこん』なんだ~!


「――――っ!」


 ……ちがうっていってるみたい……。

 そうなの~? じゃあなんで『ぼっき』してるの~?

 わかってないわね! ユーシャはね、『ぱんつふぇち』なのよ!

 『ぱんつふぇち』?

 ほら、このまえおとなのサキュバスが『あしふぇち』のオスをあしでイジメてたじゃない! ニンゲンのオスには『ふぇち』っていうのがあって、それにあったものでイジメると、かんたんに『ぼっき』して『しゃせー』するんだって!

 ……ほんでよんだことある……! ほんとうはエッチじゃないのに、それでイジメられるとエッチだとまちがっちゃうって……。

 たしかにきのうも、おとなたちが『ワキふぇち』ってよんだニンゲンのオスを、ワキのしたでイジメてたもんね。

 ……なら、わたしたちみたいなこどもでも、ぱんつでイジメれば『ぱんつふぇち』のユーシャを『しゃせー』させられるってこと……?

 きっとそうよ! はやくためしてみましょ!

 じゃあさっそくズボンをぬがして~……。うぅ~ん……。うまくぬがせられない~……って、わぁ~っ!?


「――――っ!?」

(ぽろんっ♡ ……ぴくっ♡ ぴくっぴくっ♡)


 へぇ、これがユーシャのおちんちんなのね。……なんかへん。おとなたちが『どれいん』してるオスのおちんちんは、もっとおおきくて、さきっぽがへんなのにかぶってなかったわ。

 それになんかクサいし~……。えぇ~……? おとなって、こんなのをおててでこすったり、おくちでおいしそうにしゃぶったりしてるの~? しんじられな~い。

 こ……これは『ほーけー』といって、ほんとうはいらないはずのかわが、おちんちんにかぶってるのをそうよぶんです……! それと、おちんちんがちいさいのは『たんしょー』といわれてるとか。どっちも、オスのこどもがよくそうなってるらしいです……!


「――――……!」

(びくびくびくっ♡)


 そうなんだ? すごい! ものしりだね!

 えへへ……。おとなたちのもってるほんをよんで、けんきゅうしてますから……。

 ってことは~。ユーシャはわたしたちとおなじ、こどもってこと? それならますます、おとなにわたすなんてふこーへーじゃ~ん!

 そうよ! おとなニンゲンがおとなサキュバスのものなら、こどもユーシャはこどもサキュバスのものなんだから!

 よぉ~し! 『たんしょーほーけーこどもおちんちん』、わたしたちのこどもぱんつでイジメちゃお~!

 おお~!

 ……。

 ……。

 ……で、どうするの~?

 えっ? うぅ~ん……。ほ、ほんにはどうかいてあったのかしら?

 そうですね……。まずはわたしたちのぱんつをぬいで、ユーシャのおちんちんにかぶせるんです。そのときは、『おまんこ』にあたってる『くろっち』が、おちんちんのさきっぽをおおうようにするのがふつうだとか……。

 むむ……。なんだかむずかしいわね。

 ……で、ではわたしがさきにやってみてもいいですか? いちどみれば、どういうふうにやるのか、みなさんもわかりやすいとおもいます……!

 それもそうね! おねがいするわ!

 がんばれ~。

 よ、よぉーし……。まずは、ぱんつをぬいで……。……んしょ……っと……。


(ごそごそ……❤ するするするっ❤)


 おふろやトイレいがいで、ぱんつをぬぐのってなんかへんなかんじ~。

 ええ、なんだかこっちまでドキドキしてくるわね。

 ぱんつをうらがえして……、しろいぬののところを、おちんちんのさきにあててから……、かぶせる……!


(ぱさっ❤)

「――――!!」

(ぴくぴくぴくっ♡)


 おお~!

 すごいわ! ぱんつをかぶせただけなのに、おちんちんがピクピクして、ふくらんでる!

 よろこんでるみた~い。やっぱりユーシャは『ぱんつふぇち』だったんだね~。

 それにしても、これはもう『ぼっき』してるんじゃないかしら? それなら『しゃせー』もするんじゃない?

 ……いえ、『ぼっき』はしてますが『ふるぼっき』まではいっていません……! ここからさらに、ユーシャをエッチなきぶんにさせないと……。

 どうすればいいの? わたしは『しゃせー』するところがはやくみたいわ!

 わたしも~。ユーシャのおちんちんから『せーえき』がでるところ、みた~い。

 で、では……ぱんつをかぶせたまま、おててでにぎって……。


(にぎっ❤)

「――――っ!」

(ぴくぴくっ……♡)


 あうぅ……あ、あついぃ……!

 すご~い。さっきまではいてたぬぎたてぱんつ、おちんちんのかたちになって、まるくなってる~。

 あら、なんだかさきっぽがぬれてきてない?

 それは『さきばしり』です……。『がまんじる』ともいいます。ほかにもよびかたがいろいろありますが、ニンゲンのオスが『こーふん』してるしょうこです……!

 そうなのね! すごいわ! それで、もう『しゃせー』しそう?

 まだまだです……。かぶせたまま、おててをうえとしたにうごかして……。いっち、に……。いっち、に……!


「――――!」

(しゅっ……❤ しゅっ……❤ しゅっ……❤)


 おお~! ……なんだか、じみ~。

 す、すみません……。どういうふうにうごかせばいいのか、わからなくて……。うえとしたにうごかすいがい、まだしらなくて……。はうぅ……。ご、ごめんなさいぃ……。


(しゅっ❤ しゅっ❤ しゅっ❤)


 ぜんぜんいいのよ! わたしたちのしらないことまでしってるあなたはすごいわ! なかなくていいの! ……こら、ユーシャ! あんたが『ごーじょー』だからわたしのともだちがないちゃったじゃない!

 『たんしょーほーけーこどもちんちん』のくせに、なまいきだぞ~。


(しこしこしこ……❤)

「――――むぐっ!!!」

(……ぴゅくっ♡ ぴゅっ♡ ぴゅるるっ♡)


 ……ふわぁっ!? で、でちゃった……!?

 うそ!? これが『しゃせー』? なら、ぱんつからしみでてるのは『せーえき』?

 うえぇ~……。なんかドロドロしてるし、おちんちんのよりもっとクサいんですけど~……。

 あうぅ……。まだおててのなかでビクビクしてます……。

 ……おかしいわね。『しゃせー』させたのに、あなたの『けーけんち』がふえないわ。

 えぇっと……、たぶんわたしたちがまだこどもだから、ちょくせつカラダのなかに『せーえき』をとりこまないと、『けーけんち』がふえないんです……。だから……んしょ……と……。

 うえぇ~……。『せーえき』のついたぱんつ、またはくの~?

 こ、こうやって……『おまんこ』のねんまくに、ちょくせつなすりつければ……!


(ごそごそ……❤ ……ぐちゅっ❤ ぬちゅっ、ぬちょっ❤ ぐちゃあっ……❤)


 ひゃあああっ……❤

 おおっ!? す、すごいわ! いっきに『けーけんち』がふえたわよ!

 わ~お、いきなり『れべる35』になったみた~い。

 ……素晴らしいです❤ ここまで一気に力が漲ってくるなんて……❤ さぁ、皆さんも早く『経験値』を勇者から吸収してください……!

 な、なんだかふんいきかわったわね……。……わたしはまだユーシャのかおにすわってるから、あなたがいきなさい。

 えぇ~……。キモくてクサい『せーえき』を、だいじなぱんつにだして、しかも『おまんこ』にくっつけるの、やだな~。

 そんなこと言わずに! 違和感があるのは最初だけで、すぐに病みつきになりますから……❤

 いってること、いみふめいだけど~。ま、いいか~。よっ、と~。


(するするっ❤ ぱさっ❤)

「――――むふ~……♡ むふ~……♡」

(しこしこしこ❤)


 ……ねぇ、ユーシャのおちんちん、ちいさいままよ。これじゃ『ぼっき』とはいえないわ。

 ん~……。さっきやってたみたいにしてるつもりなんだけどな~。うえ~、した~。うえ~、した~。

 一度射精して『精液』がまだ溜まっていないのかもしれません。……そうだ! パンツを勇者の顔に強く押し付けてください! そして先程のように罵倒――悪口を言うんです! 私の読み通りなら『興奮』して、金玉をフル回転させて『精液』を増産するはずですから……❤

 ……よくわかんないけど、バカにすればいいのね! じゃあこのまえ、おとながやってたみたいに……。この『よわよわまぞ』ユーシャ! 『すぐにまけちゃうくそざこ』ニンゲン!

 『ぱんつふぇちのへんたいちんちん』~。『おとなのくせにたんしょーほーけー』~。

 『ロリサキュバスに負けちゃうおマヌケさん』……❤ 『弱い相手に負けて勃起するブタ』……❤ 『ザーメンドピュって経験値貢いじゃいなさい』……❤


(しこしこしこしこ❤)

「――――んむぐぅっ♡」

(ぴゅっ♡ ぴゅぴゅっ♡ ぴゅくっ♡ ぴゅくっ♡)


 あ、もうでた~。はや~い。それじゃこれをはいて……んんっ❤


(ごそごそ……❤ ぐちゅ、ぬちゅっ❤)


 ど、どうかしら? あっ!? 「れべる34」になってる!

 ……ふぅ~。うん、なかなかいい感じ~。たしかに『オマンコ』にへばりつく『精液』の感触、癖になるかも~。おちんちんのイカ臭い匂いも、なんだか悪くない気がしてきた~❤

 す、すごい……! ふたりともすごいわ! いっきにおとなのサキュバスとおなじくらいつよくなってる!

 ふふ……❤ あなたも『ドレイン』に成功すればこうなりますよ❤

 それじゃ最後のもうひと搾り、イきますかぁ~❤ 空っぽになるくらい『射精』させよ~❤

 うん! ……あ。でもわたしがたちあがったらユーシャがおきあがっちゃうんじゃないかしら。


「――――ふぅ~……❤ ふむぅ~……❤」


 ん~? なんだそんなことか~。――ほい、【拘束魔法】っと。これで勇者は動かないよ~。

 あ、もう実践的な魔法が使えるんですか……? 流石です……❤

 んふふ~❤ なんだかイケる気がしたんだよね~。【拘束魔法】自体は大人サキュバスがマゾ人間の調教時によく使ってるから、なんとなく見る機会が多くてさ~。『経験値』さえ増えれば再現するのは簡単だったよ~。

 す、すごいわ……! わ、わたしもはやく『けーけんち』ほしい! さっさと『どれいん』しないと、わたしだけおいてけぼりになっちゃうもの……! いそがなきゃ、いそがなきゃ!

 落ち着いてください…❤

 そ~そ~❤ 私達が抑えてるから、しっかりパンコキして『ドレイン』してね~❤

 みんな…ありがとう! そ、それじゃいくわよ!


(もそもそ……❤ ぱさっ❤ しゅっ❤ しゅっ❤ しゅっ❤)


 えいっ……! えいっ……!

 さっさと残りの『経験値』を『弱小おちんちん』から吐き出せ~。この『マゾ豚勇者』~❤

 今まで頑張ってくれてありがとうございます、勇者……❤ 貰った『経験値』は私達が大切に使いますから、安心して『貢ぎ射精』してください……❤

 そーだそーだ! この『こどもにまける、こどもいかの、あかちゃんちんちん』! はやく『イけ』!


「――――……っ♡」

(ぴゅくっ♡ ぷぴゅるっ♡ ぴゅっ……♡ ぴゅっ……♡)


 おぉ~。たっぷり出たね~。

 さ、早くパンツを穿き直して……!

 う、うん! みてなさい、ユーシャ! わたしの『れべる』があがるところを! ってユーシャ? あれ? なんでしろめをむいてるの……? あれ……? ぉ~ぃ……! …………ぃ……、…………。


………
……
…


「貴方達、どういうつもりなの! 勝手に勇者と戦うなんて!」

 腰を下ろしたまま腕を組んだ教師サキュバスは、整った鼻梁から眼鏡がズレているのに気付くと、指で元の位置に押し戻した。
 声を荒げても意味がないのは分かっていたが、感情が抑えきれずつい怒気を発散させてしまう。
 無理もない。なにせ屋敷に残してきた三人の子供サキュバスが勇者の襲撃にあったのだ。
 魔法で侵入者を検知した教師サキュバスが、急いで出先から戻ってきて見たものが、大きくレベルを上げた子供サキュバス三人と死体のようにぐったりした勇者であった時、安心感やらなにやらでヘナヘナとその場にへたり込んでしまったのも仕方ないだろう。

「「「ご、ごめんなさい~……」」」

 その三人の子供サキュバスが、俯いたまま正座をしている。
 一見以前と変わらないように見えるものの、ステータスを確認すれば違いは一目瞭然だ。
 どの子供サキュバスもレベルは30を越えている。彼女らは本来ならば不可能なはずの格上相手の『ドレイン』に成功したのだ。それも、サキュバス界を震撼させていた勇者から『経験値』を奪ったの言うのだから事情を知らぬものからすれば奇跡を疑いたくもなるだろう状況である。しかもその全員がなんと……。

「それに【勇者の証】なんてユニークスキルを奪うなんて前代未聞よ! 【勇者の資格があるサキュバス】ってどういうことなの! いったいなんでそんなことが起こるのよ!」
「はうぅっ! そ、それは私も思ったわ! 私だけレベル31で、皆より低いけどユニークスキルがあるって喜んでたら、皆持っててガッカリしたもの!」
「そういうことを聞いているんじゃない!」
「なんだったっけ~。たしか『ドレイン』しすぎると『ハンテー』が『バグ』るって言ってたよね~?」
「ええ……。私が以前読んだ本には、限界を超えた『ドレイン』を行なうと『通常では奪えないユニークスキル』が得られることがあると書いてありまして……」
「だからそういう話を聞いてるんじゃないの! おだまりなさい!」
「「「はひぃっ!? ご、ごめんなさい~……!」」」

 「はぁ……」とため息をついて、教師サキュバスは額に指先を当てる。ただでさえヤンチャ盛の子供サキュバスが更なる頭痛の種を持ち込んだのだ。サキュバスの生態ゆえ、じゅうぶんな精力に満ちているならば決して美貌が崩れることはない。しかしズキズキと痛むこめかみを意識するとシワの一つでも増えそうな錯覚に陥る。

「……まぁいいわ。もう得てしまったレベルは戻せないし。スキルについても同様だから、それらについては脇に置いておくとして……。別の案件を片付けるとしますか」
「……勇者、殺しちゃうの?」
「『経験値』も『スキル』もなくなって、もう抜け殻になった人間なのよ? 生かしておく必要はないでしょ」

 よって、排除できる頭痛の種は排除してしまおう、と思うのも当然といえば当然であった。

「ま、待ってよ! 生かす必要がないほど無害なら、殺す必要もないはずよ!」
「先生が来るまで三人で考えたんだけど~、私達でお世話するから~、なんとか助けられない~?」
「リスク的に考えても、彼は無害に近い存在です……。どうか考え直して貰えませんか……?」

 口々に意見するの三人の姿に、教師サキュバスはさらにイライラを募らせる――ことはなかった。

(彼女達は知っているのかしら? 自分たちが妻子持ちの先代勇者を逆レイプすることに成功した母体から生まれた、特殊なサキュバスであることを。まさか無意識に先代勇者の忘れ形見――異母兄弟を無意識に守ろうとしているの?)

 目の前でなんとか勇者の助命を求める子供サキュバス三人を、意識して険しく作った表情で眺めながら教師サキュバスは思った。
 特殊な生まれゆえ隔離教育を受けさせていた三人。その最終的な処遇を決めるために会議に赴いていた日に、血の繋がりのある勇者がやってくるなんて。しかもサキュバスでありながら【勇者の証】を得られてしまうとは。血の繋がりがなければ発現しないとは言われていたが、それがサキュバスにも適用されるとは知らなかった。

(運命かしら)

 教師サキュバスは屋敷の広間の天井を眺めた。いつもは息苦しく感じるそれが、まるで空のように高く、雄大で、広がって見えた。

(仕方ない。どうにか理屈をつけて勇者を生かしておきましょう。そうよ。同年代の子供はおろか、自分の母親とも会えない彼女らには、寂しさを癒やすペットがいてもいいはず)

 脳内で詭弁を構築し始めた教師サキュバスは目を閉じた。
 この先彼女らがどういう人生、もといサキュバス生を送るのかは定かではない。
 だがたとえどんなに歪んだ形であろうと、血の繋がった家族と一緒にいられることは悪いことではないはずだ。

「むぐっ……こ、ころっ……ころしてっ……、ころ、してぇ……」
(それにこの座り心地のいい人間を殺してしまうのはもったいないしね❤ たまに座って楽しもうっと❤)

 こうして闇の森の奥深くにある特別なサキュバスの屋敷に、新しい住人として元勇者のペット『ユーシャ』が加わった。
 サキュバスらには幸運なことに、(前述したが)勇者は出発時にどこに行くのか仲間に知らせていなかったため、屋敷の所在が掴まれることはなかった。
 愛玩用と教育実習用を兼ねる存在として、長く屋敷に住むことになる『ユーシャ』が、後に勇者サキュバスとして成長し、サキュバスという種族の行く末さえ変えてしまう三人娘の義理の兄妹であることを知るのは、まだまだ先のお話……。

夹书签
往前1 / 1 页继续
赞!
ロリサキュバス三人の雑パンコキで経験値をすっからかんにされたあげくアイデンティティまで盗られちゃった勇者







「ねぇねぇ、これとかどう? 可愛くない!?」

 試着室のカーテンが開き、彼女である友香里が下着だけの姿を現す。
 明らかに布面積の小さなランジェリーに包まれた巨乳がたぷんっと揺れる。
 その様子を見て、たまらず僕は目を逸らした。

「いっ、いいんじゃないかな……」
「あはっ、慌てちゃって可愛いな〜もう♡」

 友香里は僕をからかうように、ケタケタと笑って見せた。

 ──僕は今、友香里と一緒に下着屋に来ている。
 自分だけで買いに来ればいいのに、可愛いものを選んでほしいからとかなんとか言って、無理矢理連れて来られてしまったのだ。
 視界の360度全てを支配する、女性向け下着の山。
 今までの人生で当然、こんな場所には来たことがないのでどうしても緊張してしまう。
 彼女の付き添いということで入店は許可されたが、事情を知らない周りの女性客からの視線が痛く、俯いて過ごすしかない次第だ。
 
「──ふふっ、ほら見て♡おっぱいめっちゃ下着からはみ出てるよ♡こんな細い下着じゃその内千切れちゃうかもね♡」

 友香里は自慢げに、ぽよぽよとブラジャーに包まれた巨乳を下から揺らす。
 Iカップというグラビアアイドル真っ青の大ボリュームが、手首の動きに合わせて──否、それ以上の勢いでゆっさゆっさ♡と跳ね回る。
 大きさだけではなく、そのもちぷるの瑞々しい弾力を見せつけるかのように。
 彼女はまるで困っているかのような口ぶりだが、実はそんなことはない。
 彼女はそのバストを誇らしく思っており、度々僕にその大きさを自慢してくる。
 その度にドギマギする僕を見て楽しんでるのだ。

「あっ、ねぇねぇ、これとかどう? すっごいエッチじゃない?」

 そう言って友香里が手に取ったのは、さっき着ていたのと同じく、辛うじて乳首を覆い隠せるほどのサイズしかない極小のランジェリー──まぁ俗に言うエロ下着というやつだった。
 確かに、世間一般で見ればこの下着に性的な興奮を覚える男性はそれはそれは多いことだろう。

 ──しかし、僕は少し違った。
 もっとこう、巨乳特有ガッチリとしたブラジャーの方が好きなのだ。
 布面積が多くて、レースがたっぷりの頑丈そうなブラを着けている方が、それに包まれている乳の重さや大きさを実感させられてより興奮できる。
 珍しい部類だと思うが、所謂デカブラフェチという奴なのだ、僕は。
 もっと言うと、そういうガッチリしたブラジャーを着けて、乳圧がぎっちりと高まったパイズリをして欲しいし、一日中蒸れた乳を包み込んでいたブラジャーの匂い嗅いでみたい。

「……う、うん、いいんじゃないかな……?」

 だが、僕は友香里にそれを言わない、というか言えない。
 友香里はあくまで僕を喜ばせようとああいう面積の小さな下着を着けてくれているのだろうし、それを無下にするようなことは出来ない。
 それにブラジャーを嗅ぎたいなんて変態じみた事を言えば、気持ち悪がられて最悪フラれてしまうかもしれない。

「でしょでしょ? じゃあこれの色違いもいくつか買っちゃおっと♪ ──ふふっ、今夜は寝かせないからね……♡」

 ウキウキしながら下着を手に取り、ウインクして見せる彼女。
 その姿は大変に可愛らしく、思わずドキッとしてしまう。
 これほど美人で、なおかつIカップという奇跡に近いスタイルを有する彼女を持っていながら性癖が完全に満たされないことに対する文句を言うのはかなり贅沢なのだろうけど……それでも爆乳の彼女を持ったならば、一度くらいは自分の欲求に応じたのプレイをしてみたいものだ。

「──あ、ごめん悠斗、ちょっとお手洗い行ってくるからこれお会計しといてくれない?」
「えっ?」
「じゃあ、よろしくね!」
「あっ、ちょっと!」

 そんな事を考えてボーっとしていたら、友香里は突然手元のランジェリーを僕に全部手渡して、走り去って行ってしまった。
 会計って、こんな女性下着だらけの店で僕にレジまで行けって言うのか……?
 しかし、こんなに大量のランジェリーを抱えたまま突っ立っていたら、それこそ変質者だ。
 僕は顔が熱くなるのを感じながら俯き気味になり、急いでレジへと向かおうとした。

「──うわぁっ!?」
「きゃっ……」

 その時だった。
 ばゆんっ、と、何か凄まじい弾力の物体に勢いよくぶつかってしまい、僕は跳ね返されるように尻餅をついてしまった。
 その勢いで、手に持っていたランジェリーが床に散らばってしまう。

「だ、大丈夫ですか? すみません……」

 柔らかそうな雰囲気の声で、僕とぶつかったらしい女性が声をかけてくる、
 痛む尻を撫でながら、僕は起き上がってその人に目を向ける。

「いえこちらこ────────そ……?」

 そこに立っていた女性の姿に、僕は目を丸くさせた。
 僕よりも一回り高い身長──170cmくらいだろうか──を有する、ふわふわとしたパーマがかかった長めのミルクティー色の髪をした女性。
 いかにもおっとり系と言った感じで、少し垂れ下がった優しそうな目尻がその印象をより濃くしており、まるで周囲に花が舞っているかのように錯覚させられる。
 ──だがしかし僕は、そんな特徴なんて霞がかって見えるくらいの、圧倒的な個性に目が奪われっぱなしだった。

 桃色のレーストップスの胸元を凄まじいまでの急角度で押し上げる、たぷん──どころではない、どたぷぅんっ♡という効果音が付きそうなほどの、圧倒的なまでに巨大なバスト。
 友香里もかなりの巨乳だが、まるで次元が違う、まごうことなき超爆乳。
 片乳だけでも、僕の顔どころか、友香里の両乳を合わせても全く及ばないであろうほどのすさまじいボリューム感。
 黒いスカートを押し上げる尻も大きく張り上がっており、服越しだというのにそのサイズ感とハリがはっきりと分かってしまう。
 グラビアアイドルはおろか、AV女優でもこれほどの身体は見たことないし、近いバストサイズであっても他の部位の肉付きも凄まじかったりするのだが、彼女はあくまで女性らしい身体のラインと可愛らしい小顔を保ったまま、このサイズに至っているのだ。
 下にインナーを着ているというのに、谷間が見えていることからその大きさの格というものが分かるし、その谷間の線は恐ろしいまでに濃く、服の内側でみちみちと乳肉がひしめきあって生まれたみっちりとした乳圧が感じられる。

「……? どうかされましたか……?」

 しばし圧倒されて黙りこくっていた僕を見て、前屈みになって僕を見る女性。
 それだけの動作でどぷんっ……♡と爆乳が揺れ動き、ふわり、と、鼻腔を甘い香りがくすぐる。
 友香里も女性らしいいい香りがするのだが、その人から漂ってきたその香りは、なんというか種類が違った。
 砂糖などとはまた違った、とにかく本能を呼び起こされるような甘ったるい匂いで……。
 それを嗅いだだけで、何か目がトロンとしてくるのを感じた。
 また、前屈みになったことで腕に爆乳が潰されて、その大きさがより強調されている。

「あっ……いや、その……」

 爆乳に魅了され、しどろもどろになってしまう。
 立ち上がれもせず、その迫力に負けて後退してしまったその時──床に散らばった下着に触れてしまい、ハッ、と今の状況に気づく。
 女性用の下着屋で、大量のランジェリーを抱えていた男と、それを目にした女性──確実に変質者と思われる。
 大変にまずい状況だ、とにかく弁明しないと。

「いやっ、これはっ、そのっ」
「ふふっ……彼女さんへのプレゼントですか?」
「えっ?……あっ、ハイ! そうです!」

 すかさず肯定し、首を勢いよく縦に振る。
 理解がありそうな人で良かった。

「しかしなんというか、面積が少ないというか……エッチな下着ばかりお選びになるんですね♡こういう物がお好みなんですか?」
「い、いえっ! これは彼女の趣味で、僕はむしろ……あっ、なんでもないです!」

 危ない、危うくとんでもないことを口走りそうになってしまった。
 初対面の人になんてことを言いそうになってしまったんだ、僕は。
 しかし、この人ほど胸が大きいと、ガッチリとしたブラジャーもさぞ映えるんだろうな……なんて妄想をして、首を横に振る。
 いけない、他の人の胸にうつつを抜かしていたら、友香里に怒られてしまう。

「………くすっ♡」

 そんな僕の様子を見て、女性は目を細めて少し笑ってみせる。
 その様がやけに妖艶に見え、僕の胸はまた不覚にもドキリ、と高鳴ってしまった。

「と、とにかくぶつかってすみませんでしたっ! じゃあこれで……」
「あっ、ちょっと待ってください!」

 下着を拾って退散しようとしたところで、女性に呼び止められる。
 な、なんだ!? やっぱり気が変わって警察に突き出すとか!?

「実は彼女さんにプレゼントするのにおすすめ可愛らしいブラジャーがあるのですが……よろしければ、見ていきませんか?」
「……えっ?」
「あぁ、申し遅れました♡私、この下着店の店員を務めさせていただいてます、穂波と申します♡」

 て、店員さんだったのか……なんだか無駄に焦ってしまった。

「お客様のように、彼女さんにプレゼントするのに来店される男性はたまにいらっしゃいますので、そういった方に高い人気をいただいてるブラジャーも取り揃えてあるんです♡いかがいたしましょうか?」
「あっ……じ、じゃあお願いします……」

 穂波さんのグイグイと来る勢いに押され、思わず了承してしまう。
 勢いに屈したわけではなく、もう数センチ近づいたら、その大きすぎる乳がこちらの体に押し付けられてしまいそうだったので……。

「ありがとうございます♡ちなみに彼女さんのサイズとかって、お分かりになりますか?」
「えっと……あ、Iカップの65って言ってました……」
「まぁ、普通の方に比べて大きめですね♡国内で販売しているブラジャーの最大サイズがIカップなので、選択肢が少なくてお困りでしょう……」

 国内、最大サイズ。
 その言葉で友香里のバストがいかに大きいかを思い知らされ、興奮で胸の鼓動が一層早くなる。
 というか、そんな友香里のサイズさえ「大きめ」で済ます穂波さんの胸は一体……。
 
「ですがここは大きな胸のお客様のため、Iカップ──それ以上のサイズも豊富に取り揃えさせていただいておりますのでご安心ください♡」
「は、はぁ……」
「それではお持ちしますので、少々お待ちください♡」

 そう言って穂波さんはくるりと振り返り、店の裏の方へと駆け込んでいった。
 振り返った際、爆乳がぶるぅんっ♡とダイナミックに揺れていたのを、僕は見逃さなかった。
 とんでもないボリューム、弾力も凄まじそうだ。
 ……というかさっき穂波さんとぶつかった時、顔に感じたとてつもない弾力。
 あれは、もしかしなくても、穂波さんの……胸の……。

 顔に一瞬だけ触れたさっきの感触を思い出し、股間に爆発的な熱が集束する。
 服越しとはいえ十分すぎるほどわかった、超巨大なそのサイズに違わない、成人男性を押し返すほどのエアバッグの如き反発力。
 手で揉みなどすれば、ぐにゅんっ♡ぐにゅんっ♡と跳ね返って来ることだろう。
 友香里の胸に顔を埋めたことがあるからこそ分かる、格の違う感触。
 一瞬感じただけでも、Iカップかつ、常人以上の肌質を誇る友香里ですら、全く足元にも及びそうもない質感。
 揉みしだいてみたい……思いっきり顔を埋めてみたい……。
 高まりに高まってくる情欲に、店内だということも忘れて思わず竿に手を振れてしまいそうになる……。

「──どうされましたか?」
「うわぁっ!?」

 いつの間にか戻ってきていた穂波さんの声に、あり得ないほど体を跳ねさせてしまう。
 ぼ、僕は一体何を……!? 店内でとんでもないことをしようとしてしまっていた……。
 呼吸をして、心を落ち着かせて、穂波さんの方へ向き直る。

「ご、ごめんなさい……そ、それがおすすめのブラジャーですか?」
「はい、いかがでしょうか?」

 穂波さんが持ってきたそのブラジャーというのは、レースがたっぷり編み込まれた、ガッチリとした白のブラジャーだった。
 Iカップというサイズをそのまま現すかの如き布地の大きさは、僕の顔さえ包みこめてしまいそうだった。
 正直に言うと、僕の好みど真ん中のブラジャーだ。
 見ているだけでもごくり、と生唾を飲み込みそうになってしまう。

「どうですか? 刺繍がとても可愛らしいと人気なんですよ? しかもだいぶ頑丈な作りになっておりますので、長持ちもしやすいですし……」
「が、頑丈な作り……」
「はい♡Iカップの重さは一般的に4kgと言われていますが、その数倍の重さ……10kg程度でも余裕をもって耐えられるほどなんです♡……少し、実演させていただいてもよろしいでしょうか?」
「じ、実演?……うわっ!?」

 首を傾げていると、穂波さんは僕の右手を引っ張っていき、近くにあった更衣室に僕も連れて入っていった。

「なっ、何を……えっ!?」

 カーテンを閉めて、穂波さんの方を向いた時──僕は驚きのあまり、変な声をあげてしまった。
 穂波さんは、服の裾に手をかけて、それを脱ごうとしていたのだ。

「なっ、なっ……」
「んっ……♡少々、お待ちくださいね……♡胸に、引っかかって……♡」

 服の裾は穂波さんの突き出すぎた乳房に引っかかって、中々脱げずにいた。
 ぐぐぐっ♡と引っ張られたおっぱいが上向きに変形し──苦戦した後、ぶるんっっ♡と音が聞こえそうなほどに上下に激しく揺れ、レーストップから解放され、インナーに包まれた姿を顕にした。

「ふうっ……やっと脱げました……♡」
「ぅ、わぁ………」

 目の前の異常な状況に困惑する間も与えられず僕は、その姿に釘付けになってしまう。
 一段階服の拘束から解かれた為に、元から凄まじい乳肉の厚みがさらに増したように見える。
 白いインナーシャツという薄着一枚に隔てられた暴力的な大きさの肉塊は、呼吸に伴いぶるっ……♡だぷっ……♡と連動して微振動を巻き起こしている。
 汗のせいか、身体のラインに合わせてシャツがぴっちりと貼り付いており、乳袋が形成されて、ただでさえ凶暴なボリュームをより際立たせている。
 レーストップの上からでも自己主張が強かった谷間は、想像以上の密度を思わせており、汗で少しテラテラになっているようにも見受けられた。
 また、先程から彼女から漂っていた甘い匂いは、密室に籠った上に彼女が一枚布を脱ぎ捨てたために、更に濃ゆく倍増してしまっていた。
 脳が揺さぶられるような濃いミルク臭に、ぐらぐらと脳が揺さぶられるような感覚に陥る。

 そして、真に目が行ったのは──インナーの下から透ける、あり得ないほど巨大な黒いブラジャーだった。
 その大きさたるや、先程穂波さんが持ってきたIカップのブラジャーなど問題にならない、バスケットボールですら余裕を持って包み込めるであろうとんでもないサイズだ。
 当然それに伴ってブラ紐も太くなっているが、そのあまりの太さのため、インナーの肩紐からブラ紐がはみ出ている始末だった。

「ふぅ……♡ごめんなさい、胸が大きくて服が引っかかってしまって……♡やだ、シャツが汗で張り付いちゃって……♡」

 穂波さんは肉体に張り付いたシャツの布を引き剥がすように前に引っ張る。
 下乳に巻き込まれていた布は濡れ濡れになっており、そこから一回り強い甘い香りがふわぁっ♡と漂ってくる。
 エロいとしか形容が出来ないその匂いに、腰が砕けそうになるが、なんとか堪えてみせる。

「あ、あの……こ、こ、ここで何を……?」

 ムンムンと漂う凶悪なフェロモンに耐えながら、この状況に対する説明を求める。
 すると穂波さんはくすっ♡と微笑みながら、シャツに手をかける。
 再び、乳に布が引っかかり手間取るも、ズルリ、とシャツが脱ぎ捨てられる。

 そして露わになった、黒いブラジャーに包まれた、その凄まじい肉体。
 若干肉が載っているものの、肥えているわけでは決してない、メスとしての魅力が凝縮された腰回り。
 汗でテラテラになっているがためにその妖艶さは数倍にも増している。
 肝心の乳はと言うと──ブラジャーに包まれた、というのは訂正しよう、包みこめていなかった。
 巨大なブラの縁からはこんもりと乳肉が段になって盛り上がり、ふるる……♡と液体のように震えていた。
 先程も言った通りそのブラジャーはIカップの何倍も巨大で、包めなさそうなものなど無いほどだと言うのに、それでもなお目の前の乳肉を完全には抑え切れていなかったのだ。
 清楚さを体現するような白い肌に、淫卑とさえ思わせるほどの肉塊の大きさはあまりにも不釣り合いかつ、エロティックだった。

「言ったじゃないですか、実演するって♡」
「じ、実演……」

 こくり、と頷くのと一緒に、ぷちん、と、何かが外れるような音が鳴る。

「このIカップのブラジャーがいかに頑丈か、証明するんです……♡」

 それと同時に、ガバッ♡と、その莫大なブラジャーが乳から切り離される。
 その瞬間、もわぁ♡と、半端なく甘ったるい、さっきの何倍もの乳臭が鼻腔を侵略して来る。
 ブラの圧迫無しでもその生乳はくっきりと深すぎる谷間を保っており、大きめの陥没した乳首がそのエロさを更に際立たせていた。

「──私の、8kgのおっぱいを支えてみせることでね♡」
「はっ………!?」

 その発言に、股間がビクンッ♡と大きく脈動する。
 ブラジャーから開放されたことによって一回り膨らんで見える目の前の乳は、Iカップの約2倍近い重さを持っているのだという。
 そんなおっぱいが、この世に存在するだなんて……。

「実演販売ですので、よく見ててくださいね? この、私の顔よりも大きなIカップのブラジャーをこうやって、上から被って、っと……♡」

 僕の思考を置き去りにして、穂波さんは勝手に事を進め始める。
 フロントホックのIカップブラをパチリと外し、頭からそれを通していく。
 そうして、それを乳房にあてがい、ホックを前から留める──。

「──んっ♡よい、しょっ、と……♡やっぱり、小さい、なぁ……♡」

 ──否、留められるはずがなかった。
 顔さえも難なく覆えるはずのブラでも、その許容量の数倍以上の量を誇る乳肉を抑え込むことは出来ず、ホックを全く留められずにいた。
 ぎゅうぎゅうと、乳を両脇から力一杯真ん中に詰めているにも関わらず、届かない。
 ただただ、圧迫されることによって元から深い谷間の乳肉密度が増して、みちっ♡ぎちっ♡と、更に濃い線を作り出すだけだった。

「ごめ、んなさい……♡予想よりも、キツくて……♡ホックを留めるのを、手伝っていただけませんか……♡」
「えっ……」
「は、やく……っ♡」

 突然のご指名に、素っ頓狂な声をあげてしまう。
 こんなの、当然断るべきだろう。
 彼女が居る身で、他人のブラのホックを留める手伝いをするだなんて。
 しかし、この時の僕は冷静ではなかった。
 目の前でみちみちとひしめく圧倒的な質量の乳肉と、紅潮している穂波さんの表情、それに室内に充満する凄まじい雌臭に充てられて、正常な判断など出来なくなっていた。

「………っ♡」

 気づけば僕は、ブラのホックを手に取っていた。
 ぐいっ、と、それを留めるために寄せて見ると──先刻感じた、跳ね返るようなあり得ない弾力が手に伝わってくる。
 何度押し込もうとしても、ぎちっ♡むぢっ♡と、みっちりした肉の重みが詰まった弾力に邪魔されて、中々留めることが出来ない。

「──んっ♡ ──やんっ♡」

 そしてそうやって手を動かすたびに、艶かしい声を発され、僕の理性を食い殺そうとしてくる。
 時間が経つごとに、彼女の肌が火照っていき、谷間が汗で濡れ、より情欲を掻き立てる姿になっていってしまってる。
 こんなの、長丁場でやっていたら持つ訳がない。
 早く、はやく終わらせないと。
 あらん限りの力を込めてぐぐぐ……っ♡とホックを留めに掛かる。

 ──パチン、と。

 心許ない音と共に、ようやくホックを留めることができた。
 ホッ、と一息吐いたのも束の間──刹那、目の前に現れた光景に、更に興奮を昂らせてしまう。
 ブラのあちこちからは、はみ出る──なんてものじゃない、溢れ出す、というのが相応しいほどの、洪水とも捉えられる膨大な量の乳肉がだっぷぅん♡と溢れ出している。
 かろうじて下乳の覆えるか覆えてないか、といった具合で、乳輪すらも隠せていない。
 許容量を大きく超えたせいで、4kgを余裕で支えられるブラ紐は伸びに伸び切って、ぎちち……♡と嫌な音が聞こえてくる。

「ふ、うっ……♡ほら、すごいでしょう? こんなにサイズがオーバーしているのに、まだ支えられるんですよ? 頑丈ですよね?」

 ぐいっ、とカップを上に引き上げながら、穂波さんがアピールしてくる。
 肩紐が更に乳肉に食い込み、カップの下側からはそれに伴って多量の下乳がぶにゅうっ♡と溢れ出してくる。

「ほら、見てください♡私の普段着けてるブラジャーと比べても、こんなに小さいのに……それでも支えられるなんて、凄いと思いませんか?」

 穂波さんは脱ぎ捨てた自身のブラを拾い上げて、乳の上にあてがってみせる。
 数倍巨大なブラに覆い隠されて、Iカップのブラジャーがまるで見えなくなってしまった。
 彼女のサイズが、如何に規格外かというのを思い知らされる。

「ほら、このように、少しジャンプして見せても……」

 ぴょんっ、と、穂波さんがその場で軽くジャンプしてみせる。
 ──どっぽぉんっ♡と、大波のように乳肉か撓み、その瞬間。

 ──ぎちちっ……ばつんっっっ♡

「きゃっ……♡」
「っ!?」

 ついにその圧力に耐えかねたのか、ブラジャーの紐とホックが同時に千切れ、無残な姿に引き裂かれてしまった。
 曰く、10kgにすら耐えられるほどの頑強な下着が、彼女の乳圧と乳重で破壊されてしまったのだ。
 本来、壊れる想定で作られていないはずのプロテクターを壊せるほどの規格外の乳圧を、穂波さんは秘めている。
 その事実だけで興奮し、ハァ、ハァ、と呼吸が荒くなっていく。

「やだ、壊れちゃいました……どうしてでしょう……あ、もしかして……♡」
「も、もしかして……?」
「うっかりしてました……♡先程申し上げた8kgという重さ──あれ、片方の重さでした♡」
「かたっ……!?」

 信じられない言葉が聞こえた。
 片方だけで、8kg。
 片乳の重さが友香里の、Iカップの2倍。
 つまり両方を合わせたらその重さは16kg ──Iカップの、4倍。
 Iカップという爆乳の肉が4人分集まってやっと、彼女の乳の重さを再現できるというのだ。
 それを聞いて、ただでさえ怒張しまくっていたペニスは、限界ギリギリまで膨らんでいた。

「まぁ、壊れちゃっても仕方ないですよね……これぐらい小さなサイズだと、小学校の頃でもギリギリ入らないくらいでしたし……」
「しょう、がっこう……!?」
「はい……♡私、すごく発育が早かったので5年生頃にはもうこのサイズじゃ足りなくなってました……♡」

 とんでもない事を言ってのける穂波さん。
 彼女が11歳になる頃にはすでに、今の友香里と同等──いや、友香里はつい最近Iカップになったばかりで、穂波さんはその頃にはもうキツくなっていたと言うので──それ以上のサイズを持っていたというのだ。
 では一体、今目の前のバストはどれほどの大きさだというんだろうか。

「──ふふっ♡いかがでしたか? 私のおっぱい♡」
「……えっ?」
「すごかったでしょう? こんな小さなブラジャーぐらいなら、おっぱいの重さだけで壊せちゃうんですよ、私♡……彼女にしたいって、思いませんでしたか?」
「なっ……!?」

 とんでもないことを言ってのける穂波さんに、思わず後退りする。

「実演販売なんて騙して連れ込んでごめんなさい……♡さっき下着を落として狼狽えていた貴方の顔が、あんまり可愛かったものですから……♡一目惚れ、しちゃったんです♡」
「ひ、とめ、ぼれ……」
「はい……♡でも彼女さんがいらっしゃるって聞いて、すっごくショック受けちゃいました……♡すごく好みで、これから先会えるかも分からないぐらいタイプの人と出会えたのに、このまま終わるなんて、って……♡でもその時、前に友達が言ってたことを思い出したんです……♡」

 穂波さんは、千切れたブラジャーのカップを体から取り外すと、後退りする僕に近付いて──。

「──私のおっぱいを使えば、どんな男でもイチコロに出来る、って……♡」

 ──その千切れたブラジャーの片方のカップを、僕の顔に押し付けた。


──ばふんっ♡


「──────ッッッッッ!?♡♡♡♡」

 瞬間、途方もなく濃厚な乳臭が、鼻腔を伝って、肺の中を駆け巡る。
 遠巻きに感じていたエッロい雌のフェロモンが、ブラジャーを通して直接体全体に染み渡っていく。
 友香里の胸に顔を埋めた時に感じたことがある、おっぱいの匂い──それを何倍にも濃く、強烈にしたような……。

「どうですか? 私の汗って、男の人がエッチな気分になっちゃう甘い匂いがするみたいなんです……♡フェロモン、っていうらしいんですけど……♡特におっぱいはそれが強くて、このブラジャー、さっき少しの間着けてただけなのに、私の下乳の汗の匂いが染み付いてすごく甘い香りがしますよね……♡」
「ふ、ふぁぁ……♡」

 穂波さんの言う通り、何とも例え難いその蠱惑的な甘い匂いのせいで、限界だと思っていた勃起が更にそれを超えて反応している。
 それどころか、我慢汁まで漏れ出てくるほどだった。
 
「もっと嗅ぎたいですよね? 今の彼女さんと別れて、私の彼氏になってくれるなら──こっちの、私が今日一日中着けてたブラジャーの匂いも、嗅がせてあげますよ♡」

 床に落ちてたそれを拾い上げ、ブラブラと揺らしながら見せつけてくる穂波さん。

「凄いですよ、これ♡そのブラジャーは一瞬着けてただけだし、下乳しか覆えてないからまだ匂いが全然薄いですけど……このブラジャーは、今日だけじゃなくて今まで何回も繰り返し使ってるものなんです♡前のサイズから変えて半年間、ずーっと私のおっぱいにぴっとり密着し続けて、私のおっぱいの匂いとかがいっぱい染み込んでるんですよ♡キツめだからカップ全体に汗まみれのおっぱいのお肉がぎゅうっぎゅうに詰め込まれて……♡何十日分のフェロモンがぎっしり、ブラジャー全体に濃縮しちゃってるんです♡」
「う、ぁぁ……」
「私に乗り換えてくれたら、こんなエッチな匂いが染み込んだ雌臭いっぱいのブラジャーを、好き放題嗅げるんですよ♡どうですか?」

 ──それは、あまりにも魅力的すぎる提案だった。
 今嗅いでるものでさえ、気を抜けば即射精してしまいそうなほどにすさまじいフェロモンが込められている。
 1分満たずに胸を押し付けていただけなのに、これほどに匂いがこびりついて、これほどまでに夢中になってしまうのだ。
 それを半年間、180日、259200分も彼女の匂いを吸い込み続けた、禁断薬物級のシロモノが目の前にあって、それを好き放題に嗅いでいいのだという。
 ──だが、いくらそれが魅力的でも、彼女である友香里を裏切ることなんて出来ない。
 中学の時から今に至るまでずっと付き合ってて、僕たちの絆は強固に結ばれている。
 裏切るなんて、万に一つもありえない。

「──ふふっ、強情なんですね♡ ──ますます、貴方が欲しくなってしまいました……♡」
 
 穂波さんはいやらしく微笑むと、その露出している乳房を自らの手で掴んでみせた。
 細く綺麗な手は全て柔らかそうな乳肉の中に埋もれて、ほとんど見えなくなってしまっている。

「私のことを好きになってもらえるように……もっと誘惑しちゃいますね♡私のおっぱい、よく見ててください♡」

 その言葉と同時に、彼女の指が動き始めて──ずにゅ♡むにゅっ♡と、爆乳が淫らに歪み始めた。
 脂肪が所狭しと詰め込まれているであろう巨大な肉の塊が、目の前で重そうにだっぷだっぷと縦横無尽に揺さぶられている。
 乳肉に指が食い込むたびにその口からは「んっ♡」「ふっ♡」といやらしい喘ぎが発され、顔の紅潮と相まってたまらなくいやらしかった。
 性に敏感な中学生男子くらいならば、この光景を見てるだけで簡単に射精させてしまえそうだ。

「………えっ?」

 だが、それだけでは終わらなかった。
 乳を揉み始めて十数秒、彼女に現れた変化に僕は目を丸くした。
 トロトロと、陥没した大きめの乳首から、白い液体が溢れ出してきたのだ。
 濃厚な白濁色を持ったその液体は疑いようもなく──母乳だった。

「ふふっ……♡驚きましたか? 私、子供の頃から母乳が出ちゃう体質で……♡こうしてちょっと揉んじゃうだけでこうやって、んっ♡溢れてきちゃうんです……♡」

 ドロリと溢れてくるミルクを満足げに見つめてそう言い放つ穂波さん。
 直後、先ほどよりも濃い乳臭が、更衣室に溜まっていくのを感じた。
 ブラジャー越しだというのに、室内に母乳の影響によるフェロモンが充満していくのがはっきりと分かってしまう。
 おそらくあのミルクは、汗よりももっと濃厚で甘ったるい匂いを放っているのだろう。

「くす……♡どうでしょう? そっちの小さなブラジャーは辛うじて下乳に当たっていただけで乳輪には触れていませんでしたから、吸っていたのは下乳の汗だけですが……♡こっちの大きなブラジャーは当然、乳輪も隠してましたので──汗だけじゃなくて、ミルクもいーっぱい染み込んじゃってますよ……♡」
「うっ………!」
「サイズが少しきつくなってきてからは、着けてるだけでおっぱいがぎゅって圧迫されちゃってますから……♡母乳が勝手に出ちゃって、裏地に染み込んじゃうんです……♡何十日もの間私のミルクと汗を吸い続けて、もう絶対に匂いが取れなくなっちゃったこのブラジャー……嗅ぎたい、ですよね♡」

 そう問いかけながら穂波さんはブラジャーのカップを乳房にあてがうようにして、ぎゅうっ♡と強く押し付ける。
 今まさに出ている母乳さえも、ブラに染み込ませてしまっているのだ。

「ほら、ぎゅぅぅぅ〜〜……って押し付けて……♡どぷんっ♡どぷんっ♡ってどんどん母乳が染み込んでいきますよ……♡濃厚な匂いがぐんぐん増していってます……♡」
「あ、ぁぁぁ………♡」

 むわむわと、フェロモンの濃度が凄まじい勢いで増していく。
 彼女の身体から、雄を誘惑する卑怯な雌の匂いが生成されていく。
 そんなものを間近で見て、嗅いで、我慢できる男が果たして存在するのだろうか。


「──わっ、別れます……! だからっ、ブラジャー嗅がせてください……!」


 ──否、存在するわけがない。
 さっきまで友香里との絆がどうだと謳っていた僕でさえ、恥も外聞もなくこんなことを言い出す始末なのだ。
 穂波さんのフェロモン誘惑に耐えられる男など、きっとこの世にいるはずがない。
 くすくす♡と、満足したように口を押さえて笑う穂波さん。
 ピコン、と、何か電子音のようなものが聞こえた。

「──はい、言質取らせていただきました♡もう撤回は出来ませんよ♡これで今日から貴方は、私の恋人です♡」

 そう微笑む穂波さんの手元には、スマホが握られていた。
 僕が友香里と別れるという宣言を録音していた、ということなのだろう。
 だが、もうそんなことはどうでもいい。
 早く、彼女の肉体に触れていたフェロモンの塊が欲しくてたまらなかった。

「は、やくっ……♡はやくお願いしますっ……♡」
「ふふっ、せっかちですね♡じゃあその小さな方は外してもらって、っと……♡」

 がぱり、と、今もなお顔に被せてあったIカップのブラが取り上げられ、穂波さんはそれを乱雑に床へと放り捨てた。

「それじゃあ早速……あ、その前に……貴方のお名前、教えてください♡」
「ゆ、悠斗……です♡」
「ふふ、じゃあ『悠斗くん』……♡私の匂いで……♡」

 そしてついに穂波さんは、その巨大なブラジャーを僕の顔の高さまで持ち上げ──。

「────溺れちゃえっ♡」

 ──顔面にそれを、がばぁっ♡と押し付けた。
 すぅっ、と、心の準備をする間もなく、本能的に深く息を吸い込んだ。



「────────ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡」



 ──どぷどぷどぷっ♡

 嗅ぎ始めてから僅か1秒足らず。
 僕のズボンは、敗北を指し示すかのような精液の奔流によってびちゃびちゃに濡れてしまった。

「……きゃっ♡」

 たまらず、穂波さんの手からブラジャーをひったくって、さらに強く顔面に押し付ける。
 顔に当たった布地が、彼女の搾りたての母乳で湿っているのがわかった。
 こんなの、卑怯すぎる。
 さっきのブラジャーなんて、比較にならない。
 ましてや友香里の乳の香りなんて、もはやただの悪臭としてしか思い返せないほどに。
 こんなもの、人が嗅いでしまっていいものではない。
 ひと嗅ぎで糖尿病になりそうな甘ったるい匂いが、裏地の柔らかい布の繊維一つ一つに、みっしりと染み付けられている。
 彼女の乳からどぷどぷと分泌された男をダメにする雌液が、鼻を通じて細胞全てに気化した上で染み渡っていくのを感じる。
 砂糖や蜂蜜と一緒に、どろっどろに牛乳を煮詰めたとしてもまだ足りないほどに濃厚かつ原始的な『甘ったるさ』。
 こんなものを嗅いでしまえば、人間の男は愚か、猿や牛や犬も関係なく、『オス』という性をもつ生き物ならば簡単に発情させてしまえることだろう。
 頭全体を、後頭部に至るまで覆い隠せる巨大なカップに、ぎちぎちに乳肉が詰め込まれていたという事実も、また興奮を加速させる。

「っっっすぅぅーー………♡すぅぅ………♡」

 深く、深く、何度もその匂いを吸い込み続ける。
 酸素と二酸化炭素全てが吐き出され、体の中の気体をフェロモン一色にしてしまえるほどに。
 いくら嗅いでも、匂いはまるで薄れる気配はない。
 むしろ吸えば吸うほど、奥深くに眠っていた数十日分の熟成された乳フェロモンが引き出されて濃くなっていくようにも思えて。
 どぷどぷと、止む様子もない射精を気にも止めず、ただただ夢中で吸い続ける。

「くすっ♡すーっごく夢中で嗅いでる……♡そんなに私のおっぱいの匂い気に入っちゃったのかな……♡」

 愛おしそうな声で穂波さんは言うと、腰を僕の手に回してくる。

「──抱きしめたくなっちゃった……♡」

 その状態で僕の体を抱き寄せて──ぎゅうううううっ♡っと、力いっぱい全身で抱きしめた。

「ッッッッッ──♡」

 凄まじい抱き心地に、身体が芯から震え上がる。
 僕より背が高いために、穂波さんの胸部は僕の首元でむぎゅうううううっ♡と大きく潰れてしまっていた。
 さっきぶつかった時に感じた異次元の弾力と柔らかさが、惜しげもなく押し付けられている。

「ふふ、悠斗くんさっき私とぶつかった時、おっぱいに当たってボーっとしてたよね? あの時気づいたの……♡きっとこの子、おっぱい大好きだろうなぁって……♡」
「う、はぁっ……♡」
「私の身体、気持ちいいよね? 女友達からもたまに抱きつかれるんだぁ……♡おっぱいが柔らかいから、すーっごく抱き心地がいいんだって……♡」

 ぎゅうううっ、と、彼女の天性のエロ肉体が更に密着してくる。
 みちみちと、汗ばんだ乳肉が首元でいやらしく潰れて、苦しいほどに圧迫してくる。
 胸だけでなく、柔らかい腕が背中を、長くぶっとい肉厚の足が下半身を、それぞれ暴力的な瑞々しさでもって虐めてくるのだ。
 彼女の身体を構成している肉全てが、友香里の乳肉よりもむっちりと張り詰め、素晴らしい感触を誇っていた。
 思わず気持ち良さにあんぐりと口を開いて──閉じた拍子に、顔に密着していたブラカップの裏地を口で噛んでしまった。
 じんわりと液体が漏れ出し、口の中に甘ったるい味わいが広がっていく。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッ♡」
「あっ……♡ブラに染み付いた私の母乳ちょっと飲んじゃったのかな? すっごい気持ち良さそうにしてる……♡」

 味覚を糖度いっぱいの母乳で、触覚をむちむち過ぎるその乳肉で、聴覚をその優しいねっとりとした声で、視覚は巨大すぎるブラで覆い隠され、嗅覚はそのブラの匂いを嗅がされ。
 僕の五感全部が、穂波さんのおっぱい一つでぐちゃぐちゃに侵略されてしまっている。
 目の前の女性はおっぱいをちょっと駆使するだけで、男をダメに出来てしまうのだ。
 もっともっと、この人に溺れたい。
 穂波さんのおっぱいで、僕という人間の全てをダメにしてもらいたい。
 身も心も全て、穂波さんに委ねて──。


「────悠斗ー! どこ行ったのー!?」


 ビクッ、と反射的に身体が震えた。
 マズイ、友香里の声だ……!
 トイレに行っていたこと、すっかり忘れてた……!
 こんな所を見つかってしまったら、殺されてしまう……!

「………もしかして、彼女さん?」

 僕の様子がおかしいことを察したらしい穂波さんが問いかけてくる。
 こくこくと頷くと、穂波さんはくす♡と一つ笑って、耳元に顔を近づけてきた。

「………ふーっ♡」
「──ひぁっ……!」

 そのまま息を吹きかけられ、気持ち良さから思わず声を出してしまう。

「あっ、悠斗!? ここ!? なんで更衣室にいるの!?」

 ──まずい、見つかった……!
 すぐ近くまで迫ってきた友香里の声に、ビクビクと体を震わせる。
 なんで穂波さんはわざわざこんなことを……!?

「──ちょうどいいからさ、もう今彼女さんにここでお別れ告げちゃおうよ♡」
「……えっ!?」

 ボソボソと、聞こえないぐらいの声量で穂波さんは囁く。
 
「『もうお前みたいな貧乳じゃ満足できない』……って♡はっきり言っちゃお? そしたら心置きなく私にメロメロになれるよね♡」
「で、でも……」
「上手にお別れ出来たら──おっぱいでおちんちん、挟んであげるから♡」
「──!!」

 おっぱいで、挟む。
 それが意味することは即ち──パイズリ。
 首元に押し付けられただけでも至上の心地を提供してくるこの神乳に挟んで貰えたら、一体どれほど気持ちよくなれるのだろうか。

「ちょっと悠斗! ここに居るの!? 早く出て来なさいよ何やってんの!?」

 カーテンのすぐ側で、友香里が声を荒げて叫んでいる。
 ──ああもう、うるさいなぁ。
 穂波さんの甘く優しい声で耳を蕩かされてしまったから、友香里の声がやけに煩わしく感じてしまう。
 こっちは穂波さんに甘やかしてもらってる最中だっていうのに。

「ふふっ、ほら♡ちゃんと言葉にしよう、ね?」
「ぁぁっ……」

 僕にそう促すと、穂波さんは僕の顔からブラジャーを取り上げてしまった。
 なんてことだ、まだあのフェロモンに浸っている途中だったのに。
 友香里がこっちに来たせいで。
 お前よりデカくて柔らかい乳にとろとろに甘やかしてもらってる所なのに。
 この人に比べて、女として甚だ劣ってる癖に。
 そう感じた瞬間、もう友香里なんてどうでも良く思えて来て……。

「──友香里、別れよう」

 驚くほどスルッと、口から零れ落ちた。

「……はぁっ!? 何、急に何言ってんの!?」
「もう友香里の貧相な身体じゃ満足出来ないんだよ……頼むから僕と別れてくれ……」
「貧相っ……!? えっ、アンタ、えっ!? 嘘でしょ!? Iカップで貧相!? 私ぐらいスタイルの良い女なんてそうそう居ないわよ!? 一体どうしたのよ!?」

 発狂したように喚き散らかす友香里。
 友香里は知らないだろうけど……僕の目の前にいるんだよ、お前なんか比べ物にならないくらいの肉体を持った人が。

「……ていうかなんで面と向かって言わないのよ! このカーテン開けなさいよ!」

 そう言って、友香里がガッ、とカーテンを掴む。
 ──ああ、ダメだ、開けたら!
 そんなことしたら、折角充満した穂波さんの匂いが外に──!

「──────やめろッッ!!!」

 自分でも驚くほど大きな声が出て、「ひっ」という声と共に友香里の手が止まる。
 危うく、この空間に篭ったフェロモンが外の空気と混ざって薄くなるところだった。
 それに、漏れ出した穂波さんのフェロモンを外の人間が嗅いだりなんかしたら、発情して皆が彼女を襲いに来るかもしれない。
 そんなことは許されない、これは僕が嗅がせて貰ってるのだ。
 断じて誰にも渡すわけにはいかない。

「……もうっ……訳わかんないっ!」

 震えたような声でそう言うと、友香里は走り去っていった。
 遠のいた足音が聞こえなくなったあたりで、穂波さんは「くすっ♡」と微笑んだ。

「はい、よく出来ました……♡これで心置きなく──私とおっぱいエッチ、出来るね♡」
「は、やく……♡」
「うんうん、待ち遠しいね♡それじゃあズボンを下ろして、っと……♡」

 穂波さんは僕のズボンのチャックを下ろすと、それをパンツごと引き摺り下ろした。
 ブラ嗅ぎですっかりぐしょぐしょに濡れてしまった陰茎が、ボロンとまろびでる。

「わぁ、大っきいね……♡立派だなぁ……♡」

 きらきらと目を輝かせて、雄汁が滴り落ちる陰部を眺める穂波さん。
 僕のは平均と比べてだいぶ大きく、20cmくらいはあるだろう。
 Iカップの友香里にパイズリしてもらっても、余裕ではみ出てしまうほどだ。

「それじゃあちょっと狭いけど、座って貰って……♡早速、始めちゃおっか♡」

 穂波さんに促されて、僕はその場に足を開いて座る。
 室内はかなり狭く、僕が座ってるだけでも結構きついくらいだ。
 この状態で穂波さんが座ってしまえば、かなりぎちぎちになることだろう。
 そうなると必然的に全身に穂波さんの柔らかい肉体が絡みつきながら、パイズリを味わうことになり──。
 期待するだけで、ピクリと竿が蠢いてしまう。

「ふふっ、おちんちんも待ちかねちゃってるね……♡」

 穂波さんが僕の足の間に立ち、爆乳を両手でたぷん、と持ち上げる。
 下から見上げると、その光景は圧巻の一言だ。
 穂波さんの汗で、むっちりとしたその上半身が濡れて爆発的な身体をより際立たせておる。
 ただでさえ深く、みっちりとした谷間が、僅かな手の圧迫だけで寄り合わさって深くなる。
 あの渓谷の如く詰め合わされた谷間が今から、僕の竿に落ちてくるのだ。

「それじゃあ、行くよ……?」

 穂波さんが、腰を下ろす。
 その細い指によって、下乳の谷間がぐぱっ♡と開かれる。
 むわりとそこから蒸気が漏れ出し、ぽたっ♡と、中で溜まっていた谷間の汗が肉棒に滴り落ちて、ビクンッ♡と震え上がる。
 開いても尚果てが見えない詰まりに詰まった肉の山脈に、チンポを受け入れる用の入口が出来上がる。
 2m、1mと、肉のギロチンがどんどんと近づいて来て──。

「ふふっ──えいっ♡」

 ──ずっ……ちゅんっっっ♡

 凄まじい圧力を伴って、竿を呑み込んだ。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ♡♡♡♡」

 ぎっちりと、柔らかく重たい雌肉が、僕のチンポと完全に包み込んだ。
 文字通り、亀頭を含めて完全に見えなくなるまでだ。
 圧倒的なその深さを持つ谷間に、少しは大きさに自信のあった僕の男としてのシンボルが難なく食い尽くされてしまった。
 その規格外の巨大さに驚くのも束の間──全身に、おぞましいまでの快感が迸る。
 ゴムボールのような弾力とマシュマロのような柔らかさが寄り合わさった凄まじい肉の感触が、四方八方からぎゅちぎゅち♡と肉棒をいじめてくる。
 乳内がじっとりと汗で湿っているため、肉棒がサウナのように蒸らされて気持ちがいい。
 軽く腕を添えているだけで、まるで押し潰そうとしているような圧迫感。
 彼女の乳肉が見せかけの大きさだけではなく、隅々まで中身がぎっちぎちに詰め込まれていることの証明だった。

「あ゛ぁっ………♡ぁぁぁ………っ♡」

 体内に収めきれない喘ぎが口からとめどなく漏れ出す。
 パイズリは友香里にやってもらって何度も味わったことがある。
 それも、十分に気持ちよかった気はする。
 だが、穂波さんのそれはまるで次元が違う。
 友香里のパイズリでは10分は保ってみせるというのに、まだ動かしてすらいない、パイズリともいえない包んでいるだけの今の状態で、もう射精感が迫り上がってくるのだ。
 
「ふふ……♡どう? 気持ちいい……? こういうの男の人にするの初めてなんだけど……♡おっぱいの圧力、すごいでしょ♡缶ぐらいなら上から指しこんだだけで潰せちゃうんだよ……♡」

 じーっ♡と、僕の顔を見つめながら愛おしそうに微笑む穂波さん。
 僕の反応を間近で見るためか、顔を徐々に近づけてくる。
 あまりにも乳の面積が広いせいで、竿を包んでいるはずの乳肉の前面がぶにゅっ♡と、僕の腹で潰れてしまっている。

「おっぱいの中で悠人くんのおちんちんがビクビク……ってなってるね……♡ふふ、可愛いなぁ……♡」

 上からぎゅうっ♡と乳肉を押さえつける穂波さん。
 ただでさえ潰されそうな重量が更に増し、亀頭の間にみぢぃっ♡と乳肉が絡みつく。

「ふぉあっ…………♡」

 ──びゅるり、と。
 その乳の重量に堪らず、男汁が吹き出してしまう。
 必死で我慢していたというのに、たった一回押さえつけられただけで射精してしまった。

「えーっと……確か、パイズリっておっぱいを動かせばいいんだよね……♡」

 ──が、気づかれなかった。
 元々乳内が汗で蒸れていたのと乳の質量が大きすぎるために、多少の射精では穂波さんに気づかせることさえ不可能なのだ。

「じゃあ……うん、しょっと……♡」

 ──ずっ、にゅうっ……♡

「かはっ………♡」
「んっ……しょっと……♡」

 ──にゅ、むちゅう……♡

「っ………は……♡」

 上下に、重たそうな乳肉を持ち上げて、そして落としていく。
 ゆっくりと、まるで嬲るように。
 ただそれだけの単調な動きなのに、腰が砕け、あまりの快感に声が漏れ、空気が肺からどんどん消えていってしまう。
 普通、ローションも垂らさずこんな重量の肉で扱かれたならば、痛くて気持ちいいどころでは無くなるだろう。
 だが、彼女の生まれついての人外級のもち肌と、汗をかきやすい体質のせいで谷間が濡らされ、ローションなどまるで必要ないほどに完璧なパイズリ空間を作り出していた。
 肉体の作りが、パイズリとあまりにもマッチしすぎている。
 あるいは神様がこの人をサキュバスと間違えて人間として作ってしまったのではないかというほどに、男を喜ばせるのに特化した肉体。
 そして今自分は、その奉仕を一身に受けているという優越感で、さっき軽く射精したはずの肉棒が、再びはちきれんばかりに膨れ上がる。

「ふふ……♡おちんちん、すっごいピクピクしてるね……♡おっぱいにズリズリされて、喜んじゃってるのかな……♡」

 たふっ♡ぱちゅっ♡とおっぱいを動かして、満足そうに笑う穂波さん。
 重たすぎる乳を動かしているためか、額には少し汗が浮き出ている。
 谷間もその影響でより汗が滲み出て、更にぬめりが増し、よりじっとりと動きを滑らかに補助してくれる。

「っ……♡やば、蒸れて……♡」
「蒸れてるの、気持ちいい……? 私、汗かきやすい体質結構気にしてて……♡電車とかに乗っちゃうと汗の匂いで男の人達がいやらしい目で私のこと見てくるからあんまり好きじゃなかったんだけど……♡悠斗くんが喜んでくれるなら、この体質で良かったかも…-♡」
「──くぁっ♡」

 そう言った途端、扱き方が変容する。
 谷間汗を馴染ませるように、乳肉をぐにゅんぐにゅんと捻りまわしてきたのだ。
 長い谷間が変形してS字になり、視覚も存分に楽しませてくる。
 ぱちゅっ♡ぱちゅっ♡と、水分が波打つ音が時間ごとに増していく。
 射精感が込み上げて来て、あと一歩で吹き出してしまいそうだ。

「やっ……ば……♡出そうっ……♡」
「もう出そう? じゃあえっと、こうやって絞って……っと♡」

 穂波さんはそう言って、横から思いっきり乳肉をぎゅちっ♡と圧迫した。
 谷間に手がめり込んで見えなくなり、ただでさえ凄まじい圧力が倍化して肉棒をねり潰してきた。

「──────ぁぁぁぁぁぁっっっ♡」

 ──どびゅるるっ♡ぶびゅるるるっ♡

 暴力的な肉圧に耐えきれず、ついに本流が暴発してしまう。
 友香里との本番でさえ出したことのないほど大量の精液が無尽蔵に竿から溢れ出す。

「んっ、すっごく熱い……♡射精してるの、かな? わたしからは見えないけど……♡」

 だというのに、それら全ては穂波さんの乳内に収められて、一滴足りとも溢れてくることは無かった。
 僕の竿を隠すだけに飽き足らず、精液も丸ごと包み隠せるだけの余裕があったというのが恐ろしい。

「はぁっ……♡はぁっ……♡」

 数十秒後、全ての精液を吐き出し尽くし、息を絶え絶えになる。
 穂波さんはそれを見届けると、少し腰を浮かして、ずるるるっ……♡と竿を引き抜いた。
 乳汗と精液で濡らされた肉棒は完全に凹み、もはや一辺の元気さえ残っていないよあに見える。

「いっぱい出したね♡中身、どうなってるのかな……♡」

 穂波さんの腕で、谷間がぐぱぁっ♡と開帳される。
 乳内は大量に吐き出された精液がどろぉっ……♡とこびりつき、もわぁ……♡と、汗と精液が混ざり合った蒸気が立ち昇っている。
 万全の状態ならば、この光景を見ただけで射精してしまいそうなほど扇情的だ。

「つか、れた……♡」
「そうだね、こんなにいっぱい出しちゃったからね……♡じゃあ次は……♡」

 言って、穂波さんは僕の足の間から離れ、左足の方に跨ってみせる。
 むっちりと大量の肉が載った両足に僕の足が挟まれ、むちむちと圧迫されてしまう。

「な、何を……♡」
「少し、休憩時間にするんだよ……♡ ──私のおっぱい、飲ませてあげる♡」
「ッ!♡」

 萎えていたはずの息子が、ビクンと立ち上がる。
 おっぱいを飲ませる、つまり──授乳プレイ。
 普通ならただ乳首を吸うだけか、哺乳瓶で牛乳を飲ませてもらうかといったものになるだろう。
 しかし、穂波さんの乳からは──母乳が出る。
 直に飲ませてもらうという、両方の良さを取った最高の授乳が味わえるのだ。

「どう、やりたい?」
「ッ!」

 赤べこのように首を縦に振って肯定すると、くすくすと笑われる。

「じゃーあ、右のおっぱいは、おちんちんに乗せて……っと♡」

 ずしり、と、彼女の右乳が竿の上に乗せられる。
 8kgというあり得ない重量は、片方だけでも十分に竿をへし折らんばかりに圧迫してくる。
 穂波さんは右乳を乗せ終えると、左の胸をぐいっ♡と持ち上げた。

「ほら、おっぱいですよー♡」
「ッ!!!」
「きゃっ♡」

 そう言われた瞬間、肉に食いつくピラニアもかくやという勢いで、穂波さんの陥没した乳首にかぶりつき、吸引を始める。
 ──とぷ、とぷと、口に甘い液体が大量に流れ込んでくる。

「──ッッ♡♡♡♡♡」

 今まで飲んだどんな飲み物よりも甘露な味わいが、口の中をいっぱいに満たしていく。
 普段飲んでる牛乳が腐ってるとしか思えないほどに濃厚な甘さはそれこそ中毒になってしまいそうだ。

「ふふ、まるで赤ちゃんみたいにしゃぶりついてるね……♡もっとあげちゃおっと……♡」

 穂波さんがぎゅうっ♡と、左手で絞り出すように乳肉を握ると、更に勢いよくぶしゅっ♡とミルクが溢れ出してくる。

「いっぱい飲めてえらいねー、よしよし♡」

 空いた右手でぽんぽん、と、肉棒を包んだ右乳を優しくタップする。
 その僅かな振動でも弾力豊かな乳肉は大いに震え、肉棒に優しい刺激を与えてくる。
 
 ──とぷとぷとぷ、とぷ……♡

「……あれ、お漏らししちゃった……?」

 母乳を飲んだことで敏感になっていたのか、その刺激だけで精液がとろとろと溢れ出してきてしまった。
 そんなことさえ意にも介さず、僕はまだ母乳を吸うのに夢中でいた。

「ふふ、はーい休憩終わり、一旦ストップしようね♡」
「あっ……」

 ちゅぽん、と、乳首が口から抜きとられてしまう。
 
「物足りなかったら、これからいくらでも飲ませてあげるから♡それよりお漏らししちゃったから、一旦拭き拭きしなくちゃね♡」
「ふき、ふき……」
「そうだよ♡ ──これを使って、ね♡」

 そう言って穂波さんが床から拾い上げたのは──さっきまで匂い嗅ぎに使っていた、巨大な黒いブラジャーだった。

「ふふ、このブラの裏地で──拭き拭き♡」
「くぁっ……♡」

 穂波さんはブラジャーで僕の肉棒を包み込み、こしこしと付着した精液を拭き取っていく。
 母乳と汗でじんわりと湿った柔らかな布地が、肉棒に程よい刺激を与えてくる。
 ぴゅる、ぴゅると、その刺激だけで我慢汁が漏れ出てきてしまう。

「あー、拭き拭きしてるのにまた濡らしてるー♡じゃあ次はこっちで……♡」

 すると今度は、もう片方の使ってないカップで、ごしごしと扱かれる。
 しかし結果は変わらず、柔らかな布の刺激と湿り気で刺激され、またも精液が飛び出してしまった。

「もー♡拭くはずだったのに両方濡れちゃった……♡いけない悠斗くんには、お仕置きが必要かな……♡」
「おし、おき……♡」
「んっ……しょっ……と♡」

 何をするのか、そう身構えると──穂波さんは精液で濡れたブラジャーを己の乳房にあてがい、それをそのまま装着した。
 精液の分体積が増えたのか、さっきよりもより乳肉がぎっちりと盛り上がっているように見受けられる。

「ふう、きついなぁ……♡今から悠斗くんを、このきっつきつのブラジャーで圧迫されたおっぱいでお仕置きパイズリしちゃいます♡」
「ッ──♡」

 ブラジャー、圧迫パイズリ。
 それはまさに、僕が望んでいたプレイだった。
 がっちりとした巨大なブラジャーによる圧迫で、竿を思いっきり押しつぶして欲しい。
 その願いが今、叶えられる時が来たのだ。

「このブラジャー、きつめからすっごいみちみちにおっぱい詰まって、さっきより圧迫感凄いことになってると思うよ……♡悠斗くんはこれに耐えられるかな〜……♡」

 穂波さんは上から抱き抱えるように乳を押しつぶし、みぢみぢと詰まった密度を見せつけるようにしてくる。
 先程と違って挿乳用の穴さえ作ってもらえてない下乳谷間が、肉棒の上に準備される。

「それじゃあいくよ……♡お仕置き、決行っ♡」

 合図と共に、暴力的な乳肉が振り下ろされ──。

 ──みぢみぢみぢっ♡ぎっちぃぃぃぃ♡♡♡♡

「ごぁっ………♡♡♡」

 想像を遥かに超える、さっきとすら比較にならないほどの乳圧が、竿を全方位から握りつぶしてくる。
 限界を超えて詰め込まれた乳肉が、みぢっ♡ぎちっ♡とブラを引き裂かんばかりの音を立てながら震えている。
 だというのに、不思議と苦しさはひとつもなかった。
 それを上回るほどの心地良い弾力攻めによって、今僕の肉棒は快感以外の全ての感情を喪失していた。

「えへへ、ブラジャー着けてると圧迫感すっごいでしょ……♡でもまだ、お仕置きは終わらないよー♡」
「な、に……♡」
「悠斗くんには、私のおっぱいのサイズを当ててもらいまーす♡正解しないと、更におっぱいの圧力が増していくから、頑張って答えないとおちんちん潰れちゃうよ♡」

 おっぱいの、サイズ。
 つまり、カップ数を当てればいいということなのだろう。
 だがしかし、AVどころか漫画でもほとんど見ないようなこのサイズ、検討が全くつかない。
 今のところわかってるのは、友香里の4倍の重量を持っているということだけだ。

「じゃあ最初のヒントあげちゃおっかな……♡高校の時にはNカップでした♡」
「え………!?」

 高校生の時点でNカップ……!?
 そんなAVでも見ないようなサイズを持つ高校生が存在していたなら、クラスの男子も堪らなかっただろう。
 しかし、重大なヒントを得た。
 成長期は高校である程度終わるはずだから、そんなには大きくなっていないはずだ。
 だとすると、2つぐらい増えたとして……。

「ぴ、P、カップ……♡」
「残念♡もーっと大きいでーす♡」
「──ぁあ゛っ♡♡♡」

 ばちゅんっ♡と、両側から更に圧力がかけられる。
 もうこれ以上無いと思っていたほどの乳圧が爆発的に増して、更に竿を虐めてくる。

「Pカップは高校の頃にもう突破しちゃってたよ♡毎年大きくなるから制服も最初はぶかぶかだったのにおっぱいだけぎっちぎちになっちゃってね……♡背伸びしたらブレザーのボタンよく飛んでっちゃったんだよ♡」
「ッ………♡」

 ブラウスなら分かるが、ブレザーのボタンが飛ぶ。
 それだけで、目の前の乳が如何に異次元の大きさだったかというのを実感できる。

「じゃあ大ヒント出しちゃおうかなー……♡このブラジャーのサイズは、Iカップの10個上です♡」
「じゅっ……!?」

 流石に想定外の数値に、目を見開く。
 Iカップという数値がそもそも、Aカップの9個上。
 目の前の乳は、その更に10個上のサイズだと言っている。
 指折り、数えてみる。
 J、K、L、M、N、O、P、Q、R………。


「え、す、かっぷ……」


 栄養ドリンクでしか聞いたことない語句が、驚きのあまり口から漏れ出す。
 Sカップて……高校がNだとしても、育ちすぎにも程がある。
 この人は一体普段何を食べて……。

「ざーんねーん♡不正解です♡」
「……えっ?」
「思い出して? ヒントで出したのは『ブラジャーのサイズ』だよ? ブラジャーは確かにSカップで間違い無いけど……私が聞いてたのは、『おっぱいのサイズ』だよね♡ Sカップのブラジャーからぎゅうぎゅうにはみ出てる、このおっぱいの大きさを聞いてたんだよ♡」

 ぶにゅっ♡と、縁から溢れた乳肉を指で突く穂波さん。
 Sカップのブラジャーから乳肉が大きくはみ出る大きさ、それじゃあ一体何カップなんだ……?

「じゃあ不正解のお仕置きと一緒に教えちゃおうかな♡正解は〜〜………」

 穂波さんはその腕を胸の前面に持っていき、抱え込むようにして──。

「──131cmのUカップでしたぁ〜〜♡♡♡♡♡♡」

 ──ぎゅううううううううっっっっ♡♡♡♡と、力一杯抱きしめて見せた。

「ぁぁぁぁぁぁぁッッ───!!!!♡♡♡♡♡」

 これまでで最高の乳圧と、常識外れのサイズを知ったことへの興奮、そして腕に押し潰されてとんでもない長さの楕円へと変貌した爆乳の迫力に──僕の肉棒は、今日何度目か分からない限界を迎えた。


 ──ぶびゅるるるるるるるっ♡びゅくぅぅっっ♡どびゅるるるるっ♡


 間違いなく、人生で最大の勢いでの大量射精。
 しかしそんな勢いでさえも、理外の圧迫によりきつく締め上げられたはずの超巨大な乳内からは一切漏れ出ることはなく──先程と同様、完全に乳内に密閉されてしまった。
 Uカップという乳サイズが作り出す谷間の深さというものがどれほどのものか、思い知らされてしまった。

「うわっ……♡すーっごい出てるの分かるよ……♡谷間、あっつぅい……♡」

 とろん、とした顔で、乳内の温もりを感じ取り恍惚としている穂波さん。
 ぎゅうううっ、と、更に抱きしめる強さが上がり、奥の奥から精液が絞り上げられていく。


 ──ぐぐぐっ……ばつんっ♡


「きゃっ……♡」

 突如、魅惑的な音と共に、ブラジャーの極太い紐が弾け飛んだ。
 ただでさえ限界に近かったというのに、吐き出した精液が重さを更に傘増ししてしまったために、ついに許容量を超えてしまったのだ。

「あー、やっちゃった……♡このサイズだとすっごい高いから一着しか作ってないのに……♡」

 ぼやきながら、穂波さんがカップを乳房からがぱぁっ♡と外す。
 見ると、カップ内がさっきよりもじゅくじゅくに濡れているのが分かった。
 あれほどまでに圧迫したものだから、母乳が搾り取られて更に染み付いてしまったのだろう。

「これは、責任取って、新しいブラジャー買って貰わないといけないなぁ〜……♡」
「あ、新しいブラジャー……」
「そうだよ♡私のサイズだとオーダーメイドになっちゃうから、結構高いけど……その代わり、悠斗くんの好きな生地とか色とか選ばせてあげる♡」
「っ!」

 僕の、好きな生地。
 つまり、完全に僕好みのブラジャーを作ってもらい、それを着けてるくれるということだ。
 そんな姿を想像したら、また興奮してきた。

「あ、また勃起しちゃってる……♡ふふ、でもそろそろ仕事に戻らないといけないから、今はお預けだね♡」

 そう言って穂波さんはポケットを弄り、カギを取り出して僕に渡してきた。

「これ、は……?」
「私のマンションの鍵だよ♡彼氏なんだから、今日から悠斗くんも一緒に住ませてあげる♡すぐ隣だから、先に帰ってていいよ♡」

 穂波さんの家の鍵、つまり、これを使えば、穂波さんが普段暮らしてる場所へ行けるということだ。
 穂波さんが着替えたり、寝たり、一日中暮らしている、穂波さんの匂いが染み付いた家に。

「あ、もちろん中にあるものは全部好きにしていいからね♡前着けてた下着とか、私が普段寝てるベッドとか、悠斗くんの気の済むまで自由にしていいよ♡何日か布団洗ってないから、きっと匂い染みてると思うよ♡お風呂も私が毎日母乳絞ってるからすっごい匂いが残ってるし……♡私が帰ってきてからは、2人で一緒に入ろうね♡」

 穂波さんはそう言って、脱ぎ捨ててあったタンクトップとレーストップを素早く羽織った──谷間に溜まった、精液は拭き取らずに。

「私もおっぱいで悠斗くんの温もり溜めておくから──♡今日の夜、楽しみにしててね♡」

 そう言って穂波さんは更衣室から出て行った。
 残されたのは、穂波さんの乳圧によって破壊された巨大なブラジャーだけだ。
 これも、持って帰っていいということなんだろう。

「──────♡」

 ブラジャーを手に取り、急いで服を着る。
 ズボンが濡れてしまっているが、気にしない。
 一刻も早く、穂波さんの全てが染み付いた場所へと行きたかった。
 破壊された彼女のブラジャーを入れるため、鞄を開く。
 ブブブ、と、鞄の中にあったスマホが振動する。
 画面を開くと──『覚えておきなさいよ』と、友香里からの遺恨を込めたメッセージが表示される。
 舌打ちをし、その連絡先を即座に消去して、僕は急いでマンションへと向かうのだった。

夹书签
往前1 / 1 页继续
赞!

凜さんのリクエストで作られた作品
Iカップの彼女のブラジャーを買いに行ったら爆乳店員さんのおっぱい誘惑で逆NTRされちゃった話
女王小说 SM小说 调教小说 成人色情小说 Femdom Novel Femdom Book Femdom Story

精彩调教视频